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子供のためのAmazonタブレット「Fire HD 8キッズ」。1年は絵本・動画見放題
2019年3月7日 10:00
Amazonは、キッズ向けのタブレット「Fire HD 8タブレットキッズモデル」を7日より予約受付開始した。3月19日から出荷予定で、価格は14,980円(税込)。児童書や知育コンテンツ、ビデオ、ゲームなどが使い放題のキッズ向け新サービス「Amazon FreeTime Unlimited」の1年分の利用券が付属する。
'18年9月に発売された「Fire HD 8タブレット」をベースに、耐久性を高める保護カバーと、Amazon FreeTime Unlimited(月額980円、プライム会員は月額480円)を1年分、2年間の無料取替サービスをセットにした子供向けのタブレット。
800×1,280ドットの8型IPS液晶ディスプレイと、32GBのストレージメモリ、microSDカードスロット、2メガピクセルのカメラ、最長10時間のバッテリ持続などの主な仕様はFire HD 8タブレットと同様だが、本体カバーの分だけサイズは大きくなる。外形寸法は244×155×26mm(幅×奥行き×高さ)、重量は474g(通常のFire HD 8は214×128×9.7mm/369g)。カバーは、ブルーとピンクの2色が選択できる。
キッズモデルにあわせて提供されるFreeTime Unlimitedは、児童書や動画、ゲームなど、3-12歳を対象にした数千のコンテンツが楽しめるサブスクリプションサービス。1台のタブレット上で子供4人までのプロフィールを登録でき、例えば、8歳の娘には6-10歳向けの児童書やゲーム、動画を、5歳の弟には、3-5歳向けの児童書と動画など、子供にあわせて使えるコンテンツの種類や年齢制限を設定できる。子供の成長に合わせて英語のコンテンツを見せることも可能。
親のアカウントで登録して、4つの子供用プロフィールに対して、ペアレンタルコントロール(見守り設定)が可能。親が例外設定を行なった場合を除き、子供はFreeTime内のコンテンツ以外にはアクセスできない。
また、教育コンテンツの学習目標を設定して達成するまで、エンタメコンテンツのアクセスを遮断する「学習タイム」や、平日の15時から19時までのように子供がタブレットを使える時間を決める「ベッドタイム」などの設定も用意。平日と休日で時間設定を変えて管理できる。
保護者がタブレットの利用状況をウェブ上で確認し、使用コンテンツの見直しができる「ペアレント・ダッシュボード」機能も提供。画面の明るさや色彩を調整するBlue Shade機能も用意する。
なお、カバーとペアレンタルコントロールを外せば通常の「Fire HD 8」となるため、子供が成長したあとは、一般的なタブレットとしても利用できる。
Fire HD 8キッズモデル以外の既存のFireタブレット(2015年9月以降発売)でも、3月19日に予定しているソフトウェア・アップデートにより、FreeTimeアプリが利用可能になり、FreeTime Unlimitedの登録が行なえる。
数千の子供向けコンテンツが見放題「FreeTime Unlimited」
3月19日からスタートする「Amazon FreeTime Unlimited」は、保護者と子供が学習、知育、エンターテイメントなどのコンテンツ(3~12歳対象)を安心して、好きなだけ楽しめる定額制サービス。利用料金は、プライム会員が月額480円(税込)、一般会員は月額980円(同)。児童書、知育コンテンツ、ビデオ、ゲームなど数千点のコンテンツを利用できる。
Fire HD 8キッズモデルには、1年分の利用権が付属するが、既存のFireタブレット('15年9月以降に発売のFire、Fire7、Fire HD8、Fire HD10)でも利用できる。初回は30日間の無料体験が可能。
コンテンツは、「うるしー」、「モモ(岩波少年文庫)」、「りゆうがあります(PHPわたしのえほん)」、「なぜ?どうして? 恐竜図鑑大昔の生きもののなぞにせまる」、「頭のいい子を育てるおはなし366」、「The Very Hungry Caterpillar & Friends – First Words」、「ドラえもんデジタルカラー版(1)」、「名探偵コナン歴史まんが 日本史探偵コナン1 縄文時代~原始世界の冒険者(名探偵コナン・学習まんが)」、「カーズ クロスロードのなかまたち100(ディズニー幼児絵本)」、「ディズニースーパーゴールド絵本 プーさんとはちみつ(ディズニーゴールド絵本)」、「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(ディズニーストーリーブック)」、「おかあさんといっしょもぐもぐレストラン」、「National Geographic Readers: Planets(English Edition)」などを用意。子供の年齢に合わせて、FreeTime Unlimitedの専門チームが厳選し、定期的にコンテンツを追加していく。日本語だけでなく英語を含めた算数、読み書き、科学などのコンテンツも提供する。
使い放題のサービスのため、レンタルや購入で悩む必要がなく、利用料金が一定となるほか、充実した「みまもり設定」に対応。4人までのプロフィールが作れるため、子供に合わせたコンテンツ管理が行なえる。
FreeTimeで認定されたコンテンツだけが見られるため「安全」という点も特徴。Webブラウザも備えているが、Amazonが選んだWebサイトのみが許可されている。保護者が指定したサイトにはアクセスできるようになるが、GoogleやYahoo!などの検索サイトは利用できない。
「しまじろう」「おかあさんといっしょもぐもぐレストラン」「ちびまる子ちゃん」「おさるのジョージ」「ハリー・ポッター」など、人気キャラクターのコンテンツも用意。海外では、2017年からキッズモデルのFireタブレットを展開していたが、FreeTime Unlimitedの日本導入に当たり、ベネッセやこどもちゃれんじ、NHKエンタープライズ、講談社、小学館、学研プラスなどと協力。日本向けのコンテンツの準備に時間をかけたという。
子供のためのタブレットが必要
Amazon キッズ・ファミリー関連事業統括責任者のカート・バイドラー氏は、2011年に発売された初代Fireタブレットの頃から、子供にも利用されてきたが、大人と子供の併用では、おすすめされる内容が混ざってしまうなどの問題があった。
「タブレットはいろいろな教育に使える一方で、子供の安全が重要。親には親の時間がある」として、子供専用のタブレットがその解決になると説明。ペアレンタルコントロールのための「Free Time」アプリや、“安全”なコンテンツサービスとしての「FreeTime Unlimited」を紹介した。