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イケア、新コレクション先行公開 大豆由来のソフトクリームは新作バニラ
2023年8月23日 17:10
イケア・ジャパンは23日、イケアプレスデーを開催し、新作のフードや2024年発売予定の新製品を先行公開した。
フードは、プラントベースソフトクリームのバニラ味を10月19日から発売。価格は50円。
イケアではこれまでもプラントベースのソフトクリームとして、レモン味やラムネ味を発売してきたが、遂にバニラ味を発売。大豆由来のソフトクリームで、何度も試作を重ねてようやく納得のいく味に仕上がったという。
試食してみたが、一般的なソフトクリームと変わらない味で、言われなければプラントベースとわからないほどのクオリティだった。50円なのでサイズは小ぶりだが、食後にちょっと甘いものが欲しいときにはちょうど良いサイズだ。
このほかソフトクリームは、食べるまで味がわからない、フレーバー非公表のシークレットソフトを9月1日から展開。3カ月ごとに新作を発売し、現在は第4弾まで開発が済んでいるという。
ハロウィンメニューのパンケーキは、9月1日~10月31日の期間限定で発売。魔女をイメージしたソースにコウモリのクッキーをあしらった。
イケア80周年で過去製品を復刻
新製品では、イケアが今年創業80周年を迎えることから、過去のコレクションを復刻。今後数年間、複数回にわたってイケアのアーカイブから厳選したコレクションを、次世代の視点に合わせてアップデートして発売していく。
第1弾は7月より発売しており、ニティルヴェルカードコレクションを、フレッシュなカラーと新たな素材でデザインし直した。シンプルかつ機能的、イケアらしいユニークなデザインが特徴で、サイドテーブルやスツール、ポールハンガー、クッションなどをラインナップする。
サイドテーブルは1956年に発売された「ローヴェット テーブル」を、「ローヴバッケン」として復刻。価格は9,990円。
これまでにも再販売してきたが、鮮やかなカラーを採用したのは今回が初となる。オレンジ、ブルー、ライトグリーンを用意し、天板にはアッシュ材突き板を使用し、発売から変わらない魅力に大胆さをプラスした。
スツールは、1973年の製品を「ドムステン」として復刻。価格は4,000円。パイン無垢材のシートと金属製の脚という対象的な素材を使用し、シンプルなデザインや重ねて収納できる利便性を特徴としている。
フレッシュなカラーを新たに採用しており、オレンジ、ライトグリーン、ライラックの3色を用意。「イケアにとって赤や青は楽しい色ですが、それに加えて若い人たちはライトグリーンやオレンジなども好みますので、今回ポップなカラーを追加しました」と、IKEA of Sweden Range Identity Leaderのカーリン・グスタフソン氏は説明。
日本人デザイナーが手掛けたコレクション
イケア初の日本人デザイナー・中村昇氏が1972年に制作したパーソナルチェア「ポエング」も、デザインをリニューアルして2024年春に他国に先駆けて日本で発売。
当時は「ポエーム」という名前で呼ばれており、今ではイケアの定番商品として時代を超えて愛されている。リニューアルでは現代のニーズに合わせて再構築し、高さなど座り心地をアップデートしている。
新たなコレクションとして世界に先駆けて公開されたのが、日本人デザイナー・高橋理子氏がデザインした「ソートロン」。クッションカバーと香り付きキャンドルをラインナップし、2024年春に発売予定としている。
北欧と日本のモダンなデザイン美学の共通点を探るところから出発。「キャンドルは容器と中身で色を変え、香りにもこだわりました。世界中で販売されるので日本的な香りを採用しています」と高橋理子さんは説明した。
イケア・ジャパンではサステナビリティ活動にも注力し、温室効果ガス排出量削減を通して、2030年までにクライメート・ポジティブになることを目指している。
2018年以来、イケア店舗では再生可能電力100%を達成しており、エネルギー効率は2010年度からこれまでに40%向上。配送サービスにおいては'23年秋にEVトラックを17台追加で導入し、計25台を運用する。これにより、ゼロエミッション配送25%到達予定としている。