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iPadOS 17提供開始。カスタムロック画面やヘルスケア・メモなど強化
2023年9月19日 10:04
アップルは19日、最新の「iPadOS 17」を提供開始した。新たなパーソナライズやカスタムのロック画面、情報の検索や共有の簡単な方法などの新機能を追加する。対象機種は、iPad(第6世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、12.9インチiPad Pro(第2世代以降)、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro(第1世代以降)。
iPadOS 17は、iPadに新たなパーソナライズを提供。ユーザーは、新たな壁紙、お気に入りの写真を表示する方法、日付と時刻の見た目をパーソナライズする表現豊かなフォントと色などで、ロック画面をカスタマイズできる。
また、インタラクティブウィジェットで、ひと目でわかる情報が便利になり、ロック画面またはホーム画面から直接、1回タップするだけですぐに様々なタスクをこなせる。
メッセージでは、検索機能がアップデートされ、新しい絵文字ステッカーによるステッカー体験や、写真から被写体を抜き出してライブステッカーを作成する機能などを提供。FaceTimeでは、相手が通話に応答しない場合に、オーディオ/ビデオのメッセージを残すことができ、簡単なジェスチャーでリアクションを発動できる。連係カメラにより、ユーザーはiPadのカメラとマイクを活用してApple TVから直接ビデオ通話を開始したり、iPadで開始した通話をApple TVに引き継ぐこともできる。
また、iPadでのPDFの操作が簡単になる。年内に提供される自動入力では、フォーム内のフィールドを識別して入力するため、ユーザーは氏名、住所、Eメールなどの情報を連絡先からすばやく入力できる。メモアプリも、新しい方法でPDFを整理したり、読んだり、注釈を加えたり、共同作業をすることができるようになる。
ヘルスケアアプリもiPadの大きなディスプレイ向けに最適化される。開発者はHealthKitを使って、ユーザーが選択したデータを組み込み、健康とフィットネスの体験を作り出せる。
ステージマネージャは、ウインドウの位置の柔軟性が向上し、外部ディスプレイのカメラを使ってFaceTime通話やビデオ会議ができる。また、Safariのプロファイルにより、ユーザーは仕事とプライベートなど、トピックごとに別々にブラウズ可能になる。フリーボードでは、新しい描画ツールと、共同作業者をボード内でガイドする「フォロー」が提供される。また、キーボードの自動修正が大幅に向上する。
・ロック画面のデザインを一新。お気に入りの写真を表示したり、フォントスタイルを変えたり、よく使うウィジェットを表示したりして自由に画面をパーソナライズすることが可能
・マルチレイヤー被写界深度エフェクトにより、被写体を時刻表示よりも前にくるように配置
・ロック画面を複数作成し簡単に画面を切り替えることが可能
・ロック画面のギャラリーでは、あなたに合った画面デザインの候補が提供され、またAppleによって厳選されたデザインのコレクションや、万華鏡、こんにちは、湖などの新しい壁紙から選択することも可能
・Live Photos壁紙のモーションエフェクトにより、ホーム画面に設定されたLive Photosでロック解除時にロック画面をよりダイナミックに演出
・ライブアクティビティにより、リアルタイムで起きていることを直接ロック画面から簡単に把握することが可能
・通知はロック画面の下部に表示され、展開されたリスト表示、スタック表示、または件数表示から選択可能
・ロック画面上のウィジェットで、天気、時刻、バッテリー残量、カレンダーの予定、アラーム、他社製ウィジェットなどの情報が一目でチェック可能
・インタラクティブウィジェットで、ホーム画面またはロック画面でタップすることで、ウィジェットから直接、リマインダーを完了としてマークするなどのアクションが実行可能
・iPadを振るか、3本指でタップして、ウィジェットの配置を元に戻すことが可能
・iMessageのステッカーアプリで、ライブステッカー、ミー文字、アニ文字、絵文字ステッカー、他社製のステッカーパックを含むすべてのステッカーが1か所にまとめて表示
・ライブステッカーでは、被写体を写真やビデオから抜き出して、“キラキラ”、“ぷくぷく”、“コミック”、“アウトライン”などのエフェクトを追加して作成可能
・受信したオーディオメッセージの発音表記を使用してその場ではメッセージを読んで、あとから聴くことが可能
