2001年12月
『スナッチ』

『ターミネーター』

『グリンチ』

2001年11月
『キャスト・アウェイ』

『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』

『ショコラ』

『ゴッドファーザー』

スタンド・バイ・ミー』
2001年10月
『明日に向かって撃て!』

『羊たちの沈黙』

『バトル・ロワイアル』

アンブレイカブル』
2001年9月
『アラビアのロレンス』

『初恋のきた道』

『ペイ・フォワード』

クリムゾン・リバー』
2001年8月
『コヨーテ・アグリー』

『リトル・ダンサー 』

『ザ・セル 特別プレミアム版』

『火垂るの墓 -ほたるのはか-』

『17歳のカルテ コレクターズ・エディション』

2001年7月
『ダイナソー』

『宮廷料理人ヴァテール』

『グリーン・デスティニー』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』


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原題:『THE GODFATER DVD COLLECTION』

ディスク1『ゴッドファーザー』
Cast&Staff: 監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:アルバート・S・ラディ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
原作:マリオ・プーゾ
撮影監督:ゴードン・ウィリス プロダクション・デザイン:ディーン・タボラリス
音楽:ニーノ・ロータ
※監督フランシス・フォード・コッポラの音声解説付
※ディスク2,3についてのデータはこのページの下記参照。

発売メーカー名: CICビクター・ビデオ株式会社

定価:14,200円(税別)
■失われつつある男の美学がここに


 20世紀の名画をひとつだけ挙げろといわれたら、あなたは何を選ぶだろうか。『ゴッドファーザー』3部作。迷わずこのシリーズのうちのいずれかを選ぶ人も少なくないだろう。今では巨匠と呼ばれている監督、フランシス・フォード・コッポラが約30年前に弱冠31歳で撮影した第一作目、そして引き続き発表された『ゴッドファーザーPART II』『ゴッドファーザーPART III』は、映画史に、そして映画ファンの心にその名を永遠に刻み込んだ。その魅力の秘密はいったい何なのだろうか。

 16年の歳月を経て完成した本シリーズは、マリオ・プーゾが1970年に発表した同名小説を映画化したもので、イタリア系マフィア、コルレオーネ・ファミリーの3世代にわたる歴史が綴られた物語である。あのフランク・シナトラやラスベガスを牛耳っていたバグジー・シーゲルら実在した人物らの実話とささやかれているエピソードも随所に盛り込まれ、アメリカにおけるマフィアの歴史小説とも呼べる作品である。そんな“歴史もの”を、コッポラはロマンに溢れた“家族愛”の物語に仕上げた。“ギャング映画”ならではのバイオレントな流血シーンも多く登場するが、モラルを重んじる掟社会を通じて男の美学を浮き彫りにしながら、ファミリーの強い絆を描き出し、単なるバイオレンス映画と一線を画した偉大な伝説を生み出したのである。

 このシリーズが発表された当時は、マフィアを美化した映画との批判もあったという。だが、本作に描かれているのは裏社会に生きる人間たちの特殊なドラマではなく、偉大な権力を手にしてしまった者たちの壮絶な生き様であって、そこに存在する人間模様は、政治の世界、経済の世界、そして我々が生きている社会に置き換えてみても決してめずらしいものではないはずだ。ただ、多くの人が彼らの姿に魅了されてやまないのは共感だけではないだろう。礼を重んじ、ファミリー(家族)を大切にし、掟に従って生きる男たちに、今では失われつつある“美意識”を見てしまうからではないだろうか。映画の根底に流れる“コルレオーネの美学”が、不安定で危ういこの世の中に今もっとも必要とされているものだと感じる人が、ひょっとすると少なくないのかもしれない。

 

偉大なる伝説の記録


 昨年、雑誌やTVでは各界の著名人に20世紀を代表する映画1本を挙げてもらうという企画がよく目に付いた。その中で『市民ケーン』や『ベン・ハー』、『アラビアのロレンス』ら名作中の名作と並んで、必ずといっていいほど登場していたのが『ゴッドファーザー』シリーズだった。確かに、この映画が各方面に与えた影響は大きい。人はビトー・コルレオーネが息子たちに語る言葉を座右の銘とし、マイケル・コルレオーネがファミリー・メンバーを諭す姿にしびれるのである。そういえば、本作をお気に入りの1本だと何かで語っていたジュリア・ロバーツが、この映画ほど多くの人がセリフを記憶している作品は他にないのではないかと話していたのを思い出す。現在作られている映画の中でも『ゴッドファーザー』で使われたセリフが繰り返し引用され、まるでそのセリフを知っていることが一般常識であるかのように扱われている。

