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Apple、サブスクフィットネス「Fitness+」開始。アメリカなど6カ国
2020年12月9日 12:39
米Appleは現地時間の8日、Apple WatchやiPhone、iPadなどで利用できるフィットネスのサブスクリプションサービス「Apple Fitness+」を14日から、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、イギリス、アメリカの6カ国でスタートすると発表した。利用料金は9.99ドル/月額、もしくは79.99ドル/年額。
Apple Fitness+は、2020年9月に行なわれたオンラインイベント内で発表されていたもの。iPhoneやiPad、Apple TVなどにインストラクターの映像を表示。ワークアウトの重要な場面では、ユーザーが装着しているApple Watchで計測した心拍数などのデータもリアルタイムに表示して「ユーザーのモチベーションを維持する」という。
「より活動的であることは、健康である上でもっとも重要なことだ。しかし、すでに日常的に運動をしている場合や、運動を始めたばかりの人にとって、これはチャレンジングなことでもある」と語るのは、Appleでフィットネステクノロジーのシニアディレクターを務めるジェイ・ブラニク。
「Apple Fitness+では、Apple Watchの計測機能と素晴らしい音楽、多様で刺激的なインストラクター陣を、Apple製品全体の連携によるシンプルかつアクセスしやすい環境に整えることで、ユーザーの体調を整え、健康を維持することができるようになる」。
サービス開始時は、高強度インターバルトレーニング(HIIT)、ストレングス、ヨガ、ダンス、コア、サイクリング、トレッドミル(ランニングとウォーキング)、ローイング、マインドフル・クールダウンと、もっともポピュラーな10のワークアウトができる。ワークアウト中は、ユーザーがモチベーションを最初から最後まで維持できるよう、あらかじめ用意された音楽を楽しめる。
どのワークアウトも10分、20分、30分、45分から運動時間を選択可能。サイクリングやローイング、トレッドミルなど、トレーニングマシンが必要なものを除いて、ほとんどのワークアウトでは別途機材を用意する必要はなく、必要な場合もダンベル程度だという。トレーニングマシンについてもメーカーの指定はないとのこと。
ワークアウト中にかかる音楽は、Latest HitsやChill Vibes、Upbeat Anthemsなど、あらかじめ用意された9種類で、別途Apple Musicを契約しなくても楽しめる。Apple Musicを契約している場合は、これら9種類のプレイリストを保存して、いつでも楽しめるとのこと。
ユーザーは、好みのインストラクターやワークアウトの時間と種類、ワークアウト中に聴きたい音楽などのフィルターを使って、好みのワークアウトに素早くアクセス可能。Apple Fitness+やApple Watchのワークアウトアプリ、ヘルスアプリと連携するサードパーティのフィットネスアプリから、前回行なったワークアウトのデータを取得して、おすすめのワークアウトを表示する機能も備える。
提供されるワークアウトには毎週、新しいインストラクターやワークアウト時間などが追加されるほか、完全な初心者向けにHIITやストレングス、コア、ヨガの基礎を教えるものなども用意されるとのこと。