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東京メトロと東武、終電繰り上げ。最大15分

東京メトロと東武鉄道は30日、2021年春のダイヤ改正において、終電時刻を繰り上げることを発表した。これまでもJR東日本や首都圏の私鉄各社が、終電時刻の繰り上げを発表している。

東京メトロでは全路線を対象に、現行より10分程度、終電時刻を繰り上げる。繰り上げ時間は、それぞれのターミナル駅における他社線との接続を考慮して設定。また相互直通運転路線においては、相互直通他社線の繰り上げ状況を考慮したうえで、繰り上げ時間を設定している。

東京メトロにおける主な乗換駅での最終列車の繰り上げ時間(平日)

東武鉄道の終電時刻繰り上げ対象路線は、東武スカイツリーライン、大師線、東上線。10~15分程度の繰り上げとなる。東武アーバンパークラインについては東京郊外を環状に結び、都心からの乗り換え需要が多いという特性を踏まえ、終電時刻繰り上げは実施しない。

東武スカイツリーライン・大師線
東上線

終電時刻繰り上げの理由は、すでに発表している鉄道各社と同様、コロナ禍における深夜時間帯の利用状況の変化、および夜間における保守作業時間の確保、鉄道係員の労働環境の改善。ダイヤ改正により夜間作業時間を拡大し、保守作業のほか、ホームドアやバリアフリー設備の充実を進め、安全かつ利便性の高い輸送サービスの提供に努めるとしている。

東京メトロ ホームドア整備の様子