Subject: [MOVIE Watch:20010112]

■MOVIE Watch(毎週金曜日発行:無料) ───────── 2001-1-12

☆HEADLINE☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★MOVIE Watchプレゼント情報
  「2001年ヘルツォーク・カレンダー」を3名にプレゼント

01:おすすめロードショー
  『レッド・プラネット』
   火星探査中の科学者たちが遭遇した事件をサスペンスフルに描いたSF大作
  『シベリア超特急2』
   水野晴郎監督のカルト・ムービー第2弾
  ○さらにチェック!
  『アート・オブ・ウォー』『小人の饗宴』 ほか

02:新作先取り情報
  『ボクと空と麦畑』
   少年の心を詩情豊かに描く、ラムジー監督の長編デビュー作
  『日本の黒い夏-冤罪-』
   実話をもとに、マスコミ報道の闇を暴く社会派サスペンス ほか

03:シネマニュース
  ○スピルバーグ監督に「ナイト(騎士)」の称号授与
  ○マイケル・J・フォックスが“2000年を代表する人物”に決定 ほか

04:興行成績ベストテン
  ビョーク主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が3週目にして首位を獲得

05:BACK TO THE MOVIE
  『マグノリア』
  “共演者を輝かせる、映画スター、トム・クルーズの演技力”

06:おすすめVIDEO(DVD/VHS)
  【DVD】
   『グラディエーター デラックス・コレクターズ・エディション』
    最新鋭のCGIでよみがえる、荘厳なる大ローマ帝国
   ○さらにチェック!
   ○WeeklyセルDVDランキング
  【VHS】
   『インサイダー』
    マスコミと権力との戦いを描く、実話に基づいた社会派ドラマ
   ○さらにチェック!
   ○Weeklyレンタルビデオランキング

07:今週の美女
  キャリー=アン・モス

08:読者の映画評
  『オーロラの彼方へ』 ほか

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          http://www.watch.impress.co.jp/movie/

☆*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~* MOVIE Watchの発行は毎週金曜日☆
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01:おすすめロードショー
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        【 今週末のオススメ封切り作品をセレクト! 】
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『レッド・プラネット』
 火星探査中の科学者たちが遭遇した事件をサスペンスフルに描いたSF大作
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1月13日より渋谷東急ほかにて公開 2000年/アメリカ/1時間46分 ◆監督:アント
ニー・ホフマン ◆脚本:チャック・ファーラー、ジョナサン・レムキン ◆出演:
ヴァル・キルマー、キャリー=アン・モス、トム・サイズモア、ベンジャミン・ブ
ラット、サイモン・ベイカー、テレンス・スタンプ ◆配給:ワーナー・ブラザース

 ブライアン・デ・パルマの『ミッション・トゥ・マーズ』でも描かれた火星探査を
テーマにしたパニックSF。2050年、人類の移住先のひとつとして火星を調べに科学者
たちが宇宙へ旅立った。探査機の故障で不時着した彼らは、さらに異常をきたした探
査ロボットの反乱に遭遇することになる……。宇宙もロボットも、“環境のひとつ”
として認識するエコロジカルな視点。進歩とは? 文明とは? といった生真面目な
テーマが、緊張感の中に隠されている。

□OFFICIAL SITE
 http://www.redplanet-jp.com/
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『シベリア超特急2』 水野晴郎監督のカルト・ムービー第2弾
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1月13日より銀座シネパトスほかにて公開 2000年/日本/1時間46分 ◆監督:MIKE
MIZNO ◆脚本:北里宇一郎 ◆出演:水野晴郎、淡島千景、草笛光子、光本幸子、
寺島しのぶ、二宮さよ子、加茂さくら ◆配給:アルゴ・ピクチャーズ

 カルトムービーとして人気の高い水野晴郎監督の『シベリア超特急』の続編。前作
同様、実在の陸軍大将、山下奉文が殺人事件を推理するという破天荒な内容ながら、
本作最大の観どころは、なんといっても主演も務める水野晴郎のますます磨きのか
かった“おとぼけ感”。満州のホテルを舞台に群像劇風の意匠を凝らしつつ、山下大
将が容疑者になったり、自決を迫られたりと、相変わらずアバンギャルドな展開で大
いに笑わせてくれる。

□OFFICIAL SITE
 http://www.ftv.co.jp/jp/mizunoharuo/
□MOVIE Watchシネマプレビュー
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/preview/siberia/siberia.htm

