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西武鉄道、案内表示器をカラーユニバーサルデザイン化

西武鉄道は、駅の列車案内表示器において、色覚に障害のある人でも認識しやすいカラーユニバーサルデザイン(CUD)対応を順次実施する。10月以降に更新する表示器から適用を開始する。

現在、駅の列車案内表示器では重要なお知らせを赤文字で表示しているが、一部の色覚タイプの色弱者には赤色が暗く見え、認識しづらいという課題があった。新たなCUDでは、文字色を黄色などに変更し、色弱者でも認識しやすい表示に改善する。また、列車種別の表示についても、色弱者が似たような色と認識してしまうことから、文字に影を入れるなどの工夫を行ない、識別性を高める。

これらの対応を行なった列車案内表示器は、カラーユニバーサルデザイン機構によるCUD検証を受け、合格したものには「CUDマーク」が貼り付けられる。

さらに、新宿線系の運行管理システム「SEMTRAC(SEIBU MULTIPLE TRAFFIC CONTROL SYSTEM)」を10月14日に更新。新宿線系のホーム自動案内放送にて、列車接近時の英語放送や優等列車の途中停車駅、遅延情報などの案内が追加される。

これにより、外国人旅行者や視覚情報に不安がある人でもわかりやすい情報提供を強化する。同システムの更新は、昨年度の池袋線系に続く実施となる。