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凸版印刷、絞りやすく鮮度も保つ新パッケージ「チューブなパウチ」
2019年4月16日 15:43
凸版印刷は、チューブの使いやすさとパウチの絞り出しやすさを併せ持つ新機能パッケージ「チューブなパウチ」を開発。4月よりサンプル出荷を開始する。
チューブなパウチは、一般的なラミネートフィルム製パウチに用いられる層構成のフィルムを筒状に加工し、先端にプラスチック成型品の注出口を取り付けた容器。特徴として、軽い力で絞りやすいことと、内容物の鮮度を保持することを挙げている。
絞りやすさについては、従来のラミネートチューブの胴体厚みが0.3mm前後であるのに対し、本商品は最薄0.03mmと薄く設定。また胴体のフィルムを封筒状に折り畳む加工を施すことで、胴体を握った時の弾力が軽減。これにより、中身が絞りやすくなっているという。
また、内容物を最後まで絞りやすくするため、注出口のプラスチックパーツを水平に設計している。
鮮度保持については、胴体フィルムに凸版印刷が開発した、バリア性能を持つ透明バリアフィルム「GL BARRIER」を使用。容器全体のフルバリア化をしている。
GL BARRIERは、独自のコーティング層と高品質な蒸着層を組み合わせた多層構造によりバリア性能を実現。食品、医療医薬、産業資材などの分野で採用されているという。
そのほか、胴部を透明化でき、従来のラミネートチューブよりも内容物の視認性がアップし、残量確認がしやすくなったとしている。
従来のラミネートチューブでは難しかった粘度の高い味噌や、湿気に弱い顆粒状の調味料、固形物などにも対応可能。内容物・用途に応じたキャップ形状を専用に設計し、組み合わせることができる。
胴体フィルムの厚みを薄くしたことで、ラミネートチューブと比較して、プラスチック樹脂の使用量を30%以上削減しているという。
凸版印刷は、チューブなパウチの開発を進め、10月から本格的な販売を開始。2020年度に食品・トイレタリー・医薬分野に向けて、関連受注を含めて10億円の売上げを目指す。