| STP POW-ZAU MANIAC(仮) |
ザウルス新連載第3回 マイMI-C1ゲット!! 使用感は上々!
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■ ていうかゲットォ!! さっそく使用開始!!
よっしゃァ!! やっとこさ新型パワーザウルスことMI-C1をゲット!! ついでにある程度の周辺機器もゲット!! あーやっと買えたぁ良かったなぁ……ってこの記事はクリスマスイブに掲載って感じであって「今さら買ってんじゃねえよ」って感じだが、実は1999年の年末の俺は超時空年末進行中なんですよだからすげー前倒しで原稿書いてんですよMI-C1買ったのは12月上旬なんですよ勘弁してくださいよあーもう2000年問題起きて世界破滅しちゃえーってくらいの〆切ラッシュなのだが、MI-C1を購入したその日から、この忙しさはさらに増したのであった。
と言うのは、MI-C1、かなり遊べるのである。いや、もともと、ザウルスってのはできることが非常に多く、つまり多機能で遊び放題って感じの情報携帯端末なのだ。が、MI-C1は多機能なことに加え、処理速度的な軽快さと、操作性的なイージーさがある。気軽かつラクにいろんなコトして遊べちゃうので、なんかこー、現実逃避には持ってこいのデジタルガジェットなのである。
ともあれ、やっと自分の本体を手に入れたので、まずはこれまで使っていたMI-601からのデータ移行をせねば。MI-610はPCカードが使えて、MI-C1はCFカードが使える。CFカードサイズのフラッシュメモリカードを使えば、MI-601→MI-C1へのデータ移行はメモリカード経由でできるなぁ……とか思っていたが、マニュアルを読んだら、あーそーだもっとカンタンなんだったーということを思い出した。
基本的に、ザウルスは全部、赤外線通信ができる。通信方式は、ASKやIrDA。MI系ザウルスはIrDA方式で、例えばノートパソコンなんかとも通信できる。もちろんザウルスどうしの赤外線通信ができ、ザウルス・ザウルス間の全データ移行なんてのも比較的楽勝で行える。ただ、PI系ザウルス(アクセスザウルス)とMI系ザウルスでは、搭載しているアプリケーションのデータ項目が若干異なるため、同種のアプリ間での部分的なデータ移行しかできなかったり、あるいは、データ移行はできてもアプリ上でのデータ表示に多少の不都合が出る場合もある。特に、MI-10(カラーザウルス)はPI系ザウルスとMI-10より後のMI系ザウルスの転換期(?)の真っ直中にあったマシンなので、なんつーか、PI系ザウルスともMI系(パワー)ザウルスとも、データの互換性がイマイチ良くなかったりする。まあ、細かい部分の話なのだが。
ちなみに、ザウルス間でのデータ移行の方法はいくつかあって、まあいちばんラクなのは、前述の赤外線通信によってザウルスどうしを接続する方法。IrDAに対応したザウルスならかなり高速でデータの移行処理を終えられる。それから、PCカードスロット(もしくはCFカードスロット)を持つMI系ザウルスの間ならば、フラッシュメモリカードを経由してデータを移行する方法もある。例えばMI-500系からMI-600系になら、単にザウルス内のデータをバックアップしたPCカード(フラッシュメモリ)を挿し、移行先のザウルスでリストアを行うだけで、データの移行は完了する。この他、双方のザウルスのオプションポートをケーブル接続して行う方法もある。加えて、パソコン用のいわゆる“ザウルスデータリンク”系ソフトを経由する方法もあり、アプリの仕様が少々異なるPI系、MI-10、MI-10より後のMI系ザウルスの間でのデータ移行をするなら、(データ移行後にザウルス上でペンによるデータ修正を行う手間を省く意味で)効率がいいかもしれない。