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○さらにチェック! 今週末時点の劇場公開作、5本紹介
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■『アート・オブ・ウォー』 1月13日より銀座、ニュー東宝シネマ ほか
 『ホワイトハウスの陰謀』など切れ味あるアクションでも活躍中のウェズリー・ス
ナイプスの最新作。国連直属のエージェントが中国大使暗殺の容疑をかけられ逃走。
中国人ヒットマンに命を狙われながらも、無実を晴らすため事件解決に奔走する。
□OFFICIAL SITE
 http://www.toho.co.jp/cinema/art/

■『小人の饗宴』 1月13日よりBOX東中野
 ドイツの異才ヴェルナー・ヘルツォークの初期代表作が、初の劇場公開。小人たち
を収容する施設を舞台に、外出を禁じられ居残りを命じられた小人たちが暴れまわる
様を、淡々と映し出す。名作『フリークス』にも匹敵する1970年発表の怪作。
□OFFICIAL SITE
 http://www.pan-dora.co.jp/herzog/kobito.html

■『追撃者』 1月13日より日比谷映画 ほか
 『コップランド』で新境地を開拓したシルベスター・スタローンが、1971年にマイ
ケル・ケインが主演したイギリス映画『狙撃者』のリメイクに挑戦。弟の事故死に疑
問を抱いた中年ヤクザが発奮。真相究明のため、自身の生き方を変革していく。
□OFFICIAL SITE
 http://www.herald.co.jp/movies/getcarter/

■『デモンズ2001』 1月13日より新宿、シネマ・カリテ
 ニュージーランド産の奇怪なホラー作品。恋人を悪魔に殺害された男が、正体不明
の女とともに悪魔と激闘を繰り広げる……。ピーター・ジャクソン監督の『ブレイン
デッド』などに通ずるニュージーランド映画ならではのエゲツナイ描写に迫力あり。

■『ストレイン』 1月12日より新宿昭和館
 Vシネマ界の人気者、的場浩司と竹内力が共演するバイオレンス活劇。マレーシア
旅行中に何者かの罠によって投獄された男が3年後に出所。名前を変えてヒットマン
になるが、今度は身に憶えのない組織から命を狙われ……。

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02:新作先取り情報
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       【 公開を待ちわびる新作情報をお届けします 】
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■『ボクと空と麦畑』
陽春 渋谷、シアター・イメージフォーラム
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 繊細な感受性を持て余し周囲から孤立し始めていた12歳の少年、ジェイムズ。ある
日、姉の後を追いかけてバスに乗った彼は、果てしない青空と麦畑が広がる郊外の町
を目にする。厳しい現実から抜け出すために彼が向かった行き先とは……。
≪プロモーターからひと言≫
 大人にはなりたくない、でも無邪気な子供ではいられない。誰にも傷つけられない
自分だけの場所へ向かって、ジェイムズは走り出す……。70年代のスコットランドを
舞台に、12歳の少年の多感でナイーヴな心を詩情豊かに描いた感動作。カンヌで2度
短編部門グランプリに輝いたリン・ラムジー監督の記念すべき長編デビュー作を、ぜ
ひお見逃しなく!          (オンリー・ハーツ、宣伝担当/永田麻子)
□OFFICIAL SITE
 http://www.onlyhearts.co.jp/source/rat.htm
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■『日本の黒い夏-冤罪-』
3月より 渋谷東急3 ほか
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 高校の放送部員であるエミとヒロは、「松本サリン事件」での冤罪報道を検証する
ドキュメンタリー・ビデオを作製するため、地元のローカルテレビ局を訪れた。取材
に応じてくれた報道部長の笹野やその部下の口から語られたのは、事件当夜のマスコ
ミ報道の裏に隠された震えるような真実だった。
≪プロモーターからひと言≫
 1994年6月27日、長野県松本市で発生した「松本サリン事件」を題材に、『海と毒
薬』『愛する』の巨匠・熊井啓監督が、渾身の力を込めて贈るエンターテインメント
大作。当時、事件と報道の裏に隠されたもうひとつの、震えるような“真実”に我々
は直面する! 主演は日本映画界を支える本格派・中井貴一と寺尾聰!
                         (日活、宣伝担当/堀内啓)
□OFFICIAL SITE
 http://www.kuroinatsu.com/
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■『キャンディ・ラバー・ガール』
3月下旬より シネセゾン渋谷
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 キャンディを片時も手放せないジェイクは、ママが恋人とバカンスに行ったスキに
マッサージ・パーラーで働き出した。しかし、1時間で1日分を稼いだ彼女を見た姉の
ダーリーンが、姉妹で仕事をしようと持ちかけてきたことから……。
≪プロモーターからひと言≫
 ママに捨てられたキャンディ好きの女の子のひと夏を描いたガーリー・ムービー。
主演は、デザイナーとしても活躍中のタラ・サブコフ。キャンディ色のインテリアや
サントラでチボ・マットが歌うボサノバなど、かわいいものづくし! 観た人はきっ
と元気になって、キャンディが食べたくなること間違いなしです。
                     (ザナドゥー、宣伝担当/星加久実)

