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フードパンダ、渋谷に新拠点。食料・日用品を30分で配達

Delivery Hero Japanは、食品や日用品を30分で届ける販売と宅配のサービス「pandamart」(パンダマート)の渋谷の拠点を開設し、東京都内でサービスを開始した。

pandamartは食品、日用品、冷凍食品など約2,000種類を用意。拠点から半径4km以内が配達の対象エリアとなり、注文から30分以内で届けるというのがサービスの特徴。配達料は1回220円。対象エリアのユーザーのみがpandamartにアクセスできる。

商品の仕入れや販売はDelivery Hero Japanが自ら行なう形で、拠点内にて、注文のあった商品をピックアップするのも同社のスタッフ。拠点からの宅配は、foodpandaの配達員(パンダライダー)が行なう。今後は、酒類や生鮮食品の取り扱い、商品数の拡大、自社での仕入れを生かした販売価格の値下げ、宅配時間の短縮などにも取り組む予定。

今回オープンした「渋谷東」は都内ではじめての拠点となり、pandamartが東京に進出した形。渋谷駅と恵比寿駅の中間で、明治通り沿い。面積は320m2と、平均的なコンビニの1.5~2倍程度の広さになっている。サービス対象エリアは半径4kmが目安で、渋谷区、目黒区、港区、新宿区など。

なお、渋谷拠点のオープンを記念して、オリジナル保冷エコバッグのプレゼントや配達料無料、1,500円分のクーポン提供といったキャンペーンが11月15日まで実施される。

拠点常駐スタッフによる注文商品のピックアップのイメージ。端末に表示される画像と同じ商品を探し、バーコードを読み取る
飲料も販売。人気は2リットルの水
よく売れるというトイレットペーパー。8ロールが人気だとか
商品の配達はパンダライダーが担当する

pandamartの拠点は、食品や日用品など、スーパーやコンビニのような品揃えの一方、対面販売は行なわず宅配専門とする、業界で“ダークストア”と呼ばれる形態。「注文から30分で配達」といった特徴を実現するために配達可能エリアを絞っており、広くサービスを提供するには拠点の数を増やす必要がある。pandamartはこれまで関西を中心に6つの拠点を開設しており、渋谷東は7カ所目。来週には横浜にも拠点をオープンする。同社では将来的に100カ所ぐらいまで拡大する計画。

Delivery Hero Japan 新規事業開発本部 本部長の佐藤丈彦氏は、52兆円と言われるグロッサリー市場において、ネットスーパーなどのオンライン販売は7%程度にとどまっているとし、まだまだ拡大できる大きな市場が残っていると指摘。30分で配達するなどの“クイックコマース”はユーザーが時間をよみやすく、可能性は大きいという。現在は競合他社の参入も歓迎する立場で、「一緒に盛り上げていく必要がある」としている。

Delivery Hero Japan 新規事業開発本部 本部長の佐藤丈彦氏