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チューダー、仏海軍の戦闘ダイバー部隊と開発のテクニカルウォッチ「ペラゴス FXD」

チューダー「ペラゴス FXD」(25707B/21)

日本ロレックスは、「TUDOR」(チューダー)ブランドの新作として、フランス海軍の特殊部隊と共同開発したプロフェッショナルモデル「PELAGOS FXD」(ペラゴス FXD)を11月14日に発売する。機械式の腕時計で、価格は443,300円。

フランス海軍の特殊部隊と開発した、任務に必要な仕様を満たす腕時計。チューダーはフランス海軍のサプライヤーとして1980年代まで腕時計を納入していた関係を復活、フランス海軍の戦闘ダイバー部隊「コマンドー・ユベール」の協力により開発されており、特殊機能を含む、独自の仕様を満たすテクニカルウォッチとしている。

具体的には、より高い堅牢性と信頼性のために、ストラップを取り付けるバーはケース本体に固定されており、独自のシルエットを作り出している。

ベゼルは120のノッチが刻まれる、両方向回転ベゼル。0から60までのメモリは反時計回りにあしらわれる。逆回転防止ベゼルではないため、“ダイバーズウォッチ”を名乗れるISO規格を満たさない形だが、戦闘ダイバーの任務である「水中ナビゲーション」に特化したニーズを満たす仕様とした。

水中ナビゲーションでは、磁気コンパスを使いながら、水面に浮上することなく水中のルートを直線的に、一定の速度、一定の時間で泳ぎ、目的にピンポイントで到達する必要があるという。新しいセクションに入る度に時間計測のカウントダウンを再スタートさせる必要があり、両回転ベゼルの反時計回りの目盛りを分針に合わせるだけでカウントダウンのセットが完了する。

またペラゴス FXDのベゼルリングはケース本体よりも大きくデザインされており、これは長い潜水で冷えて感覚を失った手で、グローブごしでも操作できるようにするためとしている。

外観デザインは、長くフランス海軍に採用されてきたチューダーのダイバーズウォッチから着想を得ており、ネイビーブルーのカラーが特徴。ほかにも、夜光の発光強度を最大化させるものとして導入された、先端がスクエアになっている「スノーフレーク」針や、スクエア型アワーマーカーなどが特徴。ケースはサテン仕上げで光の反射を制限する。裏蓋にはかつてのモデルを彷彿とさせるフランス海軍のロゴなどが刻印される。

フランス海軍は歴史的に、チューダー製のダイバーズウォッチをブレスレットなしで発注し、ファブリックストラップを自前で用意して使用していたという。ペラゴス FXDでは、フランスのジュリアン・フォール製で新構造のストラップを採用。中央にグレーのラインが入ったネイビーブルーの、ポリエチレン製の織りリボン(幅22mm)は、セルフグリップ着脱システムが組み合わされ、あらゆる手首に快適にフィットするとしている。また、チタニウム製Dバックルが付属する、テキスタイルモチーフがエンボスされたワンピースのラバーストラップも付属する。

ムーブメントは自社製のキャリバー「MT5602」。一体構造のタングステン製ローターやブリッジ、メインプレートには装飾が施されるほか、可変慣性テンプと非磁性シリコンバランススプリングを備える。ムーブメントとしてスイス公認クロノメーター認定(日差-4秒~+6秒)を取得した上で、腕時計に組み上げた状態でそれを上回る基準の精度(日差-2秒~+4秒)を実現する。振動数は28,800振動/時。パワーリザーブは約70時間。

ケースはチタニウム製でサテン仕上げ。裏蓋はスチール製。ベゼルはチタニウム製の両方向回転ベゼルで、目盛り部分はセラミック製。風防はサファイアクリスタル。防水性能は200m防水。ケース径は42mm、厚さは12.75mm。チューダーの腕時計の保証期間は5年間、オーバーホールの推奨は約10年間に1回。