 この事実は本作に強い影響を受けた人がいかに多いかを物語っている。当然ながら、この作品との出会いが、直接製作に関わった人間たちのそのに大きく影響したことは言うまでもない。監督であるコッポラはアメリカを代表するフィルム・メーカーとしての地位を確立し、当時映画俳優としては新人だったアル・パチーノは名声を手にし、新進気鋭の俳優だったロバート・デ・ニーロはオスカーを獲得した。本作に関わったスタッフ、キャストの多くが大きな成功を手中にしていったのである。そんな伝説の作品だからこそ、スクリーンの裏側を覗いてみたいというファンの欲望は枯れることがない。

 今回発売される『ゴッドファーザー DVDコレクション』には、本編に加え当時の製作の様子を物語る3時間38分の特典映像が詰まっている。「特典ボーナス・ディスク」では音楽、脚本、製作にまつわるエピソードが監督やスタッフたちによって披露されており、偉大な伝説がいかにして生まれたかが克明に記録されている。5枚にわたるコレクション・ディスクの全収録時間は何と12時間43分。これぞシリーズの集大成である。これを見ずして、あなたの『ゴッドファーザー』体験は完成しない。

 

ディスク2・3 DATA
『ゴッドファーザー PART II』
Cast&Staff:
製作/監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
原作:マリオ・プーゾ
撮影監督:ゴードン・ウィリス
プロダクション・デザイン:ディーン・タボラリス
音楽:ニーノ・ロータ
※監督フランシス・フォード・コッポラの音声解説付

 

ディスク4DATA
『ゴッドファーザーPART III』
Cast&Staff:
製作/監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
原作:マリオ・プーゾ
製作総指揮:フレッド・フックス、ニコラス・ゲイジ
撮影監督:ゴードン・ウィリス
プロダクション・デザイン:ディーン・タボラリス
音楽:カーマイン・コッポラ
※監督フランシス・フォード・コッポラの音声解説付



ディスク1
■片面2層
■画面サイズ:
アナモフィック・ワイドスクリーン(スクイーズ)
1.78:1(ビスタ)
■収録時間:175分
■音声仕様:
1,英語&イタリア語 5.1ch サラウンド(オリジナル)
2,日本語 モノラル

ディスク2/3
■片面2層/片面1層
■画面サイズ:
アナモフィック・ワイドスクリーン(スクイーズ)
1.78:1(ビスタサイズ)
■収録時間:200分
■音声仕様:
1,英語&イタリア語 5.1ch サラウンド(オリジナル)
2,日本語 モノラル

ディスク4
■片面2層
■画面サイズ:ビスタサイズ(16:9)
■収録時間:170分
■音声仕様:
1,英語 5.1ch サラウンド
2,日本語 ドルビー・サラウンド

ディスク5
■片面2層
■画面サイズ:フルフレーム(一部ワイド/スクイーズ)
■収録時間:218分
■音声仕様:英語 モノラル

 


■『ゴッドファーザー・ファミリー/ルック・インサイド』(73分25秒)
■『NYロケーション』(6分55秒)
■『監督フランシス・フォード・コッポラ 製作ノート』(10分11秒)
■『音楽について』(2種/合計8分45秒)
■『コッポラ&プーゾ 脚本を語る』 (8分6秒)
■『ゴードン・ウィリス 撮影について』 (3分44秒)
■『ストーリー・ボード:ゴッドファーザー PART II』 (静止映像)
■『ストーリー・ボード:ゴッドファーザー PART III』 (合計4分22秒)
■『撮影秘話(1971年)』(8分55秒)
■『未公開シーン』(34シーン/静止映像)
■『ファミリー・ツリー(家系図)』(静止映像)
■『フォト・ギャラリー&悪漢たちのギャラリー』(静止映像)
■『オリジナル劇場予告編集』 (3種/合計12分11秒)
■『アカデミー賞 受賞式でのスピーチ』 (4種/合計7分16秒)
■『映画賞 受賞/候補 一覧リスト』 (静止映像)
■『1974年 ネットワーク TV イントロダクション』 (1分34秒)
■『フィルムメーカー バイオグラフィ』 (静止映像)
■『隠し特典映像(イースター・エッグ)』

 

 

 

 



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