楽天、複数販路のデータや在庫を一元管理できるプラットフォーム

楽天は、ファッションECサイト「Rakuten Fashion」に参加するファッションブランドショップを対象に、複数販路における様々なデータを一元管理するデジタルソリューション「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を、夏頃より提供開始する。19日よりサービス導入の申込受付を開始した。

サービス開始時には、ショップが展開する実店舗や自社ECサイト、Rakuten Fashionを含むECプラットフォームなど、複数の販路における商品販売履歴を、システム上の在庫情報にタイムリーに反映させ、一元管理できる機能を提供。ショップは各販路における商品在庫の最適化や、販売の機会損失の低減を見込めるとしている。

また、Rakuten Fashionおよび自社ECサイト上で、実店舗の商品在庫情報を表示できる機能を提供。オンラインからオフラインへの送客を図れるとする。

そのほか、複数の販路に向けた商品在庫の保管や、注文状況に応じた出荷および配送を行なうフルフィルメントサービスをオプションとして提供。これらを併せて利用することで、倉庫間の輸送に伴う費用や、商品の受注から出荷までにかかる時間を削減できるという。なお商品在庫は、楽天および連携パートナーの物流倉庫で保管される。

同サービスは、フロー・メイカーズHDおよびそのグループ会社であるエムエルシーが提供する在庫一元管理システムと物流倉庫運営ノウハウ、AMSやダイアモンドヘッドなどの複数企業が提供するマルチモール連携基幹システムとEC構築支援ノウハウを活用。楽天のファッションECサイトおよび物流フルフィルメントサービス運営の知見と合わせ、複数販路に向けた在庫情報の一元管理を実現している。

すでにこれらの企業と連携し、複数販路の在庫の一元管理やマルチモール連携システムを自社で構築しているショップは、既存のシステムを生かしながら、導入コストを抑えつつ、早期に同サービスを導入可能としている。

今後は、実店舗に在庫がある商品のECでの販売や、実店舗の端末から他店舗や倉庫の在庫状況の確認・取り寄せができる機能の提供を予定している。