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「MIYASHITA PARK」6月18日開業。公園・商業施設・ホテルが融合
2020年2月27日 20:14
渋谷区と三井不動産は、「MIYASHITA PARK」を6月18日に開業する。渋谷の新たなランドマークとして、宮下公園の再整備をかねて建設が進められている施設。立体都市公園制度を活用し、街区全体を4階建ての公園として見立てて整備。90店舗が出店する商業施設や、ホテルも開業する。施設全長は330m。
開発コンセプトは、「あたらしい刺激や話題」と「快適さや居心地のよさ」の異なる2つの要素がボーダレスに混ざり合い、訪れるたびに新しいヒト・モノ・体験・文化に出会える場所。公園、商業施設、ホテルが一体となり、文化の発信・交流拠点として渋谷の街の賑わいを創出する。
開発のポイントは、個性豊かな店が立ち並ぶキャットストリートと結節する立地特性を活かし、若者を刺激するカルチャーが次々と生まれてきた「渋谷」というエリアの特性、緑あふれる空間で誰もが自由な時間を過ごせる「公園」の持つ魅力、消費文化が成熟する中での「新しい時代」における価値観の3つ。
これらの要素が混ざり合うことで、新たな価値を生み出すようなコミュニティが創出される場を提供する。
公園や周辺エリアと融合する90店舗
商業施設は、宮下公園や周辺エリアと親和性の高い、ラグジュアリーブランドや、ストリートブランド、横町やクラブ、シェアオフィスなど、多様な価値観、カルチャー性の高い店舗構成とした。業種業態にとらわれない店舗を集積し、青山、表参道、原宿、代々木公園など、多様なファッション・文化エイリアを繋ぐ。商業施設名は後日発表予定。
日本初出店の7店舗、商業施設初出店の32店舗など合計90店舗が出店し、時代やトレンドを担う多用で個性豊かな渋谷の新たな「ストリート」としている。
各フロアは、公園の心地よさと周辺エリアの特色を活かした構成。南街区1階には、日本の横町文化を発信する「渋谷横町」。2、3階には公園のアクティビティと親和性の高いスポーツブランドやカルチャーブランドを配置。原宿エリアやキャットストリートとつながる北街区1、2階には、多くのファッションブランドが出店している。隣接するホテルユースにも対応し、インバウンドを含む来館者のニーズを満たすという。
公園の心地よさを取り入れた「PARK STYLE デザイン」
街区全体を4階建ての公園に見立て、どこにいても公園の心地よさを感じられる空間設計とした。商業施設全体を包み込む緑の天蓋は、歳月をかけて色濃く緑をまとうことで「経年優化」し、自然の風と緑を感じる公園の散策路のような雰囲気を演出する。天蓋は日照時間の違いを考慮し、カズラやジャスミンなど、場所に適した植物を採用。年間を通して植物が根付き、生育する環境をつくりつつ、夏には日光を適度に遮り、清涼感をもたらす。
南街区には、多様なブランドが集まったマーケットをイメージするインモール、北街区には明治通りの賑わいとつながるアウトモールを採用。330mのストリートに、広い吹き抜けや寛ぎを感じられるシーティングスペースを設置し、全天候型商業施設の快適さと町歩き、公園散策の心地よさなどを感じられるデザインとした。
屋上の宮下公園へは24台のエスカレーター、7台のエレベーターによりアクセスできる。
開業に合わせて、北街区と接続している神宮通りの歩道橋を横断歩道に替える整備をするほか、渋谷駅から南街区へつながる通路の整備、明治通りの2つの歩道橋の直結により、来園者、来館者のアクセスをサポートする。
住所は東京都渋谷区神宮前6丁目20番他。渋谷駅から徒歩約3分。敷地面積約10,740m2、延床面積約46,000m2。