・検索機能の改善により、連絡先、キーワード、コンテンツタイプ(写真やリンクなど)などの検索フィルタを組み合わせることで、メッセージをより早く探し出すことが可能
吹き出しを右にスワイプしてメッセージにインラインで返信可能
・1回限りの確認コードの削除機能により、確認コードをほかのアプリに自動入力すると自動的にメッセージアプリから削除
・相手がFaceTime通話に出ないとき、ビデオまたはオーディオメッセージを収録して伝えたいことを正確に残すことが可能
・iPadをカメラとして使用してApple TVでFaceTime通話を楽しむことが可能(Apple TV 4K第2世代以降)
・ビデオ通話で自分の周囲にハート、風船、紙吹雪などの3Dエフェクトのリアクションをジェスチャで追加可能
・ビデオエフェクトを使用してスタジオ照明とポートレートモードの強度を調整
・iPadのヘルスケアアプリが大きなディスプレイに合わせて設計され、素早く移動できるサイドバー、よく使う項目の豊富な詳細情報、インタラクティブグラフなどに対応
・ヘルスケアとフィットネスのデータを、iPad、iPhone、Apple Watch、および対応する他社製アプリやデバイス間でシームレスに同期
・“ヘルスケア共有”では、選択したヘルスケアデータを親しい人と共有したり、大切な人のヘルスケアに関する重要な通知を受け取って、その人のアクティビティ、歩行データ、心拍数データ、トレンドなどを確認したりすることが可能
・“心の状態”の振り返りでは、一時的な感情や日々の気分を記録し、自分に最も影響している要因を選択し、どう感じているかを確認することが可能
・インタラクティブグラフでは、時間とともに心の状態がどのように変化したか、また、運動、睡眠、マインドフル時間など、どの要因の影響が大きいかを知ることが可能
・心の健康のアセスメントによって、うつ病や不安障害の現在のリスクを把握し、サポートを受けるのがよいかどうか確認することが可能
・“画面との距離”では、Face IDでも使用されるTrueDepthカメラを活用し、デバイスを見るときに遠ざけるように促して、デジタル眼精疲労を減らし、子供の近視になるリスクを軽減することが可能
・埋め込まれたPDFとスキャン書類が画面幅でメモに表示され、確認中の書類を簡単に閲覧して注釈を追加可能
・リンクされたメモでは、ほかのメモへのハイパーリンクを作成して、アイデア、コンテンツ、情報をつなげることが可能
・ブロック引用フォーマットでは、引用バーを使用して簡単に文章の一部を見やすくすることが可能
・等幅テキストフォーマットでは、等幅のテキストインセットをはっきりとした背景で表示
・共有メニューの“Pagesで開く”では、メモからPages書類を作成可能
・プロファイルによって仕事用や個人用などのテーマ別にブラウズすることができ、履歴、Cookie、機能拡張、タブグループ、およびお気に入りを分けることが可能
・使用していないときにプライベートブラウズウインドウをロックしたり、既知のトラッカーが読み込まれるのを阻止したり、URLからトラッキング識別を削除したりできるように機能が強化されたプライベートブラウズ
・パスワードとパスキーの共有で、パスワードのグループを作成して信頼できる連絡先と共有し、グループのメンバーによる変更も反映
・1回限りの確認コードをメールからSafariに自動入力する機能によって、ブラウザから離れずにログイン可能
・万年筆、定規、水彩、形状認識などの新しいツールで描画が改善
・“フォロー”を使用すると、自分がキャンバスで移動したときに表示されている画面と同じ画面が共同作業者に表示されるように共同作業者をガイド可能
・図の作成が改善され、コネクタハンドルでオブジェクトを接続することで図やフローチャートを素早く作成可能
・“フリーボードで共有”では、共有シートを使用してほかのアプリからフリーボードのボードにコンテンツを追加可能
・PDFのマークアップを使用して、ボード内でPDFに直接注釈を付けることが可能
・3D操作で、クイックルックを使用してキャンバス上の3Dオブジェクトをプレビューすることが可能
・ウインドウの配置がより柔軟になり、アプリを正確に選択および配置できるようドラッグ可能な領域が広がって、理想的なウインドウレイアウトを作成可能
・FaceTimeやビデオ通話で外部ディスプレイのカメラを使用可能
・“画像を調べる”の対応分野が拡張され、料理の写真から似たようなレシピを調べたり、店頭の写真から“マップ”の情報を調べたり、洗濯表示などの表示や記号の意味を調べたりすることが可能
・写真やビデオの背景から複数または1つの被写体を抜き出して、“メッセージ”などのアプリに追加することが可能
・ビデオで“画像を調べる”を使用して、一時停止したビデオフレームに映っている対象物について調べることが可能
