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ドコモ、電力事業参入。dポイントや再エネなど「ドコモでんき」
2021年9月28日 16:39
NTTドコモは、2022年3月から「ドコモでんき」を提供し、電力事業へ参入する。
サービス開始時点では、太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーを積極的に活用した「ドコモでんき Green」と、dポイントとの連携などによりおトクに利用できる「ドコモでんき Basic」の2つのプランを提供する。価格などは未定。
ドコモは、「通信」や「決済」などのインフラサービスを提供してきたが、ドコモショップや専用Webサイトなどで、新たに「ドコモでんき」も提供開始。より幅広い生活インフラサービスをワンストップで提供し、顧客利便性向上を図る。
電力事業参入は、NTTアノードエナジーが小売電気事業者として電力の供給を担い、ドコモが取次事業者としてサービスを提供。再生可能エネルギーの積極的な活用を通じて、社会全体のカーボンニュートラル貢献を目指す。
加えて、d fashionにおけるサステナブル商品の提案ページを27日から開始したほか、ロボアドバイザーの「THEO」ではESG関連ETFに投資する「THEOグリーン」を開始。また、dカードも2023年以降を目処にカード素材を廃棄プラスチックを使った環境配慮素材に切り替えていく。
カボニューで環境対応を加速
地球温暖化への意識の高まりなどから、NTTドコモでは環境対応を強化。生活に必要なインフラの電力事業も検討を続けてきたが、全国で提供できる目処が立ったことからドコモでんきの提供を決定した。
また、自社の事業活動での温室効果ガス排出量を2030年までに実質ゼロにする「2030年カーボンニュートラル宣言」を発表。自社のほか、顧客やパートナー企業とともにカーボンニュートラルに向けた取り組み「カボニュー」を開始する。
移動通信キャリアは、基地局の稼働やスマートフォンの製造・配送などで、日本全体で自家用車約1,000万台/年相当の温室効果ガスを排出している。ネットワークの消費電力を削減する技術の開発・設備導入や、ドコモ専用の太陽光発電所等からの再生可能エネルギー直接調達などで、自社のカーボンニュートラル達成を目指す。また、バリューチェーンにおいても、ドコモショップへの太陽光パネルの設置などで、再生可能エネルギーの導入を推進する。
その一環として「カボニュープラットフォーム」を構築。参加型コンテンツを用意し、利用者のCO2削減量を”カボニュー”という単位でわかりやすく表示する取り組みを行なう。このプラットフォームには、パートナー企業の参加も募り、コンテンツを強化していく。