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iPad OSやiOS 13、新mac OS、Mac Proなどが「WWDC 2019」で発表
2019年6月4日 09:38
アップルは4日、開発者向けイベント「WWDC 2019」を開催し、iPad向けの新しいOS「iPadOS」や「iOS 13」、新Mac Proなどが発表された。
iPad OS
iOSからiPad専用のiPad OSが独立。より多くのアプリや情報が一目で見えるようなホーム画面になり、マルチタスク性能も強化している。今秋、iPad Air 2以降、iPad Pro全モデル、iPad 5世代以降、iPad mini 4以降に、無料で提供する。
iOSと同じベースの上に構築され、大画面ディスプレイと直感的な操作、複数ウインドウでアプリを操作の対応を強化。ホーム画面にはアプリのアイコンと共に、ウィジェットを表示し、通知や天気、カレンダー、イベントなどを一目で確認できる。
スライドオーバーで複数のアプリをすばやく表示したり切り替えも可能。例えば、別の電子メールを並べて表示しながら、メールを作成するといったことも可能になる。ファイルアプリやSafariも強化される。
テキスト編集機能も強化。文章の選択がより高速にでき、スワイプするだけでテキストの選択ができ、切り取り、コピー、貼り付け、元に戻すための新しいジェスチャーも追加される。
マップアプリも刷新。パフォーマンスも向上し、Face IDのロック解除の高速化などが行なわれる。
ダークモード対応のiOS 13
iOS 13には、暗い場所で快適な表示ができるダークモードを追加。写真やマップアプリなども刷新する。今秋に、iPhone 6s以降に無料で提供予定。
ダークモードでは、システム全体とネイティブアプリの表示がダークカラーになり、低照度の環境で見やすくなる。サードパーティのアプリ開発者も、この機能をアプリに盛り込むことができ、日没時または特定の時間に自動的にオンになるようにスケジュールも可能。
パフォーマンスも向上。Face IDのロック解除が高速になるほか、アプリのダウンロードサイズも縮小、アプリの更新データ量も削減、アプリ起動も最大2倍に高速化する。
写真アプリも刷新。機械学習を使い、ライブラリの中から最高の画質を強調表示。過去の写真から、月、日、年単位で重要なイベントをまとめて紹介したり、似た画像のグルーピング、ビデオの自動再生などの機能も備える。撮影した写真の編集機能も強化される。
カメラアプリでは、照明の調整や、目をハッキリさせる、顔を明るく肌をなめらかにするといった調整も可能。オーディオ共有機能も搭載し、iPhoneまたはiPadに、もう1台を近づけるだけで、映画鑑賞や友人との曲の共有が手軽にできるようになる。マップアプリも進化する。
新mac OS「Catalina」
新しいmac OS「Catalina」では、これまでの「iTunes」が、Apple Music/Apple Podcasts/Apple TVという3つのアプリに置き換えられる。また、iPadをセカンドディスプレイとして活用する機能なども盛り込んでおり、今秋提供開始予定。
iPadをMac用の拡張ディスプレイとして使えるようにする「Sidecar」にも対応。外出先で隣にiPadを置いて、デュアルディスプレイ環境を簡単に構築できる。別のアプリを参照しながら作業したり、iPadでツールやパレットを使用しながらMacでアートワークを表示、といった使い方が可能となる。
Mac Pro
新しいMac Proは、8K映像の編集にも対応できるパワフルなワークステーションとして、今秋に発売予定。価格は5,999ドルから。6,016×3,384ドットのRetina 6K/32型液晶ディスプレイ「Pro Display XDR」も発表しており、価格は4,999ドルから。
最大28コアの強力なXeonプロセッサを搭載可能。メモリは1.5TBまで搭載できる。
グラフィック性能も強化し、2つの「Radeon Pro Vega II Duo MPXモジュール」を搭載可能。4つのGPUを組み合わせ、最大56テラフロップスの処理性能が利用可能。GPUレンダリングから機械学習、パーティクルシミュレーションまで対応できるという。「Radeon Pro 580X」や「Radeon Pro Vega II」も選択可能。
電源部や放熱機構も新設計され、内部へ360度からアクセスできるように、ステンレス製のフレームを使い、それを囲むようにアルミニウム製の筐体をかぶせている。このアルミニウムカバーを上に抜く事で、容易に内部のパーツへアクセスできる。
tvOS 13
Apple TV向けの「tvOS 13」も提供。新たなデザインのホームスクリーンを採用するほか、マルチユーザーに対応。さらにApple Musicアプリも統合される。
ゲーム対応の強化も特徴で、サブスクリプションサービスの「Apple Arcade」に対応。100以上のゲームをiPhoneやiPod touchと連携しながらマルチデバイスで楽しめる。さらにXboxとPS4のゲームコントローラーにも対応する。
watchOS 6
Apple WatchのwatchOS 6には、新たに月経周期を記録する機能や、周囲の騒音レベルを把握できる「Noise」アプリを搭載する。
アクティビティアプリには新しい「トレンド」タブを用意。活動カロリーや運動時間、歩くペースなどの主要な指標の傾向を一目で確認できるようになる。
また、watch OS用のApp Storeも提供し、サードパーティ製のアプリを追加可能。新たなフェイスの追加やボイスメモアプリの対応、オーディオブックの購入などが可能となる。