Subject: [MOVIE Watch:20010216] ■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料)──────────2001-2-16 ☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★MOVIE Watchプレゼント情報 『ツバル』のポストカード&切手をセットで3名にプレゼント 01:おすすめロードショー 『ギプス』 互いに惹かれ合う2人の女性の感情を繊細に紡いだ恋愛物語 『処刑人』 悪撲滅のために立ち上がった兄弟を描く、トロイ・ダフィー初監督作品 ○さらにチェック! 『デルフィーヌの場合』『背信の行方』『東風』 ほか 02:新作先取り情報 『ショコラ』 人々の心を癒し、幸せにする不思議な母娘の物語 『リムジン・ドライブ』 個性豊かなキャスト&スタッフが贈る異色の作品 03:シネマニュース ○『プルーフ・オブ・ライフ』のメグ・ライアンが緊急来日 ○伝説の監督、ジャン・ユスターシュの特集上映を開催 ほか 04:興行成績ベストテン 『アンブレイカブル』が2位以下に大差をつけて1位を獲得 05:BACK TO THE MOVIE 『U-ボート ディレクターズ・カット』 “W・ペーターゼン監督が西ドイツ時代に撮り上げた潜水艦映画の傑作” 06:おすすめVIDEO(DVD/VHS) 【DVD】 『アッバス・キアロスタミ傑作選2』 90年代の4作品を収録したファン必見のBOX! ○さらにチェック! ○WeeklyセルDVDランキング 【VHS】 『サルサ!』 魅惑的なサルサ音楽とダンスが満載のラブ・ストーリー ○さらにチェック! ○Weeklyレンタルビデオランキング 07:今週の美女 キャサリン・キーナー 08:読者の映画評 『アンブレイカブル』 ほか <<<<<<<< MOVIE Watchのホームページは毎日ニュース満載!>>>>>>> http://www.watch.impress.co.jp/movie/ ☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆ ============================================================================ 01:おすすめロードショー ============================================================================ 【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】 ────────────────────────────────────── 『ギプス』 互いに惹かれ合う2人の女性の感情を繊細に紡いだ恋愛物語 ────────────────────────────────────── 2月17日より東京、シネマ・下北沢にて公開 2000年/日本/1時間22分 ◆監督:塩田 明彦 ◆脚本:堀内玲奈、塩田明彦 ◆出演:佐伯日菜子、尾野真千子、山中聡、津 田寛治、黒沼弘己、手塚とおる、神林理央子、竹本直美、伊藤晋 ◆配給:シネロ ケット 6人の監督がデジタルビデオ撮影で競作するシリーズ“ラブシネマ”。『張り込 み』の篠原哲雄に続いて登板する5人目の監督は、『月光の囁き』『どこまでもいこ う』で高い評価を得た塩田明彦だ。DVといえばとかくアクティブな映像を連想しがち だが、塩田監督のアプローチはどこまでも端正で、映画以上に映画的な構図によっ て、ミステリアスなストーリーを紡いでいる。偽のギプスをつけて出歩き、男たちを 幻惑している謎めいた女。そして彼女に惹かれ、忠実な僕となりながらも、立場の逆 転を目論む女。奔放、内向的と対象的な2人のヒロインの危うい関係を、ある不可解 な事件の行方とともに追いかけていく。前2作とはテーマ的に共通しているものの、 肌触りはまったく異質でどこまでもクール。その新展開にドキドキさせられる。 □「ラブシネマ」OFFICIAL SITE http://www.jrss.co.jp/cinerocket/lovecinema/ ────────────────────────────────────── 『処刑人』 悪撲滅のために立ち上がった兄弟を描く、トロイ・ダフィー初監督作品 ────────────────────────────────────── 2月17日より渋谷東急3ほかにて公開 1999年/アメリカ=カナダ/1時間50分 ◆監督・ 脚本:トロイ・ダフィー ◆出演:ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・ リーダス、ウィレム・デフォー、ビリー・コノリー ◆配給:JET “神を冒涜した”と、全米各所で上映禁止を言い渡された問題作が登場。留置所で “神の啓示”を耳にし、マフィア抹殺を決意したアイリッシュ系アメリカ人の兄弟 が、精肉工場勤めから殺し屋に転身! 問答無用の一大殺戮を繰り広げていく。と書 けば、陰々滅々としたバイオレンスに思われるかもしれないが、さにあらず。確かに 描写は過激だが、そこには現実世界から突き抜けたアバンギャルドなリアリティがあ る。底辺にはユーモアもしっかり根づいており、一種のファンタジーとして受け取れ る仕掛けも用意。つまり、現象に対して批評性のある醒めたアクションになっている のだ。個性派ウィレム・デフォーが久びさにキレた怪演を披露している点も、映画の 構造上重要なポイントとして機能しており、見ごたえはかなりある1作だ。 □OFFICIAL SITE http://www.movienet.co.jp/syokeininn/ ────────────────────────────────────── ○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作を厳選、5本紹介 ────────────────────────────────────── ■『デルフィーヌの場合』 2月17日より新宿、シネマ・カリテ 実話を映画化し、フランスでセンセーションを巻き起こした話題作。15歳の少女 が、大人びた転校生の影響から奔放な恋の味を知ることに。やがて彼女は売春行為に も没頭していく。人間は変わることができるのか? 普遍的かつ永遠の主題を、多感 な思春期に訪れた衝動に重ね合わせて見つめている。大切なのはモラルではなく、自 分自身の生き方だと教えられる内容。 □OFFICIAL SITE http://www.albatros-film.com/newmovie/delfine.htm ■『背信の行方』 2月17日より有楽町スバル座 ほか 『パリ、テキサス』の脚本家としても知られる、俳優にして劇作家のサム・シェパ ード。彼の戯曲を、ニック・ノルティ、ジェフ・ブリッジス、シャロン・ストーンと いう魅惑の顔合わせで映画化。かつて一緒に競馬詐欺を働いたものの、その後対象的 な人生を送ることになった2人の男。20年後、再会した彼らは、ひとりの女をめぐっ て再び対峙する……。 □OFFICIAL SITE http://www.gaga.ne.jp/simpatico/ ■『東風』 2月17日よりシネセゾン渋谷 『はなればなれに』も公開中のジャン=リュック・ゴダールが1969年に発表した前 衛的なフィルムを劇場初公開。ゴダールが映画表現を政治活動としてとらえていたこ ろの1編で、限りなくアジテーションに近いナレーションと、草原で西部劇ごっこを 続ける人々の映像とが、距離を置いて並列されている。きわめて難解ながら、刺激的 なシークエンスが随所に。 ■『ビッグ・ママス・ハウス』 2月17日より銀座、みゆき座 ほか アメリカではジム・キャリーに匹敵するほどの人気を誇るコメディアン、マーティ ン・ローレンス主演による、おかしなおかしな刑事物語。強盗犯の張り込みを続ける FBI捜査官が、犯人の愛人が祖母の家に向かったことを知り、その祖母に変身す る……。特殊メイクで巨体の老婆となったローレンスはまるでTV番組「SMAP×SMAP」 の“ゴロクミちゃん”のよう。 □OFFICIAL SITE http://www.foxjapan.com/movies/bigmomma/ ■『レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄』 2月17日より新宿TOKYU MILANOビル 『ジェネックス・コップ』や『美少年の恋』でも共演していたイーキン・チェン、 ニコラス・ツェー、サム・リーら、勢いのある若手スターが集結した波乱万丈の香港 映画。舞台は20世紀初頭のニューヨーク。惨殺された両親の仇を討ったものの殺人者 として追われることになり、渡米した青年。彼はそこで過酷な労働に従事するが、ア ジア人への差別も体験することになる……。 ============================================================================ 02:新作先取り情報 ============================================================================ 【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】 ────────────────────────────────────── ■『ショコラ』 GW公開予定 丸の内プラゼール ほか ────────────────────────────────────── フランスの小さな村にやって来た母娘。彼女たちは伝統の根付くその村で、今まで 誰も目にしたことのない美味しそうなチョコレートを売るチョコレート・ショップを 開店する。村人たちは、自分の好みに合わせて勧められるチョコレートの虜となり、 少しずつ変わりはじめていくのだが……。出演は、ジュリエット・ビノシュ、ジョ ニー・デップほか。 ≪プロモーターからひと言≫ 豪華キャストでジョーン・ハリスのベストセラー小説を映画化した『ショコラ』。 本年度のゴールデン・グローブ賞4部門にノミネートされ、さらに昨年のサンディエ ゴ映画批評家協会では最優秀脚色賞を受賞するなど、話題の作品がついに公開されま す。監督は『サイダーハウス・ルール』で実力を世に知らしめたラッセ・ハルストレ ム。洗練された映像はあらゆる層の人たちが楽しめます。 (アスミック・エース、宣伝部/若林亜矢) □OFFICIAL SITE(仏語) http://www.bacfilms.com/chocolat/ ────────────────────────────────────── ■『リムジン・ドライブ』 5月下旬より シネセゾン渋谷 ほか ────────────────────────────────────── NYのリムジンドライバー、マリークは、恋人を追いかけて来たエリを偶然乗せるこ とに。彼女はNYに渡った恋人に新しい彼女がいることに腹をたて、車内で納豆&塩か ら入りの特製カクテルを作る。一目散に向かったバーでかつての恋人に特性カクテル をぶちまけるエリ。しかし、そのすきにマリークの売上金が盗まれ……。 ≪プロモーターからひと言≫ オールNYロケで、その人種は10種を数えるスタッフとともに完成した『リムジン・ ドライブ』。