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足を置くだけで走るスケート型セグウェイ「Drift W1」日本上陸。5.5万円

タジマモーターコーポレーションは9月28日、Segway Ninebot製パーソナルモビリティ機器「Segway Drift W1」を国内販売すると発表した。10月中旬発売予定で、価格は55,000円。大手量販店などを通じて販売される。

Segway Drift W1

足を置くだけ、ローラースケートのように動ける

Drift W1は、今夏にSegway Ninebotが発表した新モデル。日本ではタジマモーターコーポレーションによって取り扱われることが今回発表された。個人でも購入できるが、日本国内では公道での走行が法的に認められていない。そのため、私有地内での利用が前提となる。

Drift W1はローラースケートのような形状で、右足・左足にそれぞれ1つずつ装着。ただし天面がシリコンパッドになっており、基本的には足を乗せるだけで(バンド止めなどをすることなく)走行できる。

裏面。大きなローラーがあるのが分かる

バッテリーで駆動し、最大速度は12km/h(バッテリー残量などに応じて低下する)。対応荷重は10~100kgで、6歳以上の利用が推奨されている。約3時間の充電で、45分程度の走行が可能という。

Segway Ninebotを披露

本体寸法は318×269×219mm、重量は3.5kg(いずれも1台分の値)。なお、開発元であるSegway Ninebotは2015年春、米国発祥のSegwayと、中国Ninebotの合併によって誕生した企業である。

青く光る部分は「ムードライト」。走行時の足元を彩るという
大人の男性が装着した際のサイズ感

一般客でも参加できる無料試乗会が開催

Drift W1国内販売の正式発表は、幕張メッセにて開催中の「カートラジャパン」(9月28~30日)特設ステージにて行われた。車中泊を快適にするためのグッズや、キャンピングカーが会場にところ狭しと並ぶ中、タジマモーターコーポレーション代表取締役会長兼社長/CEOである田嶋伸博氏が登壇。「車で旅をし、着いた先でどんな楽しい時間を過ごすが考えたとき、セグウェイのような商品があれば良いなと常々考えていた」と述べ、行楽をより一層充実させる存在として、Drift W1に大きな期待を寄せているという。

タジマモーターコーポレーション代表取締役会長兼社長/CEOの田嶋伸博氏

Segway Ninebot社側からはJohn Peng氏(APAC Sales Director)が来日し、プレゼンテーションを行った。セグウェイと言えば、両足を揃えて乗る機器としてのイメージが強いが、Drift W1はこれを一新。「新たなカテゴリー、e-Skateを創出する機器だ」と力強くアピールした。

Segway NinebotのJohn Peng氏(APAC Sales Director)
Drift W1の価格は55,000円

カートラジャパンの会場内では、Drift W1の無料試乗会が早速開催された。参加者は、ヘルメット、膝当てなどをまず装着。最初のうちはインストラクターの手に掴まりながら、恐る恐る動き出していたが、ものの数分で、単独走行できるようだ。尻餅をついて転ぶような人はいなかったが、歩行を超えるようなスピード、例えば時速10km近くで動くには、それなりの練習が必要だろう。

Segway Ninebotの試乗会。スケートのように動作

「Ninebot mini Pro」をゴーカートにするためのキットも登場

また「Ninebot Gokart Kit」の国内販売も正式に表明された。製品発表自体はやはり海外で先行していたが、Drift W1と同様、タジマモーターコーポレーションが正規取り扱いを行なう。ただし価格・発売時期は現時点で未定としている。

Ninebot Gokart Kit
後部

海外ではすでに発売済みのパーソナルモビリティ機器「Ninebot mini Pro」を、ゴーカートに転用するための製品。ゴーカートの後輪部分に、膝押さえ用ハンドルを取り外したNinebot mini Proが格納されるという仕組み。

身長130~190cmの範囲内であれば操縦できるとされ、子供・大人ともに利用可能。最高時速は8km、18km、24kmの3種類から選べる。

ハンドル部
後輪部分にNinebot mini Proが収められている
最高時速を3種類から選べる