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三菱UFJ信託、円連動のステーブルコイン発行へ 「プログマコイン」

三菱UFJ信託銀行は、ブロックチェーンと受益証券発行信託スキームを組み合わせたステーブルコイン(SC)の発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」提供に向けた活動を本格化する。

同社は、セキュリティトークンの発行・管理プラットフォーム「Progmat(プログマ)」を活用したSTO(セキュリティトークンオファリング)の普及に向け、2019年11月に「ST研究コンソーシアム」(SRC)を設立。今回このSRCを「デジタルアセット共創コンソーシアム」(DCC)に改組し、「資金決済ワーキング・グループ(資金決済WG)」を設置する。

Progmatでは、2023年度にはデジタル証券PTS連携によるセカンダリ市場確立や、ブロックチェーンのオープン化を予定している。そのため、Progmat利用者間のST取引において、ブロックチェーン上で効率的・安定的に資金決済できるステーブルコイン(SC)が必要となっているとする。

三菱UFJ信託銀行は、「電子的支払手段」に係る法制化内容に準拠する形で、1円=1Coinで価値が固定化されたSCを発行・管理するための「Progmat Coin」の仕組みを開発。新法制施行時期にあわせ、SC発行体の一角としてSC発行を目指す。

Progmat Coinの目標は、「デジタルアセット領域におけるユニバーサルな資金決済手段の提供」。Progmat上で発行されるSTのほか、その他のST基盤上で発行されるSTや、NFTや暗号資産についても、ブロックチェーン上での即時グロス決済の対象にする。また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)や他の民間デジタル通貨等の決済手段ともシームレスに交換可能な仕組みを整備していく。