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JR松山駅高架化完成 高架下に商業施設「だんだん通り」

JR四国は「JR松山駅付近連続立体交差事業」について、高架線が完成し、9月29日より現在線から高架線へ切り替えると発表した。同日に、松山駅高架下商業エリア「JR松山駅だんだん通り」が開業する。

愛媛県の都市計画事業として進められている、予讃(よさん)線 松山駅を中心とする約2.4km間を高架化する事業。東西市街地の分断や交通渋滞を解消することを目的としている。高架区間は松山市美沢二丁目から空港通一丁目。

四国最大の都市である松山市のJR松山駅周辺は、南北に走るJR予讃線と車両基地・貨物駅により市街地が東西に分断され、踏切遮断による交通渋滞が日常化。地域住民の生活に支障があるほか、鉄道による市街地分断により、駅周辺の一体的な発展が阻害され、新たな都市機能の集積を図る上で問題となっているという。

愛媛県は高架化により、道路と鉄道を連続的に立体交差化することで、交通環境の改善を図るとともに、松山市が行なう土地区画整理事業や周辺街路事業と一体的に整備できる環境を整える。

切替工事完了後は新しい松山駅の使用が開始され、高架線のプラットホームから列車が発着する。また、切替工事により8カ所の踏切が廃止となる。

同事業に開発が進められている高架下商業エリアの名称が、「JR松山駅だんだん通り」に決定。伊予弁の「ありがとう」を意味する「だんだん」=「感謝」とJR松山駅施設の「通り」を通って、愛媛の様々な場所や人を紡ぐ場所になりたいという想いが込められている。

JR松山駅だんだん通りの所在地は愛媛県松山市南江戸1丁目。延床面積は約2,100m2、店舗面積は約1,270m2、出店業態は物販・飲食等。詳細な店舗情報は未発表。