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03:シネマニュース
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★スピルバーグ監督に「ナイト(騎士)」の称号授与
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 英国のエリザベス女王が米国の映画監督、スティーブン・スピルバーグに「ナイト
(騎士)」の称号を授与することが明らかになった。叙勲の理由は、四半世紀におよ
ぶエンターテインメント産業や英国映画産業への貢献が認められたため。「ナイト」
の称号は1月29日、英国のメイヤー駐米大使から贈られる予定となっている。
 本来、「ナイト」の称号が授与されるとファーストネームの前に「サー」の称号が
付く。しかし、これは英国人しか使えないことになっているため、スティーブン・ス
ピルバーグ監督に対しては名前の後ろに「大英帝国の騎士」という意味の「KBE」と
記す権利が与えられる。また、同監督は今年、ハリウッドの「ウォーク・オブ・フェ
イム」入りすることも決まっているという。
 『E.T.』や『シンドラーのリスト』、『ジュラシック・パーク』など、数多くの
ヒット作を生み出してきたスピルバーグ監督の最新作『A.I.』は、2001年6月30日か
ら全国松竹・東急系にて公開予定。
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★マイケル・J・フォックスが“2000年を代表する人物”に決定
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 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどに出演した米国の俳優、マイケ
ル・J・フォックスが米週刊誌「USウィークリー」の“2000年を代表する人物”に選
ばれた。これは、パーキンソン病研究への世論の関心を高めたことが認められたた
め。彼は現在、進行性の神経の難病、パーキンソン病で闘病生活を続けており、昨年
5月にはパーキンソン病研究の財団を設立している。この病気は通例、高齢の人が発
病するとされているが、遺伝子の変性が原因で若年でも発病するケースがある(マイ
ケルは39歳)。「USウィークリー」の最新号で彼は、期待を持って新たな治療法の発
見を信じているとコメントしている。
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★キネカ大森「アジア映画専門館」で好評を博したアジア映画を特集上映
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 キネカ大森の「アジア映画専門館」が3周年を迎えるのを記念して、1月20日(土)
から2月2日(金)まで、同館でこれまでに好評を博した作品の特集上映が行われる。
 1月20日(土)~22日(月)は北朝鮮・香港、1月23日(火)~25日(木)はキルギ
スタン・中国、1月26日(金)~28日(日)は香港の2作品、1月29日(月)~31日
(水)はインドの2作品、2月1日(木)・2日(金)は韓国の2作品とプレミア上映2作
品の、計12作品がラインアップされている。
 さらに、各期間中には映画評論家の江戸木純や映画プロデューサーの佐野仲寿な
ど、多彩なゲストを迎えたトークショーも開催される。上映は1日4回で、各作品2回
ずつ。期間により上映時間やトークショー開演時刻が異なるため、詳しくは下記キネ
カ大森のサイトを参照のこと。
□「キネカ大森」OFFICIAL SITE
 http://kineca.m78.com/
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○その他の今週のニュース
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★東京・下北沢の短編映画館「トリウッド」で、
 「水戸短編映画祭」の過去の受賞作品を特集上映
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0111.htm
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★【新コーナー】今週のプレゼント情報=『ハート・オブ・ウーマン』の試写会に
 500組1000名を招待 ほか
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0110.htm
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★ボストン映画批評家協会賞は『あの頃ペニー・レインと』に決定
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0109_2.htm
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★究極の愛を追い求めた小沼勝監督作品を一挙に公開
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/cinemanews/2001/0109.htm

