ヤマト、オートロックマンションでも玄関前「置き配」可能に

ヤマト運輸は、オートロックマンションにおいて自宅前などへの置き配を可能とする、デジタルキーを活用した新機能を「EAZY」に追加する。

EAZYは、'20年6月よりEC事業者向けに提供を開始した、自宅前などの置き配に対応するとともに、配達直前まで受取場所の変更が可能な配送商品。利用者は対面受取以外に、玄関ドア前、自宅宅配ボックス、ガスメーターボックス、物置、車庫、自転車のかご、建物内受付/管理人預けなど、場所を指定して受け取れる。

新機能では、該当するマンションの居住者がEAZY利用時に玄関ドア前などの「置き配」を指定すると、配達員が持つ専用アプリに、エントランスのオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードが発行される。

ワンタイムパスワードはそれぞれの配達情報ごとに発行されるため、高いセキュリティを実現するとしている。なお、対面での配達希望時にはワンタイムパスワードは発行されない。

これまでオートロックマンションでは、宅配ボックスの数が限られている、利用者不在時にはオートロックが解錠できず届けられない、居住者以外の人が安易にマンション内に入れることに対する不安の声があるといった課題があった。

この課題に対し、複数社のデジタルキーを同時に管理できるマルチデジタルキープラットフォームを開発。配達情報と連動した、デジタルキーによるオートロックの解錠が可能な機能を追加した。

実用化に向け、3月上旬から東京都内において複数のデジタルキーを対象に実験を開始。2021年度中に全国約1万棟での展開を進める。また、自宅に設置する宅配ボックスなどのデジタルキー化にも対応するため、パートナーとのさらなる連携を図る。