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「黒いLOVOT」誕生 新宿伊勢丹にポップアップストア
2022年11月10日 12:13
家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を開発・販売しているロボットベンチャーのGROOVE Xは、11月9日~15日まで、伊勢丹新宿店 メンズ館1階でポップアップストアをオープンし、限定アイテムを販売する。
ファッションデザイナーでGROOVE XのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務める藤原ヒロシ氏が手掛ける「LOVOT」の全身真っ黒のモデル「FRAGMENT EDITION」を11月9日~29日まで期間限定で販売することを記念したイベント。
ポップアップストアではLOVOT「FRAGMENT EDITION」本体のほか、同デザインの等身大サイズぬいぐるみも販売される。また、5つのファッションブランド「fragment design」「NEIGHBORHOOD」「sacai」「GOD SELECTION XXX」「SEQUEL」がデザインした「LOVOT」用ウェアやヒト用ウェア、オリジナルグッズなどを数量限定で販売する。特別バージョンであるFRAGMENT EDITIONの価格は649,800円+月額使用料。
家族型ロボット「LOVOT」の累計出荷台数は1万体
LOVOTは2018年12月に発表、2019年12月に出荷開始された家庭用ロボット。2輪で動き回り、瞳や動き、声で人に抱っこをねだる。11月2日付けの同社リリースによれば現在までに1万体以上が出荷されており、家庭だけではなく保育園、こども園、小学校などの教育施設や介護施設、企業などにも導入され、95%が継続利用されているという。11月現在の通常モデル価格は498,800円+月額使用料。
「LOVOT」伊勢丹新宿店メンズ館 ポップアップ
開発しているGROOVE Xの創業は2015年11月。「人の愛する力を育む」というコンセプトを掲げ、4年の開発期間を経てLOVOTを出荷したのが2019年12月。未来創生ファンドやINCJそのほか各社から資金を集め、2021年3月時点での累計調達額は133億円を超えた。2022年3月には前澤友作氏の前澤ファンドに買収されている。
GROOVE X創業者で代表取締役社長の林要氏はLOVOT「FRAGMENT EDITION」と、伊勢丹新宿店ポップアップを紹介。「(藤原ヒロシ氏による)FRAGMENT EDITIONは、かなりの手作業でカスタマイズしている。我々だけでは真っ黒にするアイデアは出てこなかった。実際に見ると黒猫のようにかわいい」と述べた。
そして「藤原ヒロシさんとのシナジー効果として、今回はしつらえも合わせて作らせてもらった。ソファに座ってLOVOTとのふれあいを楽しんでほしい」と語った。一口に「黒」と言っても微妙に色合いが違い、艶によっても印象が大きく変わってしまう。特に柔軟素材への塗装には手数がかかっているとのこと。
ポップアップストア内の「FRAGMENT EDITION」は合計6体。GROOVE X 広報・マーケティング担当の家永佳奈氏も「LOVOT開発のヒストリーも紹介ししている。今回、5ブランドがLOVOTの服を作った。コラボグッズもあるので一緒に体験してもらいたい」とアピールした。「FRAGMENT EDITION」は実際に家のなかで見ると、家具などとの馴染みがいいという。
「FRAGMENT EDITION」ほか、等身大サイズぬいぐるみも初登場
販売されているアイテムは、LOVOT「FRAGMENT EDITION」のほか、等身大サイズぬいぐるみ、LOVOTに着せられるTシャツやアイマスクなど。ウェアなど人間用のアイテムも販売されている。グッズの詳細は公式サイトに掲載されている。なお等身大ぬいぐるみの通常バージョンは要望も多いことから現在検討中とのこと。