健康保険証、来年12月2日に廃止　マイナ保険証に一本化

現在の健康保険証の廃止日が2024年12月2日に決まった。同日以降は、保険証の新規発行をやめ、マイナンバーカードと健康保険証が一体の「マイナ保険証」へ移行する。22日にマイナンバー法等の一部改正法の施行期日を定める政令が閣議決定された。

今後、マイナ保険証への移行を促進していく。なお、健康保険証の廃止後も最大1年間は、現行の保険証が使用可能。また、マイナ保険証を保有しない人には、申請によらず、資格確認書を発行するなど、併用期間を設けて、マイナ保険証への移行を促していく。

12月12日に開催された「マイナンバー情報総点検本部」では、岸田総理が「現行の健康保険証の発行を来年秋に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する」としていたが、今回廃止日が確定した。12月2日という廃止日については、「12月1日付けで現行の保険証の年次更新を行なう保険者、国保等が、十分に経過措置を受けられるようにする」などの理由から決定。マイナ保険証の利用率は、10月で約4.5%と低いが、国民にメリットを呼びかけていく。

マイナンバーカードについては、12月15日から暗証番号の設定が不要な顔認証カードの交付を開始したほか、特急発行の仕組みを構築。マイナ保険証など活用シーンの拡大に向けて、マイナンバーカード自体の改善を進める。