英語に関してはまったくの素人だった俳優たち(主演の仲祐賀子、鬼 丸、そして英語はパーフェクトといっていたがまったく喋れないことが現場で発覚し たチョードリーなど)も、言葉の壁を打ち破り、言語の違い、人種の違いを越えた驚 愕・ポップなボーダレスムービーを誕生させた!! (レイライン、宣伝担当/名古摩耶) ============================================================================ 03:シネマニュース ============================================================================ ★『プルーフ・オブ・ライフ』のメグ・ライアンが緊急来日 ---------------------------------------------------------------------------- 2月6日、新作『プルーフ・オブ・ライフ』のプロモーションのため、主演のメグ・ ライアンが来日し、都内のホテルで記者会見を行った。多忙なスケジュールの合間を ぬっての来日とあって、滞在はわずか1日という超ハードスケジュールとなった。 同作は、南米・テカラで起きた誘拐事件を解決すべく派遣されたプロの交渉人 (ラッセル・クロウ)と、反政府ゲリラに誘拐された夫を救おうと奮闘する妻・アリ ス(メグ・ライアン)が恋に落ちるというサスペンス・ロマンス。会見でメグは「こ の作品は、私の人生においても、またキャリアにおいても“ターニングポイント”に なるという予感がありました」と語り、「自分の知らない分野の作品に挑戦するのは 非常にフレッシュだったし、初めて行く南米でのロケは冒険的なものを感じました」 と出演を決めた理由を語った。また、同作は実際にコロンビアの麻薬ゲリラに誘拐さ れた経験を持つトム・ハーグローグ氏の著書をもとに製作されたとあって、夫役のデ イビッド・モースともども、実際にトム・ハーグローグ氏に会って役作りをしたとい う。「ハーグローグ一家は非常に協力的で、私は奥さんにも会いましたし、息子さん はエクアドルでの撮影のお手伝いなどもしてくれました」とエピソードを披露。さら にテイラー・ハックフォード監督については「ストーリーを語ることに全力を尽くす 人物です。絶対妥協を許さないので、そういった点で衝突することもたびたびありま した」、共演したラッセル・クロウについては「彼が撮影現場全体にインスピレー ションを与えることもありました。みんなが彼からエネルギーをもらう、そういう影 響力を持った俳優です」とそれぞれの印象を述べた。 最後に、今後の活動としては「監督業を行うことについては考えたことがない」と の前置き、「より複雑な内容の作品に挑戦していきたいと考えています」と、当面は 女優業に専念することをうかがわせた。 『プルーフ・オブ・ライフ』は3月、丸の内ピカデリー1ほかで公開予定。 □OFFICIAL SITE http://www.proof-jp.com/ ---------------------------------------------------------------------------- ★伝説の監督、ジャン・ユスターシュの特集上映を開催 ---------------------------------------------------------------------------- ゴダールに見いだされ、“最後のヌーベル・ヴァーグ作家”といわれたジャン・ユ スターシュ監督。今年で没後20年を迎えるのを機に、渋谷ユーロスペースにてジャ ン・ユスターシュの特集上映が開催される。開催日程は、3月24日~30日=『ママと 娼婦』(73年)、3月31日~4月13日=『ぼくの小さな恋人たち』(74年)『アリック スの写真』(80年)、4月14日~27日=『サンタクロースの眼は青い』(66年)『わ るい仲間』(63年)『不愉快な話』(77年)となっている。 ジャン・ユスターシュは、18年間にわずか12本の作品を残しただけで、43歳という 若さで自らの手でピストルの引き金を引き逝去。その作品には、1968年の5月革命を はさんだ「政治の季節」、そしてその後の「喪失の時代」が鮮烈に焼き付けられてい る。長編第1作目となる『ママと娼婦』は、73年のカンヌ映画祭に出品され話題を呼 び、現在では70年代のフランスを語る上で欠かせない1作となっている。しかし、同 作をのぞいては華やかな映画祭とは無縁であり、マイペースで描き続けた彼の作品は 普遍的な作家精神を表しているといえるだろう。この機会に、ユスターシュの世界観 を満喫してはどうだろう。 ---------------------------------------------------------------------------- ★『まぶだち』がロッテルダム国際映画祭でW受賞 ---------------------------------------------------------------------------- 1月24日から2月4日まで、オランダ・ロッテルダムで開催された第30回ロッテルダ ム国際映画祭で、日本から参加した古厩監督の長編第2作『まぶだち』がグランプリ に相当するタイガーアウォードと国際批評家連盟賞をW受賞した。 『まぶだち』は、80年代初頭、古厩監督の故郷である長野県の豊かな自然と素朴な 町並みを舞台に、中学生のひと夏の成長を描いた物語。監督は、26歳のときに長編第 1作『この窓は君のもの』がバンクーバー映画祭でドラゴン&ヤングシネマ賞を受賞 しており、製作した作品はつねに海外で高い評価を得ていることになる。 ---------------------------------------------------------------------------- ○その他の今週のニュース ---------------------------------------------------------------------------- ★世界各国の映画祭に招待された『I.K.U.』、ついに凱旋披露 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0214.htm ---------------------------------------------------------------------------- ★『ハンニバル』全米で大ヒット。 『M:I-2』を超え全米オープニング3日間記録歴代3位 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0214_2.htm ---------------------------------------------------------------------------- ★スティーブン・ソダーバーグ監督最新作『トラフィック』のオフィシャルサイトが オープン http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0213.htm ============================================================================ 04:興行成績ベストテン ============================================================================ 今週はM・ナイト・シャマラン監督のミステリー『アンブレイカブル』が、初登場で 堂々の1位を獲得した。しかも、先週公開された話題作『ペイ・フォワード 可能の 王国』に大差をつけてのものだけに、しばらくは首位を独占しそうな勢いだ。2位以 下は先週とほぼ同じタイトルで順送りとなっているが、公開10週目となる『ダイナ ソー』が10位から9位にランクアップし、根強い人気を証明。 ────────────────────────────────────── 今週 先週 タイトル 上映週 …………………………………………………………………………………………………… 1 初(―)アンブレイカブル ( 1週) 2 ↓( 1)ペイ・フォワード 可能の王国 ( 2週) 3 ↓( 2)クリムゾン・リバー ( 3週) 4 ↓( 3)BROTHER ( 3週) 5 ↓( 4)ダンサー・イン・ザ・ダーク ( 8週) 6 ↑( 7)リトル・ダンサー ( 3週) 7 ↓( 6)ハート・オブ・ウーマン ( 3週) 8 ↓( 5)ザ・ウォッチャー ( 2週) 9 ↑(10)ダイナソー (10週) 10 ↓( 9)狗神/弟切草 ( 3週) ────────────────────────────────────── 興行通信社調べ2001/2/10~2/14(銀座・新宿・渋谷・池袋・上野5地区代表館集計) ============================================================================ 05:BACK TO THE MOVIE 『U-ボート ディレクターズ・カット』 ============================================================================ “W・ペーターゼン監督が西ドイツ時代に撮り上げた潜水艦映画の傑作” 米原潜の衝突事故が問題になっているが、久しぶりにスマッシュ・ヒットした潜水 艦映画が『U-571』。この作品で主な舞台となるドイツ軍潜水艦が“U-ボート”だ が、そのものズバリをタイトルにした『U-ボート』は潜水艦映画を代表する傑作だ。 1981年、西ドイツで製作された本作は、現在ハリウッドで活躍するウォルフガ ング・ペーターゼンが世界的な注目を集めるきっかけになった1本。連合軍の商用船 を手当たり次第に撃沈するという任務を背負って出航した1隻のU-ボート。ところが 敵艦の思いがけない猛攻を浴び、今度はひたすら生き延びるため必死のサバイバルを 模索しはじめる。重量級の緊迫感が密閉された極限状況に押し寄せる様が圧倒的 で、信じられないような結末とともに一度観たら忘れられない映画である。 (相田冬二) 【DVD】 『U-ボート ディレクターズ・カット』 (1981年/西ドイツ/3時間29分/日本ヘラルド映画:税抜5,300円) 『U-571 デラックス版』 (2000年/アメリカ/1時間56分/パイオニアLDC:税抜3,800円) ============================================================================ 06:おすすめVIDEO(DVD/VHS) ============================================================================ 【DVD】 今週発売されるDVDの情報をチェック ────────────────────────────────────── 『アッバス・キアロスタミ傑作選2』 90年代の4作品を収録したファン必見のBOX! ────────────────────────────────────── 【データ】 1991~99年/イラン/6時間51分(2/9発売:パイオニアLDC) 監督:アッバス・キアロスタミ 出演:ホマユン・エルシャディ カラー/モノラル/字幕(税抜18,800円/4枚組) 世界中の映画作家からの注目を受けるイランの巨匠アッバス・キアロスタミ。