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YKK、ファスナー修理を容易にする「リペア対応シリーズ」

YKKは、繊維製品の長寿命化に向けた取り組みとして、ファスナーの「リペア対応シリーズ」商品の展開を開始する。

新たに販売するVISLON用リペア対応エレメントは、VISLONファスナーのエレメントが取れてしまった時に、専用の工具を使用してダイキャスト製のリペア対応エレメントを取り付け、ファスナーの修理が可能。ファスナー全体を交換することなく、破損したエレメントだけを交換できる。

専用の工具と共に展開し、各ブランドのリペアセンターでの修理が容易になる。従来のファスナーを製品からほどいて新しいファスナーに交換、縫製する修理に対して、破損したエレメント部分のみの修理対応で済むため、修理にかかる時間の大幅な削減が期待できる。

VISLON用リペア対応エレメント

また、リペアショップや小売店において破損または紛失したエレメントを簡単に交換できるため、衣服をより長く愛用できる。

リペア対応シリーズとしてそのほか、リペア対応スライダー(コイルファスナー サイズ3 裏使い用)、VISLON スライダーリペア対応上止(サイズ5)、ラケットコイルファスナー リペア対応引手(サイズ8 表使い用)がある。

リペア対応スライダー(コイルファスナー サイズ3 裏使い用)
VISLON スライダーリペア対応上止(サイズ5)
ラケットコイルファスナー リペア対応引手(サイズ8 表使い用)

年間に廃棄されるアパレル製品の量は多く、環境配慮の観点で問題となっている。また、ファッション業界では最終製品の長期利用、再利用の重要性が増しており、修理対応の取り組みが加速しているという。

こういった動きに対しYKKは、ファスナー修理の手間を簡素化し、衣服を長く愛着を持って着られるようにすることで、循環型社会の実現に寄与できるよう努めるとしている。