・写真の被写体に“画像を調べる”を使用して、写真から抜き出した被写体の情報をコールアウトメニューから直接調べることが可能
・人工知能によるAirPlayデバイスリストによって、ユーザの好みに基づいて関連性の高いデバイス順で表示されるため、さらに簡単に適切なAirPlay対応テレビやスピーカーを見つけることが可能
・AirPlayデバイス接続の提案が事前に通知として表示され、よりシームレスに優先AirPlayデバイスに接続可能
・iPadと最も関連性の高いAirPlay対応デバイスの間で自動AirPlayデバイス接続が実行されるため、“再生”をタップするだけでコンテンツの視聴を開始可能
・適応型オーディオによって、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードが動的にブレンドされた新しいリスニングモードが提供され、周囲の状況に合わせたノイズコントロール体験を実現(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・パーソナライズされた音量によって、周囲の環境および長期的なリスニングの好みに合わせてメディアの音量を調整(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・会話感知で、周囲の騒音を減らしつつ、メディアの音量を下げ、目の前にいる人の声を強調(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・通話中にAirPodsのステムまたはAirPods MaxのDigital Crownを押すことで、マイクの消音と消音解除が可能(AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第1世代および第2世代)、またはファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Max)
・“センシティブな内容の警告”を有効にすることで、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、およびFaceTimeメッセージで、ヌードを含む画像が予期せずユーザに表示されるのを防止
・“コミュニケーションの安全性”によるお子様への保護が拡張され、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、FaceTimeメッセージ、およびシステムの写真ピッカーでお子様が送受信する可能性のあるヌードを含む画像に加え、ビデオも検知可能
共有権限が改善され、埋め込まれた写真ピッカーと追加のみの“カレンダー”権限でのアプリとの共有項目をさらにコントロール可能
・リンク追跡保護により、リンクの機能は残しつつ、“メッセージ”、“メール”、およびSafariのプライベートブラウズで共有されたリンクから、一部のWebサイトがそのURLでユーザをほかのWebサイトでも追跡するために使用する余分な情報を削除
・アシスティブアクセスにより、電話とFaceTime、メッセージ、カメラ、写真、およびミュージックで各アプリと体験の本質的な機能だけに絞り込み、認知障害のあるユーザ向けに、大きな文字、視覚的な代替物、絞られた選択肢などを提供することが可能
・ライブスピーチで、話したいことを入力して、電話、FaceTime通話、および対面の会話で読み上げてもらうことが可能
・“拡大鏡”の検出モードの“指差し読み上げ”により、ドアのキーパッドや家電のボタンなど、小さいテキスト表示のある物のテキストをiPadで読み上げ
・“写真”の“ピープル”アルバムの“ペット”で、友達や家族と同様にアルバム内のペットを識別
・“写真アルバム”ウィジェットで、写真アプリの特定のアルバムを選択してウィジェットに表示することが可能
・“探す”の持ち物共有で、AirTagまたは“探す”ネットワークアクセサリを最大5人と共有可能
・“ホーム”のアクティビティ履歴で、ドアロック、ガレージドア、セキュリティシステム、および接触センサーの最近の履歴を確認
・“リマインダー”の買い物リストで、品物を追加すると関連する品物をセクション別に自動的にグループ化
・キーボードのミー文字ステッカーに新たに、天使の輪がかかっている笑顔、にやりと笑った顔、顔の前に広げた手の間からのぞき見している顔を含む、新しいミー文字ステッカーが追加
・Spotlightを使ってアプリを検索すると、次のアクションに便利なアプリのショートカットがトップヒット内に提示
・Apple IDアカウントに登録されているメールアドレスまたは電話番号でiPadにサインイン可能