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秋葉原駅前に高さ111mの新ランドマークタワー竣工、住友不動産

外観(現地南側より)

JR秋葉原駅の北東200mの位置に、「秋葉原駅前の新ランドマークタワー」とする「住友不動産秋葉原駅前ビル」が竣工した。地上21階建、高さ111.99m。

位置図

同ビルは、オフィス、住宅、店舗で構成される総延床面積約30,700m2の複合ビル。1階は、広場状空地を設け賑わい誘致を図るほか、有事にはエントランスホールと併せて就労者、観光客など来街者を受け入れる秋葉原一帯の災害拠点とするという。

賑わい創出を目的とした設備として、建物の南北に地域の憩いの場にもなり、大通りから東側区道へ人の流れを誘導する緑のある広場を設置。また駅前から街区へ人の流れを誘導するルートとなる公共広場「ゲート広場」を設置している。

ゲート広場

地区周辺道路においては、電線類地中化、歩道状空地の整備により、無電柱化と歩道拡幅を実施。街区へ来た人の流れを滞留させることを目的とした商業機能も配置する。

無電柱化し、歩道を拡幅

防災機能面では、災害時に地域の一時退避スペースとなり、防災活動の場として利用可能約な370m2の広場を設置。エントランスホールには帰宅困難者を受け入れるために開放可能な約200m2の一時待機スペースを確保している。

エントランスホール

そのほか北側広場に、マンホールトイレの設置場所、防災井戸など防災諸設備を整備。建物2階には防災用備蓄倉庫を設置する。また敷地周辺の無電柱化が、電柱の倒壊による緊急車両の通行妨害を未然に防ぐとしている。

建物の2階から17階はオフィスフロア。基準階の広さは約340坪(約1,120m2)で、整形無柱空間となっている。

所在地は東京都千代田区神田練塀町300番地。開発は、神田練塀町地区市街地再開発組合(住友不動産が地権者並びに参加組合員として参画)により進められ、2017年2月に着工。敷地面積は約2,530m2。総事業費は約233億円。