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冷却グッズ・旅行・訳アリたまねぎ。今夏の楽天トレンド
2022年6月22日 17:17
楽天グループは、ユーザーの利用状況のデータをもとに、今夏のトレンド予測を発表した。新型コロナウイルス感染対策の行動規制の緩和を受けて、イベントや旅行などの外出に関連した商品の需要が急速に拡大しているという。
物販編では、「復調消費」「値上げ対策消費」「防災消費」を、ポストコロナ時代に移行した今夏のトレンドワードとして選出。楽天市場では夏のイベントやレジャー関連商品の売れ行きが好調で、流通額の前年同期比(3-5月)は、水着と浮き輪が約1.6倍、旅行用バッグが約2.1倍となった。
値上げ対策消費は、昨今の物価高が家計に影響を与えていることと、これからの猛暑に備えて節約や節電に役立つ“暑さ対策”関連商品の需要が拡大。
「冷却グッズ・暑さ対策用品」の流通額の前年同期比は、約6.7倍と大幅に伸長している。中でも約28℃でも冷たくなるネッククーラーは、常温でも冷たさが持続するほか、冷凍庫だとすぐに冷えることから人気となっている。
値上げ対策消費は食品ジャンルも伸長。備蓄できる商品や大容量品、比較的安価に購入できる“訳アリ品”の需要が拡大している。中でも「訳アリ玉ねぎ」は前年同期比が約1.9倍と伸長した。
防災消費は、豪雨への懸念や行政による大地震発生時の被害想定の見直しなどを背景に、楽天市場では「防災関連グッズ」の流通額が前年同期比で約1.2倍と伸びている。
特に、暑い夏の災害に備えて「ポータブル電源」(約1.6倍)、「携帯用浄水器」(約4.6倍)などが好調に売れている。ポータブル電源は冷蔵庫や空調家電などに使用できる大容量タイプが人気だという。
このほか、昨今のアウトドア人気もあり、災害時だけでなく日常生活やレジャーにも活用できる商品に関心が高まっている。インテリアとして楽しめる「ソーラーランタン」や、コンパクトに折り畳める「アウトドアテーブル」などが上位にランクイン。
グループ旅行が回復傾向
旅行・レジャーのトレンドワードは、「リベンジ」「非日常」「宿満喫型ステイ」を選出。楽天トラベルでは、'22年7月から8月の宿泊予約状況が前年同期比で約1.7倍となっている。3名以上の予約ならびに子供連れのファミリー予約は、いずれも2.3倍に伸長しグループ旅行が顕著に回復。
年代別では20代の若年層による予約が最も多く、前年同期比で約2倍。60代以上のシニア層の予約は約1.8倍と、全年代の平均伸び率を上回った。
なお、2019年7-8月のコロナ禍以前と比較しても旅行予約数は増加しているという。
セカンド冷凍庫やジェンダーフリーアイテムが伸長
ファミリー編では、「家族のおでかけ需要回復」「おうち時間アップデート」「ジェンダーフリーキッズアイテム」をトレンドワードとして選出。
「楽天ママ割」メンバー内でのキャリーケースの売上は、5月1日から6月5日の前年同期比で約3.2倍と大きく伸長した。特に子どもが乗れるタイプが注目を集めている。このほか、子ども用ドレスやビーチバッグ、ベビーサンダルなどのレジャーアイテムも前年より軒並み伸長。
一方、おうち時間を充実させるアイテムの売上も前年同期比で約1.3倍と伸長している。買い置きやふるさと納税の返礼品などを保存できる「セカンド冷凍庫」や、家庭で使える「プール・水遊びグッズ」などが注目されている。
性別を問わないジェンダーフリーアイテムは、男女兼用で使える「キッズ・ジュニア用ラッシュガード」の売上が、前年同期比約2倍に伸長。従来の学校用水着よりもゆったりとしたシルエットや、上下が分かれていることによる着替えのしやすさ、日焼け対策ができる点などが支持されている。