前回 に続く今回の傑作選2では、『友だちのうちはどこ?』の続編ともいうべきロード・ ムービー『そして人生は続く』、そしてその後日談となるラブ・ストーリー『オリー ブの林を抜けて』、さらにカンヌ映画祭でパルムドールに輝いた『桃桜の味』と最新 作『風が吹くまま』を4枚のディスクに収めたBOX仕様として発売。キアロスタミ監督 の情緒あふれる豊かな映像センスが存分に堪能できる。 ────────────────────────────────────── ○さらにチェック! ────────────────────────────────────── ■『ザ・ディレクター「市民ケーンの真実」』1999年/アメリカ/1時間23分 (2/2発売:エスピーオー) ハリウッドの天才映画監督、オーソン・ウェルズのスキャンダラスな舞台裏を描い たヒューマン・ドラマ。特典収録された劇場予告編も、なかなかの見応え。 監督:ベンジャミン・ロス 出演:リーヴ・シュレイバー カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,800円) ■『ハネムーン・キラーズ』1970年/アメリカ/1時間48分 (2/2発売:ファインアーツ) 40年代にアメリカを震撼させた2人組の殺人鬼の実話をもとに、殺人鬼カップルの 殺戮ハネムーンの軌跡を描いたサイコ・ホラー。秘蔵スチール写真や絶叫場面集な ど、ファンならずとも楽しめる特典映像が満載。 監督:レナード・カッスル 出演:シャーリー・ストーラー モノクロ/ステレオ/字幕(税抜4,800円) ■『キャラクター』1996年/オランダ/2時間5分(2/2発売:エスピーオー) 父親のいないヤコブの前に突然現れた金貸しの男が、実は自分の父親であることを 知ってしまう……。オランダの古典名作をもとに、父子の葛藤を描いた感動作。特典 映像には約4分の劇場予告編を収録している。 監督:マイケ・ファン・ディム 出演:ヤン・デクレール カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,800円) ■『黒い家』1999年/日本/1時間58分(1/26発売:アスミック・エース=角川書店) 生命保険会社に勤める男が、保険金をめぐる恐ろしい事件に巻き込まれていく様を 描いたホラー。監督の音声解説、メイキングやキャストのインタビュー、ミュージッ ク・ビデオといった特典を収録。 監督:森田芳光 出演:内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、田中美里、石橋蓮司 カラー/ステレオ(税抜4,700円) ────────────────────────────────────── ○ WeeklyセルDVDランキング 2月4日~2月10日 ────────────────────────────────────── ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ 映画セルDVD全国総合ランキング 約100分にも及ぶ特典映像を収録した話題作『マグノリア~』が2位に初登場。しか し、潜水艦大作『U-571~』の牙城を崩すまでにはいたらなかった。8位の『猿の惑 星』は、1990年代から2000年に公開された近作がチャートを賑わしているなか、68年 製作のSF作品が2週連続でランクインしているのは注目に値する。 ============================================================================ 今週 先週 タイトル 発売元 …………………………………………………………………………………………………… 1 →( 1)U-571 デラックス版 パイオニアLDC ---------------------------------------------------------------------------- 2 初(―)マグノリア コレクターズ・エディション ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 3 →( 3)グラディエーター デラックス・コレクターズ・エディション ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ---------------------------------------------------------------------------- 4 ↓( 2)英雄の条件 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ---------------------------------------------------------------------------- 5 ↑( 7)マトリックス 特別版 ワーナー・ホーム・ビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 6 →( 6)パーフェクト・ストーム 特別版 ワーナー・ホーム・ビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 7 ↑( 8)グリーンマイル SPECIAL BOX ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 8 ↓( 5)猿の惑星 フォックス ホーム エンターテイメント ---------------------------------------------------------------------------- 9 ↑(10)シックス・センス ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 10 ↓( 9)レオン 完全版 CIC・ビクタービデオ ---------------------------------------------------------------------------- *このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータに基づき、 MOVIE Watch編集部がランキングしました。 □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/ ────────────────────────────────────── 【VHS】 今週発売されるVHSビデオの情報をチェック ────────────────────────────────────── 『サルサ!』 魅惑的なサルサ音楽とダンスが満載のラブ・ストーリー ────────────────────────────────────── 【データ】 1999年/フランス=スペイン/1時間40分(2/21発売:コムストック) 監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル 出演:ヴァンサン・ルクール カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) 若き天才ピアニスト、レミは心奪われるキューバの民族音楽に夢中だった。その躍 動的な音楽に魅せられた彼は、なんのためらいもなく輝かしい未来を捨ててパリで キューバ・バンドに参加することを選ぶ。しかし、観客が求めているのは“白人”で はなく、褐色の肌を持つバンドマンだった。諦めきれないレミは肌を黒く塗り“モン ゴ”という新しい名を得て、サルサのダンス教室を始めることに。そこに現れた婚約 間近の美女、ナタリーはそんなレミに心惹かれていくのだった……。フランスの美男 俳優、ヴァンサン・ルクールと美麗ヒロインのクリスティアンヌ・グゥとのダンス シーンが必見の情熱的な恋物語。 ────────────────────────────────────── ○さらにチェック! ────────────────────────────────────── ■『コーンウォールの森へ』1998年/イギリス/1時間53分(2/21発売:松竹) 幼い頃、交通事故と薬物療法が原因で脳に障害を負ったボビーは、母の死をきっか けに冷酷な継父のもとからの家出を決行。ヒッチハイクを重ね“コーンウォール”に 辿り着いたボビーが、森の妖精のような1人の老人、ミスター・サマーズとの生活を 通して命の価値に目覚めていく様を描いたヒューマン・ドラマ。 監督:ジェレミー・トーマス 出演:ジョン・ハート、クリスチャン・ベール カラー/ステレオ/字幕(税抜16,000円) ■『TAXi2』2000年/フランス/1時間28分(2/21発売:ポニーキャニオン) マルセイユの街を走る改造プジョーのタクシー。スピード狂の運転手、ダニエルは ある日、日本の防衛長官を警護することになったドジな刑事エミリアンと一緒に誘拐 された防衛長官と将軍を助けるべく、謎のニンジャ軍団と闘うことに……。スリル、 スピード、アクションともに前作を遙かに越える、大ヒットシリーズの第2弾! 監督:リュック・ベッソン 出演:サミー・ナセリ カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) ■『ブラウンズ・レクイエム』1998年/アメリカ/1時間45分 (2/21発売:日本ヘラルド映画) 警察をクビになり私立探偵で生計を立てるフリップは、酒浸りの毎日を送ってい た。そんなある日、ファット・ドッグと名のるキャディからの依頼を調査するうち に、10年前の放火事件の真相とキャスカート警務部長の不正を突き止める……。 監督:ジェイソン・フリーランド 出演:マイケル・ルーカー カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円) ────────────────────────────────────── ○ Weeklyレンタルビデオランキング 2月4日~2月10日 ────────────────────────────────────── ◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆ レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版) ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪ 【TSUTAYA調べ】 先週に続き、『U-571』が2週連続で首位を獲得。『グリーンマイル』と『英雄の条 件』の2位争いは、今週も熱いデッドヒートを繰り広げている。昨年12月の発売以来 1位に君臨していた『グラディエーター』が、徐々に順位を下げ、今週は6位にまでラ ンクダウンしている。 ============================================================================ 今週 先週 タイトル 発売元 …………………………………………………………………………………………………… 1 →( 1)U-571 パイオニアLDC ---------------------------------------------------------------------------- 2 ↑( 3)グリーンマイル ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 3 ↓( 2)英雄の条件 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ---------------------------------------------------------------------------- 4 →( 4)パーフェクト・ストーム ワーナー・ホーム・ビデオ ---------------------------------------------------------------------------- 5 →( 5)ミッション・トゥ・マーズ ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント ---------------------------------------------------------------------------- 6 ↑( 9)シックス・センス ポニーキャニオン ---------------------------------------------------------------------------- 7 ↓( 6)グラディエーター CIC・ビクタービデオ ---------------------------------------------------------------------------- 8 ↓( 7)スチュアート・リトル ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ---------------------------------------------------------------------------- 9 ↓( 8)エリン・ブロコビッチ ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ---------------------------------------------------------------------------- 10 →(10)エンド・オブ・ザ・ワールド プライムウェーブ ---------------------------------------------------------------------------- *このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。 □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/ ============================================================================ 07:今週の美女 ============================================================================ ◆キャサリン・キーナー◆Catherine Keener [1961年生まれ] くっきりとした眉、大きな目がどことなく芯の強い女性を連想させるキャサ リン・キーナー。人生も仕事も今がもっとも輝いているのではないだろうか。91年の 『ジョニー・スエード』ではブラッド・ピットと共演、99年の『8mm』ではニコラ ス・ケイジの妻役を好演し、同年の『マルコヴィッチの穴』ではアカデミー賞助演女 優賞にノミネートされるなど、脇役で光る実力派女優として注目を集めている。 □今週の美女の写真はコチラで http://www.watch.impress.co.jp/movie/bijo/2001/0216.htm ▽最新公開作品情報 『背信の行方』1999 監督・共同脚本:マシュー・ワーカス 出演:ニック・ノルティ □OFFICIAL SITE http://www.gaga.ne.jp/simpatico/ ▽おすすめな出演作品 『マルコヴィッチの穴』1999 監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ジョン・キューザック 『8mm』1998 監督:ジョエル・シューマカー 出演:ニコラス・ケイジ 『アウト・オブ・サイト』1998 監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:ジョージ・クルーニー 『リアル・ブロンド』1997 監督:トム・ディチロ 出演:マシュー・モディーン 『BOYS』1996 監督:ステイシー・コクラン 出演:ウィノナ・ライダー 『リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影日誌』1995 監督:トム・ディチロ 出演:スティーヴ・ブシェーミ 『ジョニー・スエード』1991 監督:トム・ディチロ 出演:ブラッド・ピット 『スウィッチ ボクと彼女の関係は…』1991 監督:ブレイク・エドワーズ 出演:エレン・バーキン 『ハートに火をつけて』1989 監督・出演:デニス・ホッパー 出演:ジョディ・フォスター 『きのうの夜は…』1986 監督:エドワード・ズウィック 出演:ロブ・ロウ ============================================================================ 08:読者の映画評 ============================================================================ 【 劇場公開中や、DVDが発売中の作品の、読者のレビューをお届けします 】 ────────────────────────────────────── 『アンブレイカブル』 丸の内ルーブルほかにて公開中 前作に引き続き、全体的にダークトーンの映像で展開されるストーリーは、シーン のそこかしこで「何かあるぞ?」