多くのシーンで生活必需品となったパソコン。メールにウェブにマルチメディアコンテンツ再生等々、毎日のようにパソコン使いまくりですな。同時に、やはり毎日のように使うものと言えばテレビ。ニュースにドラマにバラエティ、ついつい観てしまうのがテレビ放送だ。 毎日、パソコンも使うし、テレビも観る。もっと言えば、毎日、パソコンのモニターを見るし、テレビ画面も見てるわけだ。 そんなライフスタイルにジャストマッチするのが、シャープのマルチメディア液晶モニター、BL-M17W1である。 BL-M17W1は、17インチのワイド液晶パネルを搭載したマルチメディアモニターで、パソコン用モニターとしてもテレビとしても使える。液晶パネルとしては17インチ(対角43センチ)のTFTカラー液晶パネルを搭載し、その最大解像度はWXGA(1280×768)ドットとなる。液晶パネルとしての性能は、最大表示色は1619万色(6ビット+FRC)、コントラスト比は最大600:1、応答速度25ms。パソコン用としてもDVD等映像表示用としても十二分に高い性能を持つマルチメディアモニターと言える。 さておき、BL-M17W1の使い方は簡単。パソコン用モニターとして使う場合は、BL-M17W1にパソコンのVGAケーブルおよびオーディオ出力ケーブルを接続するだけでいい。この場合、最大解像度がWXGA(1280×768ドット)表示となる。また、パソコン側の出力がXGA(1024×768ドット)やSVGA(800×600ドット)、あるいはVGA(640×480ドット)の場合、これを最大解像度のWXGA(1280×768ドット)に自動拡大し、17インチパネルの広さを最大限に活用して表示させることもできる。 テレビとして使う場合、BL-M17W1はテレビチューナー内蔵なのでアンテナ線を接続するだけでOK。後は専用リモコンを快適に使いつつ、17インチワイド画面で気軽にテレビを観られるってわけだ。 要は、1台のディスプレイで、パソコンもテレビも使おう!! という製品なのだが、ただソレだけでないのがBL-M17W1のナイスなところ。パソコンとテレビと+αの映像を、様々なスタイルで快適かつ効率よく楽しめるようにしてある、非常に実用性の高いマルチメディアモニターなのだ。 |
||||
例えば、その映像の美しさ。まずパソコン用モニターとして使ってみると、一見して他製品と明らかに違うことがわかる。チラつきや滲みがナイってことはもちろん、全体的に“表示のネムさ”が感じられない。クリアでキレがあり、発色も非常に良いのだ。これは、液晶パネル自体の制御技術や液晶パネル表面のクリアパネルによるものだそうだが、それに加え、sRGBやICCプロファイルに対応しているということも大きく寄与していると思う。 要は、多くのデジカメ画像やスキャン画像の色を非常に正確に映し出してくれる。また、ICCプロファイル対応のアプリケーションを使った場合、画面上で見える色と印刷時の色の違いが最小限に抑えられる。画像等のデータが持つ本来の美しさを、しっかり再現しているというわけだ。 鮮明でありかつ色としての正確さもある。さらに印刷時のカラーマッチングまで考えられているってことで、パソコン用モニターとしても十二分に信頼できるBL-M17W1なのだ。 テレビ放送やDVD-Videoを観てみると、その表示の美しさはさらによくわかる。ていうか単純にすげーキレイ。技術的には、4ラインY/C分離機能や高画質IP変換機能やCTI画質補正機能やDNR機能によって超美麗画質を実現しているのだそうだが、発色・動き・きめ細かさ・クリアさのどれもが“気分良く映像を鑑賞できるレベル”だと感じる。 ていうかですね、パソコン用モニターとしても十分にキレイで、かつ、テレビやDVDを観てもキレイ、って製品は実は意外なほど少ないんすよ。そんな中、パソコンもテレビ関連もビシッと美麗にキメてるあたり、これは一見の価値アリ。ぜひ一度BL-M17W1の表示の良さ美しさをその目でご確認いただきたい。 |
||||
例えばピクチャー・イン・ピクチャー機能だ。これはパソコン用モニターとして使用中に、その画面内に子画面としてテレビ番組などを映し出せるというもの。パソコンで作業中、野球中継とかサッカー中継とかオリンピック中継とか、気になる番組があったら、子画面としてソレを観ることができる。もちろん音声も出る。パソコン画面は表示させ続けたいけど、どーしてもチェックしたい番組がある、なんて時には非常に便利な機能だ。 で、BL-M17W1のピクチャー・イン・ピクチャー機能には、ちょいとナイスな点がいくつかある。例えば、子画面のサイズや表示位置を細かく変更できること。子画面サイズは[大]と[小]の2種類だが、表示位置はほとんど自由自在だ。パソコン画面の邪魔にならない位置に自由に子画面を表示させられる感覚なので、ヒッジョーに便利&実用的に使える。 ちなみに、BL-M17W1にはビデオ入力端子もあるので、そのビデオ入力端子からの映像を子画面に映し出すこともできる。また、音声はテレビやビデオ入力端子のもの、あるいはPCのもを自由に変更できる。 ていうかですね、繰り返しますけどね、BL-M17W1のピクチャー・イン・ピクチャー機能、マジ便利っス。ぶっちゃけ、他の製品でもこのテの機能を搭載してる機種はあるんですが、BL-M17W1の場合は子画面のサイズと位置をかな~りフレキシブルに変えられて、音声も制御できるのが実用的。 例えば、ある程度内容を観続けたい番組なら、子画面の画面サイズを[大]にして画面上方に配置。何となく放送をチェックって程度なら画面サイズ[小]で画面下端など目立たないところに配置。とかすると、子画面っつーコトの利便が非常によくわかる。また、BL-M17W1がいかに“パソコンと他映像機器との共存を意識した製品”なのか、ということの片鱗が見えたりして嬉しい。 |
||||
一昔前と違い、今時のマルチメディアモニターって映像が非常にキレイ。パソコン用モニターとしての解像度も十分に実用的。パソコン用としてもAV用としても、両方、快適に使える成熟度の高い設計がなされている。また、液晶パネルとしても高品位だし、液晶ってコトでやはり非常に省スペースだ。 それから、パソコン野郎的観点からすれば、「マルチメディアモニターとか使わなくても、パソコンだけでテレビやDVD観られるでしょ!?」とも一瞬思う。パソコンにTVチューナーカードをつなげたり、あるいはパソコンのDVDドライブを使えば、パソコン専用モニター上でテレビやDVD-Videoを観られるってコトだ。 が、筆者の場合、それはあまり現実的でないと感じる。というのは、ただテレビ等を観たいときでも、いちいちパソコンの電源を入れる必要があるからだ。その点、パソコン用モニターとしても、テレビとしても、さらにビデオ等再生用モニターとしても“単独でも使えるBL-M17W1等のマルチメディアモニター”は、実際に使って手っ取り早いし実用性が非常に高いと感じる。また、前述のように、BL-M17W1でのテレビ映像等表示は、パソコン専用モニターと比べると明らかにキレイなのだ。 さておき、パソコン映像の表示をメインとして使い、ある意味“ついでにテレビ等も表示させる”という使い方において、BL-M17W1は結局ぶっちゃけ“◎”な感じ。性能的にも機能的にも快適&気持ちよく使えた。 てなわけで、次回はBL-M17W1をテレビやDVD再生のためのディスプレイとして使い、この製品のさらなる利用価値に迫ってみたい。 |
||||
■関連情報 □シャープのホームページ http://www.sharp.co.jp/ □製品情報 □SHARP PC ONLiNE |
||||
|
||||