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大阪城東部にアリーナや駅ビル 28年新駅開業・まちびらき目指す

大阪府と大阪市は、2028年春開業予定のOsaka Metro「森之宮新駅」周辺における「大阪城東部地区 1.5期開発の開発方針」を策定した。新駅の設置にあわせた駅ビルの整備、大規模アリーナ・ホール等の導入を計画している。2028年春からのまちびらきを目指す。

Osaka Metroが中央線 森ノ宮駅から(仮称)森之宮新駅までの延伸計画を進めており、2028年春の開業を予定している。森之宮新駅の場所は大阪城の東側に位置し、JR大阪城公園駅とデッキで接続する計画。

開発エリアでは大阪公立大学 森之宮キャンパスが2025年秋に開設される。1.5期開発ではまちづくりコンセプトとして「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」を掲げ、新大学を先導役にして、観光集客・健康医療・人材育成・居住機能等の集積により、多世代・多様な人が集い、交流する国際色あるまちを目指す。

新駅においては、上部空間を高度利用した商業機能等の複合的な駅ビルを整備。駅ビル屋上には空飛ぶクルマの離発着場の整備を検討する。

駅前には鉄道、バスなどの交通結節点となる交通広場を設置。オンデマンドバス、パーソナルモビリティ、自動運転バスといった新たなモビリティの導入を想定したスペースを確保する。あわせて、交流機能、サービス機能を備え、災害時の防災活動拠点にもなる広場等を整備する。

周辺には駅前立地と大規模用地を活かした、1万人以上の大規模集客・交流施設を中心とした複合的な機能の導入を計画。国内外からの集客や大阪城ホールとの相乗効果を発揮するとともに、大阪公立大学を中心とした学術交流・ビジネス交流促進や、市民の交流にも寄与するアリーナ・ホール等を中心とした複合開発により、集客・交流空間の形成を図る。

歩行者空間についてはJR大阪城公園駅と森之宮新駅を結ぶデッキのほか、大学キャンパスから大規模集客・交流施設、新駅・駅ビル・水辺の歩行者空間整備を計画。利便性・快適性・安全性に優れ、バリアフリー化された歩行者空間のネットワーク化を目指す。

スケジュールは、'24年度には事業者公募などを進め、2028年春からのまちびらきを目指す。