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愛知初、名鉄でクレカタッチ決済の乗車トライアル

名古屋鉄道、三井住友カードら5社は、名鉄の一部駅にて、クレジットカードのタッチ決済で改札を通過して乗車できる実証実験を3月28日から開始する。対象駅は中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅。愛知県初の取り組みとし、秋には対象駅を拡大する予定。

名古屋鉄道、三井住友カード、ジェーシービー、日本信号、QUADRACの5社による取り組みで、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用。タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォンなどによるタッチ決済で改札を通過し、運賃を支払う実証実験を行なう。

なお、当初の対象の3駅に設置される読み取り端末は自動改札機と連動しない。係員窓口側を通過したり、有人改札で利用したりする形となる。

当初の対象になる3駅。有人改札側を通る

秋の拡大時には、対象駅が中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅、東岡崎駅、神宮前駅、国府宮駅、名鉄一宮駅、新木曽川駅、笠松駅、名鉄岐阜駅、犬山駅、知多半田駅、西尾駅の13駅に拡大する。また自動改札機への対応も行なう。

対応ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。Mastercardは順次追加予定。

今回の取り組みでは、ICカードへのチャージやきっぷを購入することなく、タッチ決済対応のカードや、同カードが設定されたスマートフォンなどで、スムーズに鉄道に乗車が可能。将来的には、タッチ決済対応のカードなどを活用して、沿線地域の施設などが提供する買い物・食事といったサービスとの連携も検討し、地域活性化に貢献していく方針。

QRコードのデジタルチケットも

名古屋鉄道はまた、上記の対象駅になっている中部国際空港駅、名鉄名古屋駅、金山駅にて、QRコードによる乗車の実証実験も3月28日から実施する。

エリア版MaaSアプリ「CentX」と、インバウンド向け乗車券を販売するWebサイトにて、本実証実験の対象となるデジタルチケットを購入すると、スマートフォンに表示できるQRコードを使って改札を通過できる。これらのチケットには対象店舗の割引クーポンなどの機能も含まれている。