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ドライバー不足解決 シェア乗りサービス「京都観光シャトル」

NearMe(ニアミー)は、京都駅以北のエリアを対象としたシェア乗りサービス「京都観光シャトル」の実証実験を、1月31日まで実施する。同じ方向に移動する人のマッチングにより、1台のタクシー・ハイヤーを使って複数組が移動できるサービスを提供し、タクシードライバー不足等の課題解決を図る。

京都市の協力を経て、観光庁の「令和5年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備向上等に向けた観光現場におけるICTサービス等利活用促進事業」に採択されたサービス。走行ルートや乗車人数を最適化することで乗車率と回転率を高め、タクシーの台数を増やすことなく、既存車両の有効活用による課題解決につなげる事業として展開する。運行はタクシー会社が担う。

京都観光シャトルでは、対象エリア内においてニアミーの独自AIでルートを最適化して、同じ方向に移動する人をマッチングし、1台のタクシー・ハイヤーを複数組がシェア乗りによって移動できる。対象エリア周辺には、金閣寺、清水寺、京都御所、京都府立植物園などがある。

ドアツードアによる移動体験を提供するとともに、通常のタクシーよりもリーズナブルな価格で利用できる点も特徴としている。なお料金はシェア乗りの人数により変動する。また、事前予約制、オンライン決済のため、訪日外国人客も安心して利用できるとしている。

運行時間は9時から18時。乗車人数は最大9名。利用方法は、サービスサイトでニアミーのユーザー登録を行なったうえで、乗車人数などの必要情報を入力して仮予約。シェア乗りのマッチングが成立すると、出発時間30分前までに予約確定の通知が届く。乗車時間には、指定の場所から乗車できる。

'23年10月の訪日外客数は250万人を超えており、コロナ禍前の'19年の同月以上の数字となっている。さらに円安の影響などもあり、今後もインバウンド需要の拡大が予想されている。一方で「ドライバー不足によりさらに供給が逼迫し満足なサービスを提供できていない」、「通勤・通学時間帯に路線バスに乗車できない」など、観光客だけではなく地元住民の移動にも不便が生じている。

こういった課題に対して、輸送車両を増やすことなく、既存の資産を有効活用して輸送量を増やすというアプローチにより、観光者の快適さ、交通渋滞の緩和、タクシー会社にとっての最適な配備台数・乗務員配置などへの貢献を図る。