前作『ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク』で、そのまま放置されることになってしまった恐竜たちの島。その結果がどうなるのかは、おそらく誰もがわかっていた。恐竜たちは自然繁殖し、進化、成長を遂げていく。もはや人間の手の及びようのない、まったくの異世界と化す島。そんなところにいったら、どんなことが起きるかも想像に難くない。

　シリーズ映画では、続編になればなるほど、敵の数が増え、強力になるもの。ここでも恐竜たちがスケールアップし、これまで「もっとも危険」と言われてきたティラノサウルスよりはるかに凶暴だというスピノサウルスが登場。また、タイトル・ロゴには、空を飛ぶ翼竜プテラノドンも登場している。陸だけでなく、空からも襲われる危機。逃げ場のない島でどうすればいいのか。息つぐひまのない恐怖とパニックに襲われそうだ。また、今回は「父と子」という人間ドラマの部分にも力が入れられている。“泣き”の演出も期待もできる。


第1作に出演のサム・ニールが再登場

　 第1作で恐竜の暴れるテーマパークからなんとか無事、生還した古生物学者グラント博士が再び登場する本作。演じるのは『オーメン』で知られるサム・ニール。地味な存在と思われがちだが、渋く存在感がある役者で、また同時に周りをも引き立てる力を持つ（だから名バイ・プレーヤーとしてもおなじみ）。物語の要所をグッと締めてくれるだろう。

　今度の恐竜は空からも襲ってくる！　T-REXをも凌ぐ、巨大で凶暴な恐竜スピノサウルスが登場し、今回はこれまで実現不可能といわれていた、空中のSFXを最新技術により空の翼竜プテラノドンを甦らせています！　監督は『ロケッティア』や『遠い空のむこうに』といった大空を舞台にした映画で高い評価を得ているジョー・ジョンストン。私個人としては、前作１＆２のスピルバーグとは違い、監督が変わったことで、どう新たな命を本作に吹き込むかが気になるところです。
（UIP：宮下さん）

2001　アメリカ
8月11日(土)より日本劇場ほか全国東宝洋画系にて公開

監督：ジョー・ジョンストン
製作総指揮：スティーブン・スピルバーグ
出演：サム・ニール、ウィリアム・Ｈ・メイシー、ティア・レオーニほか
配給：ＵＩＰ

【関連サイト】

・OFFICIAL SITE
http://www.uipjapan.com/jurassicpark3/