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Microsoft Copilotがチームの一員に 「Team Copilot」など新機能
2024年5月22日 18:54
マイクロソフトは21日(米国時間)、開発者会議「Build 2024」において、Copilotの新機能などを発表した。Microsoft Copilotにおいては、多くのビジネス向け機能を強化しており、個人だけでなく“チーム”での活用を想定した「Team Copilot」などを紹介した。
主なアップデート内容は、「Team Copilot」、「エージェント機能を備えたカスタム コパイロット」、「Copilot 拡張機能とコネクタ」の3点。
Team Copilot
Team Copilotは、個人用アシスタントの枠を超え、「チームメンバー」として機能できるよう、Copilotを拡張するもの。Copilot にタスクや責任を割り当てることで、チーム全体の生産性、協調性、創造性を高められるという。Team Copilotは、Microsoft Teams、Microsoft Loop、Microsoft Plannerなど、共同作業を行なう場所で利用できる。
利用例としては「会議の進行役」。 CopilotがTeams会議のアジェンダを管理し、会議に参加しているメンバーが共同執筆できるノートを作成することで、生産的なディスカッションにつなげる。
「グループ コラボレーター」は、Copilotがグループチャット内で重要な情報を明確にし、アクションアイテムの追跡、未解決の問題の対処をすることで、グループでのチャットを効果的に活用できるようにする。
「プロジェクト マネージャー」は、Copilotが、タスクの作成と割り当て、期限の管理などを実施。チーム メンバーの意見が必要な場合に通知して、プロジェクトが円滑に進むように支援する。
Team Copilotの各機能は、Microsoft Copilot for Microsoft 365の契約者を対象に、2024年後半にプレビュー版が提供される。
エージェントとして機能するカスタム コパイロット
カスタム コパイロットも新機能となり、「エージェント」として動作可能となる。
Microsoft Copilot Studioの新機能で、独立したエージェントとして機能する「カスタム コパイロット」を構築。ユーザーの指示のもと、ビジネス プロセスの自動化などのアクションを実行させられる。
- 長期間のビジネス プロセスの自動化
- アクションやユーザーの入力を推論
- メモリを活用し、文脈を考慮
- ユーザーからのフィードバックに基づいた学習
- 例外要求を記録し、サポートを要請
主なアクション
例えば、「受注者」の役割を与えたコパイロットは、受注から注文の処理、在庫切れの商品に対する提案や代替品の手配、顧客への発送など、受注プロセス全体を処理できるという。
Copilot Studioの各機能は、アーリーアクセスプログラムを通して利用可能。2024年後半に広く利用可能とする。
また、組織の情報を保存したSharePointやOneDriveのデータに基づいたカスタム コパイロットの作成にも対応する。同様にアーリーアクセスプログラム中で、2024年後半にプレビュー版を公開予定。
Copilot 拡張機能
Copilot 拡張機能は、簡単にCopilot アクションをカスタマイズし、Copilotをデータや業務システムに拡張できるようになる。開発者は、Copilot StudioもしくはTeams Toolkit for Visual Studioのいずれかを使用し、これらの拡張機能を構築できる。