■ すげー楽勝のデータ移行
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MI-C1のスケジュールから光通信機能を呼び出して、スケジュールのデータ交換をする画面。基本的に光通信する場合の操作はボタン類を3回タッチ。かなり簡単であるといえる |
さて、MI-601からMI-C1へのデータ移行。これはヒジョーにカンタンであった。単に赤外線ポートを向き合わせて、MI-610側を赤外線通信で全データ保存の状態に、MI-C1側を全データ追加受信の状態にすれば、数分でデータの移行は“ほぼ完璧に”完了する。なお、ザウルス間でのデータ移行に関しては、マニュアルにかなり詳しく書いてあるので、たぶん誰でも迷わずデータ移行できるだろう。
移行されたデータのうち、機種ごとのハードウェアに依存するようなデータ(内蔵モデムを使った通信設定とか表計算データとか:MI-C1には内蔵モデムがないし表計算ソフトも搭載されていない)は、役立たなかったりする。でも、ほぼ全部のデータが非常に簡単な操作で移行できてラクでいい。また、データ移行後のMI-C1上では、数分前までMI-610にあったデータがそのまま問題なく活用できた。さすが両機種ともパワーにザウルスと名が付くだけあって、データの互換性はバッチシだ。
参考までに、MI-C1へデータを移行できるザウルスは、MI-600・500/100シリーズ、MI-P1・P2シリーズ、MI-EX1、MI-310、MI-10、コミュニケーションパルMT-300・200など。PI系ザウルスは、MI系ザウルスやコミュニケーションパルなどとアプリケーション等の仕様が多少異なるため、全データを一気に移行することができない。機能別にデータを転送し、段階を踏んでデータ移行するしかない。
ともかく、MI-610からMI-C1へのデータ移行は思ったよりずっとスムーズだった。ただ、MI-C1は、工場出荷状態での空きメモリ容量がかなり少ない。MI-C1には、歳時記データとか便利な電話番号とか多彩なMOREソフトなどがあらかじめインストールされているため、購入直後は実質上のユーザーメモリが超少ない感じなのだ。なので、データ移行元のザウルスの使用メモリ容量が多い人だと、全データを移行するのが難しいかもしれない。まあ、この際だからってコトで古いぜ古いぜ古くて死ぬぜ~なデータを消すとか、MI-C1にあるいらなそーなデータやMOREソフト等を消せばいいだけのコトだが。
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電子本サンプルとしてプリインストールされている光文社電子書店の「三毛猫ホームズの推理」出だし部分。この文字サイズだと電車の中でもラクに読める(もうちょっと小さくてもいいけど) |
でもなんかMOREソフトとか他のプリインストールなデータ類って消しづらいのであった。MOREソフトとしては、10円メールとか、文庫ビューワ(キレイに縦書き表示もできるヨ!!)とか乗り替え案内とかがあるのだが、ちょい便利で愉快な感じだったりするので残しておきたい気分になりがち。じゃあ歳時記データとかを……と思ったが、カーバッテリーの日とか電話創業の日とか、マイナーな記念日がその説明入りで登録されていたりして、しかもそれを読むとちょっと「へぇ~そうなんだー」とか思ったりして愉快なので、これも消しにくい。この他、フォトメモリ(静止画)データとして駅の出口案内画像が入っていたりするのだが、これもなんか情報的価値が高そうな感じで消すのがもったいない感じ。ザウルスに入っているオマケ的データって、けっこう愉快なのだ。ん~、メモリ節約が難しいゼ!!