と思わせる説得力があった。ブルース・ウィリス も、相変わらず眉間に皺を寄せていたし……。最初は、ストーリーの鍵を見逃してな るものかと構えていたが、どんどん物語のペースに引きずり込まれた。もう一度、 ゆっくり見直してみたい。 (東京都/佐久間さん) □OFFICIAL SITE http://www.movies.co.jp/unbreakable/ 『風花』 銀座、シネ・ラ・セットほかにて公開中 キョンキョンと浅野忠信の共演ということで、楽しみにしていた映画のひとつでし た。今回は風俗嬢という難しい役に挑戦したキョンキョンでしたが、いい味出してま したよ。浅野忠信演じる、ちょっとおっとりとした高級官僚との性格のギャップ、そ してそのやり取りが心地よいテンポで描かれていました。満足、満足! (神奈川県/後藤さん) □OFFICIAL SITE http://www.kazahana.net/ ────────────────────────────────────── ○ 読者のみなさんの映画評を大募集!! ────────────────────────────────────── 「MOVIE Watch」では、今後、読者のみなさんの映画評を、メールマガジン及びサ イト上で紹介していきたいと思っております。劇場やビデオで観た映画であれば、作 品は問いません。200文字程度の原稿と、住所、氏名(ペンネーム可)、年齢、職 業、電話番号を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください。 (なお、スペース等の都合上、文章を一部変更、割愛させていただく場合があります ので、ご了承ください) ■映画評応募先メールアドレス movie@m-sta.co.jp ★ MOVIE Watchプレゼント情報 ────────────────────────────────────── ★『ツバル』のポストカード&切手をセットで3名にプレゼント ────────────────────────────────────── 2月17日より、渋谷、シアター・イメージフォーラムほかにて公開される『ツバ ル』(監督/ファイト・ヘルマー、出演/ドニ・ラヴァン、チュルパン・ハマートヴァ ほか)のポストカード&切手をセットで3名にプレゼントします。 ◆時代設定も国も謎な場所に建っている、とある屋敷のプールに集う人々を描いた不 思議な物語。短編映画界では高い評価を獲得している、ファイト・ヘルマー監督によ る個性的な作品だ。 □OFFICIAL SITE http://www.alcine-terran.com/data/tuvalu/tuvalu.html <応募方法> ご希望の方は、件名に「『ツバル』希望」と明記して、送付先住所(郵便番号)、氏 名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感想、をお書き添えの うえ、下記メールアドレスまでご応募ください。 <発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます> ■応募先メールアドレス movie-watch-present@impress.co.jp ■締め切りは2月23日(金) ▼配信先の変更 ────────────────────────────── 下記URLよりメールアドレスを入力し、案内にしたがい変更をしてください。 http://www.ips.co.jp/pointup/enchgv.htm ▼購読中止 ──────────────────────────────── 購読中止の場合は下記URLにアクセスし、記入欄に配信先のメールアドレスを入力し た後、購読中止ボタンを押してください。 http://www.ips.co.jp/pointup/enstopv.htm ▼広告資料請求 ────────────────────────────── http://www.impress.co.jp/ad/ まで ―――――――――――――― 問い合わせ先 ――――――――――――――――― movie-watch-info@impress.co.jp :記事内容 MOVIE Watchグループ ad-sales@impress.co.jp :広告窓口 インターネット広告営業部 sales@ips.co.jp :購読窓口 インプレスダイレクト (Tel:03-5275-9051) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 発行人 井芹昌信/編集チーフ 水島晃一 発行 株式会社インプレスコミュニケーションズ 〒102-0075 東京都千代田区三番町20 編集 大越聡 協力 株式会社エムスタ(中島浩二、黒須俊明、堀内太陽、星野恵里、金治秀明) Copyright(C)2001 impress communications corporation. 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