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04:興行成績ベストテン
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21世紀最初のランキングは、ビョーク主演の感動作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
が3週目にして首位を獲得。そのほか、先週1位の『ダイナソー』は3位、先々週1位の
『バトル・ロワイアル』は4位と、ベストテン内は3週連続おなじ顔ぶれながらも細か
な変動が多く、目が離せないランキングとなっている。また、『13デイズ』(5位)
や『シックス・デイ』(7位)といった大作が、予想よりも下位に甘んじたのも2001
年お正月映画の特徴といえる。
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今週 先週 タイトル                        上映週
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 1 ↑( 5)ダンサー・イン・ザ・ダーク                ( 3週)
 2 →( 2)バーティカル・リミット                  ( 5週)
 3 ↓( 1)ダイナソー                        ( 5週)
 4 ↓( 3)バトル・ロワイアル                    ( 4週)
 5 ↓( 4)13デイズ                         ( 4週)
 6 ↑( 7)ホワット・ライズ・ビニース                ( 5週)
 7 ↓( 6)シックス・デイ                      ( 4週)
 8 →( 8)エクソシスト ディレクターズ・カット版          ( 7週)
 9 ↑(10)オーロラの彼方へ                     ( 5週)
10 ↓( 9)ゴジラ×メガギラス G消滅作戦              ( 4週)
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 興行通信社調べ2001/1/6~2001/1/10(銀座・新宿・渋谷3地区代表館集計)

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05:BACK TO THE MOVIE
 『マグノリア』
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“共演者を輝かせる、映画スター、トム・クルーズの演技力”

 『マグノリア』では最優秀助演男優賞にノミネートされながら、またしてもアカデ
ミー賞獲得に失敗したトム・クルーズ。しかし、本作が証明しているように、彼は唯
一無二の映画スターであるにもかかわらず、脇をかためる才能にも恵まれた稀有な俳
優のひとりだ。考えてみてほしい。『レインマン』でダスティン・ホフマンはオス
カーに輝いたが、彼のやや過剰な演技を支えていたのは共演者であるクルーズの自然
体があったからではなかったか。『ハスラー2』も同様である。ここでもクルーズの
演技はポール・ニュ-マンに念願の主演男優賞を“与えている”のだが、老ビリヤー
ド師を発奮させる青年の無防備なファイト魂は、流麗なマーティン・スコセッシ演出
ともあいまって絶妙そのもの。『マグノリア』に懲りず、これからもどんどん助演俳
優として活躍してほしい。                    (相田冬二)

【DVD】
『ハスラー2』(1986年/アメリカ/発売未定)
『レインマン』
(1988年/アメリカ/2時間15分/ワーナー・ホーム・ビデオ:税抜3,400円)
『マグノリア』(1999年/アメリカ/3時間9分/ポニーキャニオン:レンタルのみ)

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06:おすすめVIDEO(DVD/VHS)
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【DVD】 今週発売されるDVDの情報をチェック
          (DVDのご購入はコチラで→ http://direct.ips.co.jp/ )
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『グラディエーター デラックス・コレクターズ・エディション』
 最新鋭のCGIでよみがえる、荘厳なる大ローマ帝国
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【データ】
2000年/アメリカ/2時間35分(12/22発売:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメン
ト)
監督:リドリー・スコット 出演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜3,980円)

 西暦180年のローマ。時の皇帝マルクス・アウレリウスから全幅の信頼を得て次期
皇帝の座を約束された将軍マキシマスは、それを良しとしない皇帝の実子コモドゥス
の策略にかかり、将軍の座を追われることに。そればかりか、最愛の妻と息子をも殺
害され生きる望みを失ったマキシマスは、剣闘士奴隷に身を落として生き長らえてい
た。そんなかつての将軍は、いつしかローマの巨大コロシアムで英雄視される剣闘士
(グラディエーター)として名を馳せることになり、コモドゥスへの復讐の機会が訪
れるのだった……。リドリー・スコットが構想5年、製作費1億3,000万ドル(約140億
円)を費やした大作が、ついにDVD化。本編中に登場する盛栄を極めた大ローマ帝国
を再現した最新鋭のCGI映像はもちろん、未公開シーンや、メイキングなどの映像特
典も満載。さらに初回生産限定分はピクチャーディスク&特製パッケージ仕様の特典
付きだ。

