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新しい「Ginza Sony Park」竣工 あえて低く構える都会の余白

東京・銀座のソニービルの建て替えプロジェクトの最終形として数寄屋橋交差点に新しい「Ginza Sony Park」が8月15日に竣工した。

1966年に建てられたソニービル(東京都中央区銀座5-3-1)の建て替えにおいて、建物の解体途中を公園とする「Ginza Sony Park」。2018年8月に、都会の中にある「変わり続ける実験的な公園」として開園し、2021年10月からの建築工事を経て、2024年8月に新しいGinza Sony Parkが竣工。数寄屋橋交差点にあえて低く構えることで街に余白を生み出す新しいGinza Sony Parkとして、2025年1月のグランドオープンに向けて、さまざまなアクティビティを始動する。

「街に開かれた施設」をコンセプトにつくられたソニービルの角地で、長年多くの人々に親しまれた10坪のパブリックスペース「銀座の庭」。新しい「Ginza Sony Park」は、この「銀座の庭」を継承・拡張させた「銀座の公園」として、都会の中に余白とアクティビティをもたらし、街や人に新たなリズムをつくっていく。

新しい「Ginza Sony Park」は、地上5階、地下4階のSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物で、銀座の標準的な建物の半分ほどの高さに“あえて”低く構えることで、集積率の高い都会の中に余白と新しい景観を生み出す。また、ソニービルの「街に開かれた施設」という設計思想と、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」といった建築的な要素はGinza Sony Parkにも継承される。

銀座の街の中では珍しい打ち放しコンクリート建築とし、普通ベニヤ型枠を採用したコンクリート打設により、大らかでプリミティブな表情を見せる。重心の低い建物のフォルムとあわせて、公園の持つプラットフォーム的な要素を体現しているという。竣工から2025年1月(予定)のグランドオープンまでの間、新しいGinza Sony Parkで建築内覧ツアーなどを計画している。