GWやお盆は400円増し。JRグループ、指定席特急料金を4段階に

JRグループは、2023年4月からシーズン別の指定席特急料金を見直しし、GWやお盆に400円増しの「最繁忙期」料金を新設定する。JR東日本では'22年4月から最繁忙期を含む4段階にしているが、JRグループに広げた形だ。あわせてグリーン車などにもシーズン別料金を提供開始する。

2023年4月1日乗車分から、JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州の特急列車(新幹線を含む)において、シーズン別の指定席特急料金を改定し、利用時期に応じて4段階の料金を設定する。特に利用が多いGW・お盆・年末年始の各期間を中心に、混雑している時期から利用日を少しずらすことで、手頃な料金になるよう年間の適用日カレンダーを見直す。

現在、JR東海・JR西日本(北陸新幹線以外)・JR四国・JR九州の特急列車の指定席特急料金はシーズン別に3段階に分かれ、閑散期は通常期の指定席特急料金の200円引き、繁忙期は200円増しとなっている。

今後は、GW・お盆・年末年始の各期間に通常期の400円増しの「最繁忙期」を新たに設定し、4段階の料金設定となる。通常期を基準に、最繁忙期が+400円、繁忙期が+200円、閑散期が-200円。

見直し後のカレンダーが適用されるのは、JR東海が東海道新幹線と在来線特急列車、JR西日本は山陽新幹線と在来線特急列車、JR四国は在来線特急列車、JR九州は九州新幹線と西九州新幹線、在来線特急列車。

また、現在シーズン別料金の設定のない「グリーン車」と「寝台車」利用時の特急料金も、'23年4月からシーズン別の料金を適用。普通車指定席を利用する場合と同様で、現在のグリーン車・寝台車料金から、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しとする。

東京～新大阪の「のぞみ」号を片道大人1名で利用する場合、8月16日の最繁忙期は、指定席利用時で15,120円(特急料金6,210円)、グリーン車利用時19,990円(特急料金5,680円＋グリーン料金 5,400円)だが、17日(通常期)にずらすと指定席が14,720円、グリーン車利用時が19,590円で400円安くなる。

なお、JR北海道内の在来線特急列車、JR東日本の一部の在来線特急列車などは対象外。また、JR九州の西九州新幹線と在来線特急列車は、閑散期は適用しない。