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楽天、自動配送ロボでの定常的なサービス開始。つくばのスタバ・西友

スターバックスを出発するUGV

楽天グループは、自動配送ロボット(UGV:Unmanned Ground Vehicle)の公道走行により、小売店や飲食店の商品を配送する定常的な配送サービスの提供を、茨城県つくば市内で11月19日に開始する。対象店舗は西友 つくば竹園店およびスターバックス コーヒー トナリエキュート つくば店。配送料は110円。

同サービスでは、対象店舗で取り扱う商品を、つくば駅周辺のマンション・戸建て住宅やオフィスおよび公園・広場に配送する。配送対象エリアはつくば市吾妻1/2/4丁目、竹園1/3丁目の一部で、楽天が事前に専用サイトに登録した配送先の中から選択が可能。配送対象地域、対象の小売店や飲食店は順次拡大予定。

UGVからスターバックスの商品を取り出すユーザー

配送対象地域の住民以外も利用可能で、スマートフォン向けの専用サイトで注文を受けた商品を、注文から30分から60分で届けるオンデマンド、または指定の配送時間帯に指定の配送先まで配送する。

スマートフォン向けの専用サイト

各店1日最大11便、2店舗で計22便の配送を、夜間や雨天時も含め毎日実施。商品の配送中、利用者は専用サイトでUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には自動音声の電話やSMSによる通知が届く。

走行中のUGV

なお便数は、西友は11時から21時、スターバックスは9時から19時までの1時間ごとの各11便。商品によって注文可能な個数に制限がある場合がある。

UGV機体は、アメリカのCartkenが開発し、三菱電機が今回のサービスに向け調整したものを使用する。西友からの配送で使用するロボットは「Model E」で、機体サイズ97×56×93cm(長さ×幅×高さ)、積載容量約114L、最高速度6km/h。スタバからのものは「Model C」で、機体サイズ71×46×59cm(長さ×幅×高さ)、積載容量約24L、最高速度6km/h。

UGVの走行中は、1台につき1名の近接監視・操作者が機体を監視し、必要に応じて操作を行なう。'23年4月1日の改正道路交通法の施行後に、UGVに人が随行しない遠隔監視・操作型への移行を予定している。

楽天は5月よりつくば市内において、UGVの公道走行によりつくば市内の西友の商品を配送する期間限定サービスを提供しており、今回のサービスはそれを拡大する形で実現した。