2001年10月
「シブヤ・シネマ・ソサエティ(S.C.S)」 総支配人 山下章さん

「シネクイント」支配人 斉藤 智徳さん

「ユーロスペース」劇場支配人 北條誠人さん

2001年9月
「シネアミューズ」劇場支配人 佐藤順子さん

「東宝株式会社」菊地裕介さん

「アップリンク」中村美穂さん

「セテラ・インターナショナル」加賀谷光輝さん

2001年8月
「ザナドゥー」杉山淳子さん

「ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン」石井恵美子さん

「スローラーナー」遠藤麻早美さん

2001年7月
「有限会社リベロ」武田由紀さん

「日本ヘラルド映画」島田いずみさん

「UIP映画」宮下恵理さん

「オンリー・ハーツ」中村洋子さん

「プレノン・アッシュ」佐藤美鈴さん


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今年の夏はUIPで始まり、UIPでシメます

 今年の6月に空前の大ヒットを飛ばした冒険活劇『ハムナプトラ2 /黄金のピラミッド』の配給を行ったのがユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ・ファー・イースト(UIP映画)だ。今回紹介するのはUIPの宣伝スタッフIT担当という宮下恵理さん。「8月11日には『ジュラシック・パークIII』が公開されます。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の上を狙いますよ。興行収入でとりあえず100億円が目標です。この夏はUIPで始まり、UIPでシメます!」とその意気込みはすごい。

 宣伝スタッフのIT担当というのは「インターネット上の宣伝活動全般を担当する役職」(宮下さん)ということで、同社のホームページのコンテンツ製作やメールマガジンの執筆までインターネットに関わることはすべて彼女が取り仕切る。

 そもそも同社の宣伝担当は、新聞、テレビ、雑誌など媒体の種類ごとに区分けされ、その中で担当する作品が割り振られる。ただ、IT担当というのは宮下さんのみ。「公開されるすべての作品について、インターネット上で宣伝活動を行わなくてはならないので、すごく大変」だということだ。『ジュラシック・パークIII』のほかレニー・ゼルウィガー主演の『ブリジット・ジョーンズの日記』、全米で公開されるや、1位を記録したストリート・カーアクション『ワイルド・スピード』、年末には話題のアニメーション作品『シュレック』が公開を控え、その準備に大わらわである。

『ジュラシック・パークIII』
2001年 アメリカ 93分
監督:ジョー・ジョンストン
出演:サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニほか
配給:UIP
8月11日より全国東宝洋画系にて公開
7月28日先々行オールナイト
8月4日先行オールナイトあり!

□オフィシャルサイトへ
(日本語版は準備中。近日UP予定)

 

午前中は情報収集です

 宮下さんは午前10時前には出社する。出社してすぐにすることは「メールを読むこと」。それからホームページでニュースを読む。「スポーツ紙系から映画サイト、ゴシップ系まで」色々なサイトで情報を集める。もちろん全米で公開された作品のBoxOfficeのチェックも欠かせない。お昼を挟んでからは「ほとんど打ち合わせに費やします。その合間に取材の手配をしたり、招待状の発送や宛名書きなんかも」。

 これが彼女の普通の1日だが、海外から映画関係者が来日する時期はその忙しさが何倍にも膨れ上がる。7月16日に開催する『ブリジット・ジョーンズの日記』の記者会見のためにレニー・ゼルウィガー嬢が来日する。さらに、7月26日には『ジュラシック・パークIII』のプレミア試写会のためにサム・ニール氏が来日する。7月は宮下さんにとって、やたらと忙しい時期のようである。

 

 
実は3月に入社したばかりなんです

 宮下さんがUIPに入社したのは今年の3月。昨年からUIPではホームページでの宣伝活動に本腰を入れる計画を立てており、専属スタッフを探していた。インターネットの広告配信事業を行う会社で広告営業をしていた宮下さんは知人の紹介でUIPに入社した。「自分が映画の宣伝に携わるとは思わなかった」と宮下さんは言う。

 もともと映画が好きで、映画関係の仕事ができれば、と考えてはいたのだが「ただでさえ、募集が少ない職種ですし、あえて転職活動はしていなかったんです。たまたまIT系の企業に勤めていたことと、紹介があって、入社が実現しました」。

 

前向きに頑張るアツイ作品が大好きです

 そんな宮下さんが好きな映画は「アツイ作品ですね。主人公が誇りや夢や希望を賭けて前向きに頑張る作品。たとえば『評決のとき』とか『ショーシャンクの空に』とか『12人の怒れる男』とか『アラバマ物語』とか『ザ・エージェント』とか。ジャンルは違いますが、どの作品も主人公が自分や人のために真摯に生きている姿勢は共通していると思うんです。あと、『フットルース』も大好きです。小学生の頃に『フットルース』をみてハマリましたね。アツイ映画が好きなのは、たぶんこの頃からです」。

 

 
10年後も仕事は続けていたいです

 アツイ思いの持ち主、宮下さんの将来の夢は何だろうか。「映画の宣伝というのは女性が長く携わっていける仕事だと思うんです。だからとにかく、仕事は続けて行きたいですね」と言う。そして「まずは自分の現在の仕事であるインターネットを使った宣伝の幅を広げて行ければと思っています」。文章力を向上させること、アイデアを具現化するためにも人脈を作ることなど、その課題は多い。

 人脈作りに関しては「毎日色々な人と会ってお話をする機会があるので、前進している」という。しかし、「あまりにも数が多いので、頭の中でごっちゃになることがあるんです」。電話で話をするときはその傾向が顕著で「いつ、どこで、何の話をした人か、確認をさせていただく事がよくあります(笑)」。様々な仕事が並行して進行する宮下さんにとって、そのような「混乱」はすでに当然のこと。仕事に対しても彼女の「アツさ」は発揮されているのである。

(谷古宇浩司)

 

 

 
 
・・・LINK

□ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ・ファー・イースト
http://www.uipjapan.com/

□『ジュラシック・パークIII』オフィシャルサイト
http://www.jurassicpark.com/(日本語版は準備中。近日UP予定)

□MOVIE Watch:2001年夏映画特集 ~『ジュラシック・パークIII』
http://www.watch.impress.co.jp/movie/special/2001/07/03/010703_6.htm

 



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