パソコン連携キット+Outlookでシンクロナイズ!!
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■ 何をどうシンクロしようか!?
よっしゃァ!! PowerPIMMをVer.3.51にアップグレードしたゼ!! それと同時にMI-C1用パソコン連携キット(CE-C1PK)もゲット!! もはや俺の最強に便利なMI-C1とマイフェバリットコンピュータの間に垣根はない!! シンクロナイズるのじゃ~!! というわけで、必要なソフトウェア等が揃った。なお、上記の各種ソフトの機能等については、こちらを参照していただきたい。
さて、さっそくシンクロしてみようと思ったわけだが、さて、何を使って、どうシンクロしようか!?
俺が主にシンクロナイズさせたいと思うデータは、アドレス帳だ。これは日常最も頻繁に更新されるデータであり、最も必要度の高いデータでもある。なので、パソコンでもザウルスでもいつも同じデータを持っていたい。この他、重要なアカウントとか必須のメモなどを書いたテキストデータも、やはりアドレスデータと同様の意味がある。パソコンでもザウルスでも同時に最新のものを持っていたい。ついでに、スケジュールやアクションリストのようなデータもそうだ。なので、俺の場合、具体的には、MI-C1上で言うところのアドレス帳とレポート&自由帳とスケジュールとアクションリストが、パソコン上のそれらに該当するデータとシンクロナイズできればいいことになる。
■ PowerPIMMかパソコン連携キット+Outlookか?
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ザウルスMI-C1用パソコン連携キット
パソコン連携ソフトとクレイドルのセット、標準価格10,000円ナリ
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で、シンクロ用の環境がふたつ。一方はPowerPIMMの使用、もう一方はパソコン連携キットとOutlookの併用。
PowerPIMMでのシンクロナイズ環境は、上記の各種データをほぼ完璧にシンクロナイズさせることができる。各種機能・データの項目名等もほとんど同じなので、混乱することなくパソコン上でもザウルス上でも同じようにデータを扱える。
一方、パソコン連携キットとOutlookを使ったシンクロナイズの場合、上記の各種データをシンクロナイズすることはできるのだが、PowerPIMMほどスッキリとは行かない。レポート&自由帳は単にテキストファイルをパソコン連携キット経由でザウルスに転送すればいいのだが、アドレス帳やスケジュールやアクションリストは、Outlook上のデータとのシンクロナイズになる。で、Outlookは、ザウルスを意識して作られたわけじゃないので、当たり前だがザウルスと同じアドレス帳やスケジュールやアクションリスト等の機能は持っていない。似たような機能はあるが、内容がけっこう違う。
例えばザウルスのアドレス帳に相当する機能として、Outlookには連絡先という機能があるが、項目内容が全然違う。Outlookの方が項目数が多いのと、項目名が違うのと、項目に入るデータも若干異なる。大雑把に言えば、アドレス帳としての機能はOutlookの方が多機能だ。なので、パソコン連携キットを使ってMI-C1→Outlookへのデータ転送をすれば(ザウルスパワーコネクションが比較的しっかりデータを変換してくれるので)Outlook上では問題なくそのデータが使える。が、Outlook上のアドレス(連絡先)データが全部MI-C1に入るかと言えば、全然そうではないのであった。
ちょっとわかりにくい感じになってしまったが、例えば、MI-C1のスケジュールデータと、Outlookの予定表データの違い。MI-C1の方は、基本的には日付と時刻と内容で構成されるデータになる。一方Outlookの方は、日時と件名と時刻に加え、場所や連絡先や分類項目や何やらとすげー多量の項目に各種データを記入できる。使えば実に便利な項目である。が!! もちろんのこと、これらの“MI-C1では扱えないデータ類”は、シンクロさせてもMI-C1では扱えない。
ちなみに、実際にMI-C1のスケジュール機能とOutlookの予定表機能をシンクロナイズさせてみると、MI-C1側の日付はOutlook側の日付データとしっかり合致し、同じく時刻も合致し、さらに同じく期間予定の期間も合致するのだが、な~んかMI-C1側での“内容”部分はOutlook側の“件名”に置き換わってしまう。Outlookでは予定データに件名を入れないとカレンダー上ではわけのわからねえ棒線なんかが表示されたりしちまう(件名を入れるとその棒線部分に件名が表示される)ので、このことに対する配慮だろう(でも、Outlookには予定の内容を書き込むすげーデカいスペースがあるので、ホントはそっちに(MI-C1側での予定内容)が入って欲しいところ)。また、Outlook上で入力した場所とか出席者がどうのとかいう各種データは、MI-C1上では無視されてしまう。
まあ、こういう問題は、例えばPowerPIMMのアドレス帳(MI-C1よりも多項目)とMI-C1のアドレス帳の間でも若干起きるし、シンクロナイズにはつきまとう問題だ。が、MI-C1とOutlookは別物ゆえ、ヒジョーにスッキリ気持ち良いって感じのシンクロナイズは、かなり工夫しないとできないのであった。
何も気にせず単純にシンクロさせるなら、PowerPIMMだけを使った方がスンナリ行きそうだ。が、PowerPIMMは、俺思うに、常用するPIMとしてはイマイチな感じ。慣れもあるが、PIMとしてはOutlookの方がずーっと便利だし、Outlookの方がWindowsの各種機能との親和性も高いので何かと便利なのであった。
じゃあOutlookとMI-C1の差異を気にしつつ、Outlookとのシンクロに賭けるか!? 考えなきゃならないコトが多くなってスッキリ感は減ると思うが、常用のPIM上のデータがそのままMI-C1上のデータとなる効率の良さがある。
■ Outlookにしてみよう!!
