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MaaS Japan、「Whim」など海外MaaSと連携。訪日客が慣れたアプリで観光

小田急電鉄は、オープンな共通データ基盤「MaaS Japan」において、海外のMaaSアプリとデータ連携やサービス連携で協力すると発表した。海外でMaaSアプリ「Whim」を展開するMaaSGlobalと、「Zipster」を運営するmobilityXとデータ連携などを行なう。

Whimは、フィンランドを発祥とし、欧州各都市で展開されるMaaSアプリ。日本でも2019年中の利用開始を予定している。この合意に基づき、WhimとMaaS Japanを接続したサービスの日本展開を検討していく。

Zipsterは、シンガポールで展開するMaaSアプリ。同様にZipsterとMaaS Japanを連携したサービスの日本展開を目指す。

海外MaaSアプリとの連携により、訪日外国人旅行者に、自国で日常的に使用しているMaaSアプリを日本で利用できる環境を整備。使い慣れたアプリによる交通サービスの複合経路検索や運行情報の提供、日本の交通事業者が発行する各種チケットの購入などの実現を目指す。

dカーシェアやHELLOCYCLINGも連携

また、国内においても、北海道と連携してMaaSの実証実験を行なうほか、ミックウェア、NTTドコモ、未来シェア、OpenStreet、パムとのデータの連携やサービスの検討を行なうことも発表した。これにより、国内のオンデマンド交通、タクシー、カーシェアリング、バイクシェアなど多様な交通サービスの予約・配車・決済が可能な環境の構築を目指す。

NTTドコモは、同社の「AI運行バス」や「dカーシェア」のシステムとMaaS Japanを接続。未来シェアは、オンデマンド・リアルタイム配車システム「SAVS」と「MaaS Japan」を接続し、アプリ上での予約・配車を実現する。

OpenStreetは、シェアリングプラットフォーム「HELLOCYCLING」と「HELLOSCOOTER」を、パムは「たびらいレンタカー予約」システムとMaaS Japanを接続し、アプリ上でのシームレスなサービス提供を目指す。