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使わなくなったタバコ自販機でタバコ風パッケージの狭山茶販売。西武
2021年8月25日 17:59
西武ホールディングスはクラフト・ティーとの協業で、使用されなくなったタバコの自動販売機を活用した、タバコを模した箱に狭山茶の粉末スティックが入った「Chabacco(チャバコ)」の販売を、9月1日に開始する。価格は1箱8本で600円。設置駅は所沢駅と本川越駅で、秋以降に西武園ゆうえんち駅と西武秩父駅に設置予定。
喫煙者の減少に伴い、タバコの自動販売機も減少。2019年には約2万台のタバコの自動販売機が廃棄されているという(日本自動販売システム機械工業会「たばこの自動販売機の年間廃棄台数」 2018年と2019年の普及台数の差より算出)。
これに対し、「ロス」だと思われていたものを価値に変える「LOSS TO VALUE」プロジェクトを推進している西武は、2020年12月より西武グループの伊豆箱根鉄道 駿豆線の三島駅・伊豆長岡駅・修善寺駅の3駅で「Chabacco」販売を開始。洒落の効いたお土産として、また非対面の購買スタイルについて好評を得て、累計で4,000個を突破している。
この支持を受け、日本三大銘茶の1つ「狭山茶」を、生産地である埼玉県西部を事業エリアとする西武鉄道の駅構内にて販売する。狭山茶の生産者として初めて天皇杯を受賞した新井園本店の狭山茶を使用し、Chabaccoを通じた各地域の魅力や狭山茶の美味しさの認知拡大を狙う。
パッケージデザインは、所沢駅での販売が、西武鉄道40000系(裏は「日本の航空発祥の地」といわれる所沢の茶畑を飛ぶ飛行機)、西武鉄道10000系(レッドアロークラシック)の2種。設置場所は改札内・南改札付近。
本川越駅が、西武鉄道2000系(裏は小江戸川越を代表する時の鐘と蔵造りの街並みを散策する人々)、西武鉄道10000系(レッドアロークラシック)の2種。設置場所は改札外・トモニー本川越駅店横。
西武鉄道10000系デザインは販売駅により絵柄が異なる数量限定パッケージ。販売数は各2,000箱。
販売駅は、西武線沿線の観光地や狭山茶にゆかりが深いことから選定されており、その地域ならではの観光施設や名産をデザイン。駅ごとに異なる収集性の高いパッケージとしている。