メルカリの取引で約53万トンの温室効果ガスを削減

メルカリと東京大学インクルーシブ工学連携研究機構は、フリマアプリ「メルカリ」の取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量の算出を行なった。日米合計で年間約53万トン、東京ドーム約220杯分の温室効果ガスの排出を回避できたという。

削減貢献量の算出は、「衣類(レディース・メンズ・キッズ・ベビー)」、「スニーカー(レディース・メンズ・キッズ)」、「電子機器(PC・スマートフォン・タブレット)」、「本・漫画・雑誌」、「CD・DVD・BD(ブルーレイディスク)」5つのカテゴリーを対象に行なった。

算出に当たっては、当該カテゴリーで取引された、商品が新品の代わりに利用されることで温室効果ガスの排出を回避できると仮定。生産・流通・使用・廃棄などの製品ライフサイクルを考慮し、メルカリのユーザー同士の配送に係る温室効果ガス排出量や、ユーザーアンケート結果から算出した使用頻度や使用年数等を用いて推計している。

メルカリで年間取引量が最も多いカテゴリーは「衣類」で、年間約43万トンの温室効果ガスの排出を回避。衣類の取引1件あたりの削減貢献量に換算すると、約9.3kgに相当する。各カテゴリーの削減貢献量は以下の通り。

• 衣類：426,952トン(JP：360,472トン、US：66,481トン)
• スニーカー：50,902トン(JP：40,283トン、US：10,619トン)
• 電子機器(PC/スマートフォン/タブレット)：32,580トン(JP：23,166トン、US：9,415トン)
• 本/漫画/雑誌：16,418トン(JP：15,985トン、US：433トン)
• CD/DVD/BD：3,007トン(JP：2,915トン、US：92トン)

1件あたりの削減貢献量は電子機器が最も多く約27kg、続いてスニーカーが約14.9kg、衣類が約9.3kg、本/漫画/雑誌が約0.7kg、CD/DVD/BDが約0.3kgという結果になった。

また、メルカリで不要品が出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約4.3万トンに上る。これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48万トンの約9%に相当する。