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旧横濱ビル跡地に21階建て複合ビル 関内とみなとみらいの結節点
2024年5月10日 12:29
日本郵船と三菱地所、鹿島建設は、旧横濱ビル跡地において、地上21階・地下1階の、オフィス、商業施設等で構成される複合施設の新築工事に着手したと発表した。2027年1月末の竣工を予定している。
「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」として進められている事業。所在地は神奈川県横浜市中区海岸通三丁目9番4号で、横浜高速鉄道みなとみらい線 馬車道駅から徒歩5分。周辺では横浜第二合同庁舎に加え、隣接する北仲通南地区に横浜市庁舎、新港地区にはよこはま新港合同庁舎が完成するなど、今後同地区へのさらなる来街者の増加が期待できるという。
低層部は飲食店舗等や展示場、4階以上はオフィスとする計画。歴史的な建築である横浜郵船ビルに隣接していることから、新施設の低層部は横浜郵船ビルの角面を継承するデザインとする。
横浜郵船ビルの屋階(コーニスラインに挟まれている最上階部)に3枚毎に割付されたデザインを踏襲してビルの外装縦フィン(新施設のガラス壁面に設置しているフィン状の外装材)の位置を検討し、同ビルのコーニスライン(建物の頂部等に来る水平に形作られた突起状のライン)の形状を継承し調和する立面を形成する。
また、デザインコンセプトとして「海の風景と海岸通りの街並みをやわらかくつなぐグラデーション」を掲げ、外構は海岸通りから海側へ誘引するプロムナードを整備。水際線プロムナードとあわせて地区全体の回遊を促す。デザインは海のゆらぎをイメージした、水際線を感じさせるものとする。
プロムナードの舗装材は明るい色調の舗装を基調とし、プロムナードの植栽帯に設けるベンチでは波を表現。点在する滞留空間から来街者を水際線へ誘うよう計画し、賑わいを創出を図る。
海側の水際線プロムナードは、舗装パターンでグラデーションをつけることで、店舗前の賑わい・滞留空間からプロムナードへの連続性を創出し、滞留空間と流動性の両立を図る。
防災面では、地震や津波等に対するさらなる防災対応力の向上に取り組むとともに、企業等の事業継続を支えるライフラインの耐震強化や、帰宅困難者対策等の推進を図る。
敷地面積は約4,950m2、延床面積は約70,000m2、高さは約100m予定。