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クレイドルのボタン一発でシンクロするのはまるでPalmのよう。PalmもそうだけどこれがUSB接続ではなくシリアル接続なのがちと惜しい |
結局、いろいろ考えた結果、Outlookとのシンクロナイズすなわちパソコン連携キットを使うことにした。俺がOutlookユーザーとなったのは何を隠そうPDAとのシンクロナイズ問題を解消するためなのだ。それと、Outlookは多機能過ぎて使いにくい面もあるのだが、同時にすげーカスタマイズ機能を搭載しているのがいい。
このカスタマイズ機能をしっかり使えば、例えば、Outlookのやたら項目の多い連絡先機能(MI-C1で言うところのアドレス帳)の構成(フォームと言う)を自分で設定し直し、項目内容をおおよそMI-C1と同じにすることもできる。まあ、こういうカスタマイズをするとOutlookの強力さ(他の機能との連携等)が多少失われると同時に、かなり面倒な作業(フォームの作成等)をすることにもなるのだが……。
ま、いいや。ともかく、シンクロ開始だ。
というわけで、まずは使用中のOutlook98と、MI-C1をシンクロさせてみることにした。MI-C1用パソコン連携キット(CE-C1PK)付属のソフトコレクションCD-ROMからザウルスパワーコネクション等のソフトをインストールし、マニュアルの説明に従って設定をし、クレイドルにMI-C1を載せてボタンをポンと押して、シンクロ開始。
シンクロナイズってだいたいいつも一発目からトラブるんだよな~とか思ったので、一応、MI-C1側では全データをCFカードにバックアップ。Outlook側も、必要なファイルをバックアップしておいた。で、比較的心配しつつ第一回シンクロナイズを決行したわけだが、アラ、なんか、成功。全然問題なく、MI-C1とOutlookがシンクロナイズされた。トラブルなし。オッケー。バッチグー。コングラチュレーション!!
コレでOKじゃん!! ということで、再度トライ。とりあえず実験ということでシンクロさせたので、MI-C1上のデータとOutlook上のデータが混ざっちゃったのである。だから今度はMI-C1側を元の状態に戻し、Outlook側のデータをおおよそ全部消した。俺の場合、常用の最新データはいつもザウルス上に置いているので、MI-C1からOutlookにデータを流し込むようにして再度トライしたわけだ。
■ Outlook2000にしよう!!
というわけで本日、Outlook98とMI-C1は、パソコン連携キットの仲人のもと、めでたくシンクロナイズされた。でもそう言えば俺ってMicrosoft Office 2000持ってたっけなぁ。だからOutlook 2000も持ってるんだよなぁ。そしてMI-C1とOutlookのシンクロはバッチリ。じゃあやっぱりココはひとつOutlook 2000をインストールして、ザウルスもパソコンも最新の環境で気持ちよく個人情報を管理していきたい!!
というわけで、急遽Outlook 2000をインストール。Outlook 2000のインストールでは、前のバージョンの環境・データをしっかり引き継いでくれるので、単にOutlook 98 → Outlook 2000という変化が起きるだけなのである。と思ったら!?
Outlook 2000をインストールしたその時から、MI-C1とOutlookが全然シンクロしなくなっちゃった。何やってもダメ。全然ダメ。いきなりOutlook 2000をインストールしたのがイケナイ感じがしたので、俺のソフトウェア作法を正し、Outlookをアンインストールすると同時にザウルスパワーコネクション等のソフトもアンインストールした。その後、再度Outlook 2000をインストールし、ザウルスパワーコネクション等のソフトをインストール。そしてシンクロナイズを行なったら、問題はスッキリ解消。それだけの話であった。
で、Outlook 2000とMI-C1をシンクロナイズさせつつの併用だが、これはヒジョーにイイ感じ。MI-C1とOutlookの機能の差異も、多少気にしていれば問題なし。アドレス帳(Outlookでは連絡先)もスケジュール(Outlookでは予定表)もアクションリスト(Outlookでは仕事)も、一部の項目がシンクロできないことを除けば、ちゃ~んとシンクロする。またこの“一部の項目”は、特に使わないでいてもさほど問題ない項目であることがわかった。OutlookとMI-C1のシンクロナイズは、実用上問題ない感じなのである。
なんかやる気が出てきてしまった。Outlookの連絡先フォームを自作して、見た目上、MI-C1のアドレス帳と同じにしちゃおうかナ!! とか思い立ってしまった。Outlookの他の機能も、カスタマイズ次第で、その使用感をMI-C1にかなり近づけることができるのではないだろうか。む!! できるハズ!! ていうかやる!! というわけで、俺はいよいよ本格的にOutlook 2000およびMI-C1を使い込んで行こうと決心したのであった。
◎関連URL
新ザウルスMI-C1製品情報
http://www.sharp.co.jp/sc/eihon/mic1/text/index.html
シャープスペースタウンのホームページ
http://www.spacetown.ne.jp/
シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
(スタパ齋藤)
2000/01/28
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