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○さらにチェック!
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■『ルール デラックス版』1998年/アメリカ/1時間39分
(1/1発売:パイオニアLDC)
 誰もが知っている“恐怖の噂”に従って巻き起こる連続殺人事件。その“ルール”
さえ知っていれば……。『ラスト・サマー』のニール・H・モリッツ製作による
ニュースタイルのサスペンス・ホラー作品。メイキングや監督の音声解説などの映像
特典を見れば、本編では解明できなかった謎が明らかになるかも。
監督:ジャミー・ブランクス 出演:ジャレット・レト、アリシア・ウィット
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

■『オール・アバウト・マイ・マザー』1999年/スペイン/1時間41分
(12/22発売:アミューズ)
 女手ひとつで育てた最愛の息子を眼前の事故で失ったマヌエラは、彼が知りたがっ
ていた父=夫の現在を知るため、捨て去ってきた過去へ向かい合う旅に出たが……。
女が女として生きることの素晴らしさを描き、多くの映画賞を受賞、そして日本でも
大ヒットを記録した傑作が、映像特典とともに待望のDVD化。
監督:ペドロ・アルモドバル 出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,800円)

■『ロスト・サン』1999年/フランス=イギリス/1時間42分
(12/22発売:アミューズ)
 警察時代の友人から、彼の義弟の捜査を依頼された私立探偵ロンバード。捜査を進
めるうちに入手した『眠れる森の美女』のビデオに収められていた映像をきっかけ
に、ロンバードは巨大な国際犯罪に巻き込まれていくことに……。DVDならではのメ
イキング、オリジナル予告編の映像特典付き。
監督:クリス・メンゲス 出演:ダニエル・オートゥイユ
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜4,700円)

■『どら平太』1999年/日本/1時間51分(12/22発売:日活)
 1969年、黒澤明を筆頭に日本を代表する4人の巨匠で結成された「四騎の会」は、
共同で脚本を執筆し、各自が好きな箇所を演出するという夢のプロジェクトだった。
この記念すべき第1作目を、市川崑監督が痛快時代劇として映像化した作品。特典と
して、「四騎の会」の貴重な資料やインタビュー、監督と役所広司の対談や未公開
シーンなどが収録されている。
監督:市川崑 出演:役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎、菅原文太
カラー/ステレオ/字幕(税抜4,700円)

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○ WeeklyセルDVDランキング      2000年12月31日~2001年1月6日
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◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
           映画セルDVD全国総合ランキング

先週初登場で1位を獲得した『グラディエーター~』が、今週も首位をキープ。2位の
『パーフェクト・ストーム~』、3位の『グリーンマイル~』と昨年末に発売された
新作が上位を占める中、昨年3月に発売された『マトリックス~』が今週も再浮上。
また、劇場公開版が話題を集めている影響か、『エクソシスト~』が先週ベストテン
に再登場を果たしている。
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今週  先週  タイトル                         発売元
……………………………………………………………………………………………………
 1 →( 1)グラディエーター デラックス・コレクターズ・エディション
                    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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 2 ↑( 3)パーフェクト・ストーム 特別版      ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 3 ↓( 2)グリーンマイル SPECIAL BOX           ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 4 ↑( 5)マトリックス 特別版           ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 5 ↓( 4)スチュアート・リトル コレクターズ・エディション
                    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
----------------------------------------------------------------------------
 6 ↑( 7)シックス・センス                 ポニーキャニオン
----------------------------------------------------------------------------
 7 ↑( 8)エクソシスト 特別版           ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
 8 ↑(13)プライベート・ライアン~スペシャル・リミテッド・エディション
                             CIC・ビクタービデオ
----------------------------------------------------------------------------
 9 ↑(12)ロミオ・マスト・ダイ 特別版       ワーナー・ホーム・ビデオ
----------------------------------------------------------------------------
10 ↓( 9)インデペンデンス・デイ プレミアム・エディション
                     フォックス ホーム エンターテイメント
----------------------------------------------------------------------------
            *このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータに基づき、
                   MOVIE Watch編集部がランキングしました。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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【VHS】 今週発売されるVHSビデオの情報をチェック
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『インサイダー』 マスコミと権力との戦いを描く、実話に基づいた社会派ドラマ
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【データ】
1999年/アメリカ/2時間38分(1/17レンタル開始:東北新社)
監督:マイケル・マン 出演:アル・パチーノ、ラッセル・クロウ
カラー/ステレオ/字幕/吹替

