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ICクレジットカード利用率は62%。非接触の認知は35%
2019年12月2日 00:00
日本クレジットカード協会(JCCA)は、7月26日から29日に実施した「2019年度 ICクレジットカードに関する消費者意識調査」の結果を発表した。ICクレジットカードの利用率は増加傾向。一方で、特徴の認知度は低い傾向。また、暗証番号の用途を理解している人ほど、番号をしっかり覚えていることがわかったという。
この意識調査は、JCCAがクレジットカードの利用実態やICクレジットカードに関する消費者の意識・志向を探るために行なったもの。対象はクレジットカードを保有する全国の消費者(20歳から69歳の男女)2,099人。調査方法はインターネット調査。
クレジットカード保有者のうち、ICクレジットカードの利用率は61.8%(2017年と比較して6.7%増)、メイン利用率も51.9%(同6.5%増)と利用率が高まっている。ICクレジットカードの伸長率は、全年代で6.7%増加、男性30代から40代と女性40代は10%以上増加。幅広い年代に浸透している。
魅力的に感じるICクレジットカードの特徴についての質問では「カード偽造が困難」「紛失・盗難にあっても不正利用されにくい」が上位に挙がった。一方で、特徴の認知度が39.8%~47.0%に留まっていることから、更なるICクレジットカードの理解、浸透に努めるとしている。
暗証番号の認知度については、「しっかり覚えている」は64.3%、一方、「何となく覚えている」「覚えていない」の合計が35.7%に上る。入会する際の暗証番号の用途に対する理解度と、暗証番号の認知度が比例していることから、入会時に用途を理解したうえで設定することが重要であることがわかったという。暗証番号の認知度を高めるために、入会時での案内をさらに徹底するとしている。
JCCAでは、2018年からクレジットカードの非接触決済端末に関する普及を目的に端末設置情報等を交換するシステムの運用を開始。クレジットカードでの非接触決済の更なる普及を図っており、非接触決済についての質問を実施。
クレジットカードをリーダーにかざすだけで決済が完了する非接触決済の認知度は35%と低く、国際ブランドや他団体等といった業界全体で連携を図り、認知度向上を推進する必要があるとした。
一方、利用意向は70%と35ポイントも乖離が見られた。非接触決済の利用意向の高さから、安全性と利便性の向上を図るため、業界として加盟店でのスピーディーな決済に向けた環境整備を進めるとしている。