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グーグル、Geminiで独自チャットサービスを作れる「Gems」開始

Googleは28日(米国時間)、「Gemini」をカスタマイズして独自のチャットボットを作れるサービス「Gems」を提供開始した。Gemini Advanced/Business/Enterpriseの各有料契約者は近日中に利用可能になる。150以上の国と地域に対応し、日本も含まれている。

Gemsは、Google I/Oにおいて紹介されていた機能で、ユーザーが自分の目的にあわせたチャットボットを作成できる。ChatGPTにおけるアプリ機能「GPTs」とよく似た機能といえる。

Gemini Advanced(2,900円)を契約している筆者のGoogle Workspaceでもすでに利用可能になっており、Gemsによるカスタム機能として、「アイデア出しのプロ」(ブレスト支援)、「キャリアアドバイザー」、「コーディングパートナー」、「家庭教師」などが用意されている。

加えて、目的にあわせたチャットサービスを「名前」と「カスタム指示」を入れるだけで作成できる。

例えば、日本の国内テレビ出荷台数を聞けるチャットボット「日本のテレビ出荷台数をしらべる君」として、以下のカスタム指示をいれるだけで、ひとまず動作して、回答してくれるチャットサービスを1分程度で構築できた。

2010年から2024年までのテレビ出荷台数の推移などをデータとして取得し、聞くと答えてくれるアプリが欲しい。データはJEITAの民生用電子機器国内出荷統計を参照してください

民生用電子機器国内出荷統計
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/shipment/

Gemで「日本のテレビ出荷台数をしらべる君」を1分で作成

作成したGemsは、「Gemマネージャー」からすぐに呼び出せるため、繰り返し使うタスクなどをGemsとして登録し、都度呼び出すといった使い方が可能になる。

Googleによれば、困難なプロジェクトについて一緒に考えたり、イベントのアイデア出し、ソーシャルメディアの投稿のためのキャプション制作などに活用できるほか、反復作業の工数削減などに役立てられるとする。

また、Geminiにおいて、画像生成AIモデル「Imagen 3」に対応。すべての言語のユーザーが、Imagen 3を使った画像生成が可能になる。こちらもGemini Advancedなど有料ユーザー向けに展開する。

Imagen 3の活用例

なお、Imagen 3では、AIが生成した画像に電子透かしを入れるためのツール「SynthID」を活用している。