 全米3大ネットワークのひとつCBSの看板番組「60ミニッツ」。ある日、「60ミニッ
ツ」のプロデューサー、バーグマンのもとに、タバコの有害性を指摘する内部文書が
送られてくる。これをきっかけに、バーグマンはタバコ会社の元役員ワイガンドに接
触するが……。不法を告発すべく、マスコミとしての信念を持ってアメリカ市場で強
大な力を誇るタバコ産業へ立ち向かう男と、彼を取り巻く権力世界を描いた問題作。
対峙する、アル・パチーノとラッセル・クロウの演じ合いは絶妙だ。

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○さらにチェック!
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■『暗戦 デッドエンド』1999年/香港/1時間33分
(1/12発売:グルーヴコーポレーション)
 白昼堂々とコンサルティング会社に進入し、人質をとった男は、交渉人に刑事ホー
を指名し、72時間以内に自らを逮捕するよう要求する。しかし、男は警察の包囲を難
なく突破。男を追ううちにホーは、男が余命僅かであることを知るのだが……。香港
を代表する2人の俳優がプライドをかけてぶつかり合う、金像奨を受賞した話題作。
監督:ジョニー・トゥ 出演:アンディ・ラウ、ラウ・チンワン
カラー/モノラル/字幕/吹替(税抜16,000円)

■『ひまわり』2000年/日本/2時間1分(1/14発売:ケイエスエス)
 小学校の同窓生、朋美が海難事故で行方不明になったことを知った輝明。その数日
後、留守中に長い間音信普通だった朋美から電話があったことを気にかけながら、輝
明は彼女の葬式に出席した。そこで輝明は、朋美との過去を思い出していく……。釜
山国際映画祭に出品された、初恋の記憶を呼び覚ますラブストーリー。
監督:行定勲 出演:麻生久美子、河村彩、袴田吉彦、マギー、栗田麗
カラー/ステレオ(税抜16,000円)

■『アメリカン・パイ』1999年/アメリカ/1時間36分
(1/17発売:ポニーキャニオン)
 童貞4人組のジムらは、ハイスクール卒業を前に、何とか童貞を卒業しようとあの
手この手を講じるのだがあえなく失敗。そして失意のままプロムナイトを迎えるのだ
が……。童貞喪失を目指すチェリーボーイズを描く青春コメディ。タイトルの『アメ
リカン・パイ』は、意外な場面で……。
監督:ポール・ウェイツ 出演:ジェイソン・ビッグス、クリス・クレイン
カラー/ステレオ/字幕/吹替(税抜16,000円)

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○ Weeklyレンタルビデオランキング    2000年12月31日~2001年1月6日
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◆◆◆◆◆◆◆ カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYA提供 ◆◆◆◆◆◆◆
       レンタルビデオ全国総合ランキング(字幕+吹替え版)
         ♪♪♪レンタル前に要チェック!♪♪♪    【TSUTAYA調べ】

3週ぶりのランキングだが、首位は初登場以来3週連続で『ミッション・トゥ・マー
ズ』が獲得。しかし同作以外の、『グラディエーター』(3位)、『スチュアート・
リトル』(5位)、『リプリー』(9位)と、昨年末にリリースされた新作は全てラン
クダウンしている。また、今年度のアカデミー候補作『エリン・ブロコビッチ』が10
位に再びランクインしている。
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今週  先週  タイトル                         発売元
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 1 →( 1)ミッション・トゥ・マーズ  ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント
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 2 ↑( 4)グリーンマイル                  ポニーキャニオン
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 3 ↓( 2)グラディエーター               CIC・ビクタービデオ
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 4 ↑( 5)パーフェクト・ストーム          ワーナー・ホーム・ビデオ
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 5 ↓( 3)スチュアート・リトル   ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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 6 →( 6)シックス・センス                 ポニーキャニオン
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 7 ↑(10)ボーン・コレクター    ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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 8 ↓( 7)トイ・ストーリー2     ブエナ ビスタ ホ-ムエンタ-テイメント
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 9 ↓( 8)リプリー                     松竹ホームビデオ
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10 ↑(11)エリン・ブロコビッチ   ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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*このランキングは全国の「TSUTAYA」のデータにより集計されています。
              □TSUTAYAのホームページ http://www.tsutaya.co.jp/

