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Microsoft 365、Copilot強化で「ウェーブ2」に ExcelにPython搭載
2024年9月17日 00:00
9月16日(アメリカ時間)、米マイクロソフトは同社の生成AIサービス「Copilot」のオフィスサービス「Microsoft 365」への導入を強化したと発表した。
同社は今回の強化が「Microsoft 365 Copilotの次のウェーブ」と呼称している。各機能は順次本日より提供が開始される。なお、機能の一部は英語によるものとなる。
搭載される機能は多岐にわたる。その性質上企業向けの機能が中心となるが、中小企業や個人に有用なものも含まれている。
中でも目玉となるのは「Copilot Pages」だ。
これはAIと人を交えた共同作業のための機能。チャットやメール、ウェブなどに分散している情報をまとめたものと言える。
要約や議事録の作成、リストのまとめ直しなどは生成AIが得意とするところだが、バラバラに作業すると情報も管理しづらいし効率も悪い。そこでチームのページを作り、作業自体をまとめつつ、Copilotに仕事を頼む。
イメージとしては、Copilotを「1人のアシスタントスタッフ」のように扱うことで、そのページ上でプロジェクトをスムーズに進むことが期待できる。
次が「Power Point Narrative builder」。
これはPower Pointで意図に沿ったプレゼンテーションを素早く作るためのもの。企業内で特定のブランドイメージに合わせたプレゼンテーションを作ることが多いが、それをさらに効率化する。
内容を決めておくと、Copilotがそれに従って「社内に蓄積された、利用可能な写真」から必要なものを探し出して適応し、フォントやアニメーションなども組み込む。
ExcelにはCopilotと連携するPythonが組み込まれる。
データ分析をPythonにより効率化することは多いが、Pythonでのプログラムの書き方を知っている必要があるし、データもテキストなどの適切な形式で用意するのが望ましい。
しかしこの機能では、Excelの中からCopilotでPythonのコードを自動作成する。Pythonの使い方を詳しく知らなくても、Excelのデータ分析機能が向上したような形で利用できるのが大きい。
Copilot Agentも大きな機能だ。
これはCopilotを使って特定の処理を自動化するもの。Copilotと対話しながらAgent Builderを使うことで、プログラミングや複雑なプロンプトを書く知識がなくてもAgentを作れるようになっている。
より多くの人々に直接的な影響があるのは「Outlookの改良」かもしれない。
メールソフトとしてOutlookを使っている人も多いと思うが、Copilotを使った「メールのプライオリティ設定」が追加になる。これはPC版・モバイル版の双方に搭載されるもので、メールの送り主やタイトル、本文などを解析して「おそらく重要であろう」順に並べ替えて提示してくれるもの。
並べ替える際、Copilotは「上司である」「チームメンバーである」といった情報も加味し、メールをハイライトして優先順位を決めていくという。
メールを書くときには文案・返信案を作ってもくれる。特にスマホでは長いメールを書くのは大変だが、この機能を使って下書きを作成、そこから調整を加えることで、効率的かつ素早くメールの返信が行えるという。