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Google Workspace、Geminiを利用可能に 業務向けに本格展開

Googleは、生成AI「Gemini」をGoogle Workspace向けに提供する「Gemini for Google Workspace」を発表、展開を開始した。

GeminiはGoogle Workspaceにおいて、「データの調査や要約、複雑なデータからのトレンドの発見、特定のオーディエンスの共感を呼ぶコピーの作成などについて、迅速で正確に、アイデア出しから実行までのプロセスを支援する」としている。

「Gemini for Google Workspace」は2つのプランで提供される。1つはDuet AI for Google Workspace Enterpriseに代わり提供される「Gemini Enterprise アドオン」、もうひとつは低価格であらゆるチームが利用可能な、新しい「Gemini Business アドオン」となる。

生成AIによる業務支援

Gemini Advancedで構築される新しいスタンドアロンのチャット機能を利用可能。エンタープライズグレードのデータ保護と著作権補償も追加されている。現在利用可能なGoogleの最大規模かつ最も高性能なモデルである「Gemini 1.0 Ultra」を活用しており、「洞察力に富んだ専門的な回答が可能」という。中小企業から大企業までの多様なチームがGeminiを活用でき、やり取りはプライベートに保つことが可能。

例えば、企業のマーケティング担当者は、Geminiを使って、業界のトレンドや競合他社の動向を分析し、自社独自のサービスに結びつけた開封率を高めるようなメールのタイトルといった、コピー作成の支援を受けられる。ほかにも、Geminiでトレンドを素早く特定して、有望なビジネスチャンスを見つけることが可能になるとしている。

Google WorkspaceのユーザーがGeminiを利用可能に

Gemini Business

Geminiの活用を検討している既存のGoogle Workspaceユーザーや、新規のGoogle Workspaceユーザー向けに「Gemini Business アドオン」が提供される。価格は、年間契約で1ユーザーあたり月額2,260円。

このGemini Businessでは、ユーザーはGoogle WorkspaceアプリでGeminiにアクセスし、スタンドアロンでGeminiとチャットが可能。

中小企業やチームは、「Geminiをまるでリサーチ アナリスト、プロの編集者、カスタマー サービス アシスタント、クリエイティブ パートナーのように使用し、専門性を高め、知識を補強できるようになる」としている。

Gemini Enterprise

Gemini Enterprise(旧Duet AI for Google Workspace Enterprise)もGemini Business同様の機能を備え、生成AIのヘビーユーザーにも対応。100以上の言語ペアのキャプションを翻訳することが可能で、会議の議事録を作成するAI機能も備える。

Gemini Enterpriseの価格は、年間契約で1ユーザーあたり月額3,400円。

プライバシーポリシーなどは変更なし

Googleにおける既存の、データのプライバシー、機密性、セキュリティに対する取り組みはすべて、Gemini for Google Workspaceにも適用される。

Gemini Business、Gemini Enterpriseの両プランでは、会話が広告目的で使用されたり、人間によってレビューされたり、ほかの生成機械学習技術のトレーニングのために使用されたりすることはないと宣言されている。