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07:今週の美女
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◆キャリー=アン・モス◆Carrie-Anne Moss [1970.8.21生まれ]
 1999年に公開された『マトリックス』でキアヌ・リーブスの相手役を務め、一躍注
目を集めた彼女。ショートカットに、シャープなフェイスラインで映画同様に“強い
女”というイメージが色濃く残っているのではないだろうか。顎を引いてグッと一点
を見つめるその眼光には、えもいわれぬ説得力さえ感じてしまう。スラリと均整のと
れたボディラインは、20歳の時にモデルとしてヨーロッパへ渡ったこともあるという
実績を裏付けているようだ。
□今週の美女の写真はコチラで
 http://www.watch.impress.co.jp/movie/bijo/2001/0112.htm

▽最新公開作品情報
『レッド・プラネット』2000
監督:アントニー・ホフマン 出演:ヴァル・キルマー
□OFFICIAL SITE
 http://www.redplanet-jp.com/

▽おすすめな出演作品
『マトリックス』1999
 監督:ウォシャウスキー兄弟 出演:キアヌ・リーヴス
『サボタージュ』1996
 監督:ティボー・タカクス 出演:マーク・ダカスコス
『ドアウェイ/異次元への扉』1993
 監督:ピーター・ワーナー 出演:ジョージ・ニューバーン

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08:読者の映画評
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     【 劇場公開中の作品の、読者のレビューをお届けします 】
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『オーロラの彼方へ』 日比谷映画ほかにて公開中
 悔しいけれど、涙が止まらなかった。エンディングでこんなに気持ちよく泣けたの
は久しぶりだ。運命は、長じて、未来は変えられるのか? そんな不変なテーマだ
が、次々と起こる事件に主人公と一緒にはらはらドキドキしてしまった。両親との関
係が主人公の人生に大いなる影響を与えている。人は決して一人では生きられないと
実感させてくれるさわやかな映画だ。           (所沢市/HIROさん)
□OFFICIAL SITE
 http://www.aurora-jp.com/

『ジュリアン』 渋谷・シネマライズにて公開中
 精神分裂症のジュリアン(ユエン・ブレンナー)と彼をとりまく人々の、さまざま
な日常や事件を追っていくドキュメンタリー的な物語。ジュリアンの父親(映画監督
ヴェルナー・ヘルツォークが扮する)のように“とにかくヤバい”キャラたちに心底
惹き付けられる。もし彼らの演技が全部芝居だとしたらスゴすぎるくらいだ。
                             (東京都/NTさん)
□OFFICIAL SITE
 http://www.tfc-movie.net/movie/julien/index.htm

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』 有楽町、日本劇場ほかにて公開中
 “ゴジラ消滅”のタイトルにひかれて観にいったものの……結局ゴジラはいつまで
も続くよ、ってことなんですね。大阪が首都になってるっていう設定なのにお台場は
“いま”のまんまだし、最終兵器の人工衛星が落下してくるわで(こっちの方が人類
にとって驚異だと思うんだけど)、ちょっと?な部分もありました。次作に期待。
                    (福島県/でもガメラよりゴジラさん)
□OFFICIAL SITE
 http://www.godzilla.co.jp/

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○ 読者のみなさんの映画評を大募集!!
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 「MOVIE Watch」では、今後、読者のみなさんの映画評を、メールマガジン及びサ
イト上で紹介していきたいと思っております。劇場やビデオで観た映画であれば、作
品は問いません。200文字程度の原稿と、住所、氏名(ペンネーム可)、年齢、職
業、電話番号を必ずお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください。
(なお、スペース等の都合上、文章を一部変更、割愛させていただく場合があります
ので、ご了承ください)

  ■映画評応募先メールアドレス
   movie@m-sta.co.jp

★ MOVIE Watchプレゼント情報
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★「2001年ヘルツォーク・カレンダー」を3名にプレゼント
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 1月13日より、BOX東中野にて『小人の饗宴』が公開されるドイツの奇才、ヴェル
ナー・ヘルツォーク監督作品の名場面のスチールを使った「2001年ヘルツォーク・カ
レンダー」を3名の方にプレゼントいたします。表紙を含めて13枚つづり、プレミア
がつくこと間違いナシの豪華なカレンダーです。

<応募方法>
ご希望の方は、「『ヘルツォーク・カレンダー』希望」と明記し、送付先住所(郵便
番号)、氏名、年齢、職業、電話番号、「MOVIE Watch」を読んだ意見・感想をお書
き添えのうえ、下記メールアドレスまでご応募ください。
<発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます>

  ■応募先メールアドレス
   movie-watch-present@impress.co.jp
  ■締め切りは1月19日(金)

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