[COMDEX/Fall'99]石井英男のモバイルレポートSECC編
ペン型OCR装置が大流行?
SECC会場とLVCC会場を回っているうちに、ペン型OCR装置を展示しているブースがいくつもあることに気づいた。写真を撮っただけでも、C Technologies社(LVCC)、WizCom Technologies社(SECC)、SIEMENS社(SECC)の3ブースで展示されていたほか、その他のブースでも似たような製品を見かけた。基本的な機能はどれも大差なく、ペン先にあたる部分を紙の上に走らせることで活字を一行ずつ読みとって、それをテキスト(英数字)に変換して記憶し、後でPCにシリアル経由や赤外線経由などで転送するという製品である。
どのブースでも、ペン型OCRをメインに展示しており、来場者の関心もかなり高かったようだ。日本にもペン型スキャナはないわけではないが、英数字だけで用が足りる欧米とは違って、漢字などの2バイト文字が必要な日本ではOCRの精度が追いつかないため、あまり需要も高くないのだろう。
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WizCom Technologies社のQuickLink Pen。OCRの文字認識率は97%以上。約1,000ページ分のデータを保存可能 |
データを赤外線経由でPCに転送中の様子 |
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C Technologies社のC-Pen。2MBのフラッシュメモリを内蔵するC-Pen 200と、8MBのフラッシュメモリを内蔵するC-Penの2モデルがある。記憶したデータは、赤外線経由でPCに転送できる |
SIEMENS社のPocket Reader。40,000文字のデータを記憶可能。記憶したデータは、シリアル経由でPCに転送できる |
◎関連URL
COMDEX/Fall'99のホームページ(英文)
http://www.zdevents.com/comdex/fall99/
C Technologiesのホームページ(英文)
http://www.cpen.com/
Wizcom Technologiesのホームページ(英文)
http://www.wizcom.co.il/
SIEMENSのPocket Readerホームページ(英文)
http://www.pocketreader.com/
(石井英男)
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