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パナソニックが集合住宅「特区民泊」開始。大阪日本橋で

パナソニック ホームズは11日、大阪市中央区日本橋で、同社初の特区民泊「BON Condo Namba Nipponbashi(ボンコンド なんばにっぽんばし)」をオープンする。

大阪市の特区民泊(国家戦略特区)制度を利用することで、共同住宅を民泊として利用する。特区では共同住宅でも一般住宅と同様に旅館業法の適用除外となっている。

法令上の位置づけ

住所は大阪市中央区日本橋1-8-17で、大阪メトロ「日本橋駅」「近鉄日本橋駅」から徒歩2分。重量鉄骨構造で、地上10階建の全54室。

客室は40m2、1LDK。キッチンやダブルベッド2台を備え、最大5名での宿泊が可能。家族やグループで訪日する外国人旅行者をターゲットとしている。

エントランスは「日本のおもてなし」を演出するため、日本庭園をイメージした仕上げで、チェックインカウンター背後は、麻の葉組子格子をあしらった壁面。スポットライト型プロジェクター「スペースプレーヤー」により、四季折々の日本の景色を映し出す。

パスポートチェックやチェックイン・アウトは、タブレット端末による24時間無人対応が可能な「エアサポタッチ」を設置。エントランスと客室ドアにはBaycomの「インテリジェントホームスマートロック」を採用し、チェックインの際発行される時限パスワードにより入室が可能。

「エアサポタッチ」による24時間対応

全室に液晶テレビ「ビエラ」をはじめとしたパナソニック製家電製品を設置。10階の客室には、美容家電やスピーカー付きダウンライトなどを備えた客室も6室用意している。

これらにより、同社が提供する宿泊施設として、利用者が「泊まる(stay)・使う(use)・感じる(feel)過程」を通し“cool Japanの空間”を体感できる提案をしていくという。

ホワイト系インテリア(2~6階客室)
ダーク系インテリア(7~9階客室)
10階客室

運営面では、同社がオーナーから土地・建物を一括で借り上げ、宿泊事業者へ転貸する独自の事業スキーム「インバウンド・リンクシステム」を採用。オーナーから土地・建物を30年間一括で借り上げ、提携する運営事業者へ10年間転貸することで特区民泊として運営する。また、10年後の需要変動に応じて賃貸マンションに転用可能な設計となっている。

インバウンド・リンクシステム

大阪は、2018年には訪日観光客のうち37%となる1,141万人が訪れ、東京に次いで第2位、施設稼働率は79.6%という。2021年にはワールドマスターズゲームズ、2025年には万博開催など、宿泊施設需要が高まっている。