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コクヨ、使用済ノートをリサイクルしたノート

コクヨは、全国の小学校から回収した使用済みノートを新しいノートの表紙に再利用した「キャンパスノート<つなげるーぱ!>」を3月7日から発売する。価格は210円。

全国の小学校を舞台とした、ノートのリサイクルを通じて学ぶ環境学習プログラム「つなげるーぱ!」の取り組みとして生まれた小学生向けのキャンパスノート。同プログラムに参加した小学校から回収した使用済みのノートを、新しいノートの表紙(裏表紙)の材料の一部に再利用している。表紙をよく見ると様々な色の紙片が見え、リサイクル紙ならではの個性が表れているのもポイントとしている。

ラインアップは、様々な教科で使いやすい5mmの補助線と10mmの実線が入った方眼罫と、学年問わず使用できる無地の2種類。科目ごとのシールや背見出しシールを付属している。また、表紙には絶滅危惧種に指定されているマレーバクとムササビのイラストを採用した。

様々な色の紙片が見えるリサイクル紙ならではの表紙

「つなげるーぱ!」の取り組みは、子どもが初めて所有する消耗品のひとつといえるノートを捨てないで、資源として循環させ続けることに学校や子どもたちと取り組み、体験を通じて学ぶ機会を提供することで、子どもの成長と共に「捨てない社会」の実現を目指したもの。使用済みのノートの多くは廃棄、またはダウンサイクルされるが、同プログラムでは資源としての価値を落とさない「水平リサイクル」を実現した。

同プログラムは'23年10月10日よりスタートし、約4カ月で全国77校、約2万人の児童が参加した。現時点で約1.4万冊(1.9トン)の使用済みノートを回収している。

また、3月11日からコクヨ東京品川オフィスにある直営店「THE CAMPUS SHOP」に専用の回収ボックスを設置し、使用済みのノートの回収を開始する。回収の対象は小学生に限らず、子どもから大人まで広く受け付ける。

製紙会社で回収されたノートが溶かす工程に入る様子
コクヨ工業滋賀でノートを作っている様子