■ 上々の使用感
MI-610で使ってきたデータを、MI-C1に移行して数日、感触としてわかるのは、MI-C1の軽快さだ。本体がコンパクトなことも軽快だが、やはりこの液晶はイイ。反射型カラー液晶なのに、かなり薄暗い所でも使えて、もちろん直射日光下でも鮮明に見える。ヒカリモノ大好きな俺としてはバックライトのあのサイバーさも捨てがたいし、サイバーさゆえ「やっぱバックライトなんだよアニキ!!」とか言い続けて来たが、ここまでしっかりした反射型液晶だと考えが変わる。実用性が高いということと同時に、バックライトとゆー電気食い装置がないので、バッテリーの減りを気にしなくていいから、気分的に軽快なのである。
そしてやはり、最強に軽快なのは、MI-C1の処理性能の高さだ。500件程度データを入れたアドレス帳もキビキビ表示するし、サクサク検索できる。また、以前に説明したインクリメンタルサーチのおかげで、氏名などの検索性がさらに高まった。例えば、この連載の編集担当者のクドーさん(工藤さん)の電話番号を捜すとき、MI-610の時なら[か]の読みがなタグをタッチして、さらに画面右のスクロールバーに4回ほどタッチしないと探せなかったのだが、MI-C1になったらソフトウェアキーボードの[く]にタッチするだけで検索できるようになった。処理性能自体も上がっているのだが、こういったソフトウェア上の細かな使い勝手の向上が、MI-C1を「すげー軽快なザウルス!!」と印象づける大きな力になっているようだ。
あとは、やはり新しいインデックス画面が便利だ。新旧のザウルスの集大成っぽい、合計6種類のインデックスがあって、そのうちの[オリジナルインデックス]にはユーザーがよく使う機能(のアイコン)だけを集められる。俺の場合、最初は各種インデックスを使っていたのだが、結局はオリジナルインデックスのみ(起動時や[ホームインデックス]ボタンタッチ時に)表示させるようにした。このオリジナルインデックス、機能アイコンの並びも任意に変えられるので、使えば使うほど、なんつーか自分の操作インターフェースが最適化される(ていうか自分で使いやすいように並べ替えるんですけど)感じで、気持ちいい。まあ、常にアドレス帳ばっかり使っているとか、いつもスケジュールばっかり、みたいなユーザーにとって、電源投入時には常に何かしらのインデックス画面が現れるというのは、やはり回りくどい感じがする。でも、起動も速いし、機能アイコンにタッチした後にその機能が現れる時間も速いので、このくらい速ければまーいっかぁ~と思えてくるというのが、正直なところ。
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画面脇の固定の機能ボタン。シンプルにまとめられていて直感的にわかりやすい |
それから、使っていて新たに感じたのが、画面脇にある固定の機能ボタンが簡素で便利な点。感覚的にはPI系ザウルスの簡素さに戻ったという感じなのだが、とにかく複雑でなくて直感的に理解しやすい。MI-610などのパワーザウルスなどは、画面左右にビッシリと固定の機能ボタンが並んでいた。アレはアレで便利だと感じていたのだが、MI-C1を使い始めてしばらくしたら、MI-610などのアレはもしかしたらわかりにくくてゴチャゴチャしてたのかも、と思うようになった。ちょっと感覚は違うかもしれないが、MI-610の固定の機能ボタンがWindowsのデスクトップ上に並んだファイルをクリックする感覚だとすれば、MI-C1はWindowsのエクスプローラからファイルを選んで開く感覚、みたいな。そんな違いを発見し、また後者の方がイイと思っている自分を発見した。
あとは、LCフォント。最初はなんかこう、MI-610等の明朝っぽいフォントに比べるとやや軟弱な感じでゴシックでナールな感じっていうか、四角いんだか丸いんだかハッキリしろよこのフォントめ!! と思ったが、すぐに慣れた。慣れたらやはり非常に読みやすい。標準の状態だと英文字がやや判別しにくいが、拡大表示なら完璧に判別できるので、これと言って問題はない。フォントサイズの切り替えもほぼ一瞬で時間がかからず軽快。イイっスねコレ、という感じだ。
そんな感じで、まあ上々の使用感があるMI-C1である。ていうかなんで“最強の使用感”じゃないのかナ!? 最初は最強のザウルスだゼ!! と思って買ったのにぃ~。……はッ!! そうかそうだった。まだ通信してねえじゃん。そうだよアニキ!! ザウルスの最大の武器はコネクティビティなんだよブラザー!! ブラザーじゃなくてシャープだろうがザウルスは!! てなわけで、次回はMI-C1を使ったデータ通信を試してみたい。
◎関連URL
新ザウルスMI-C1製品情報
http://www.sharp.co.jp/sc/eihon/mic1/text/index.html
シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
(スタパ齋藤)
1999/12/17
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