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週刊Windows CE通信

~オンラインソフトでWindows CEを武装しよう(パームサイズPC編)~

 さて、前回カシオペアE-500でIBM製マイクロドライブを利用する話を書いたが、読者からE-500ではマイクロドライブは使えないのではないかというメールを頂いた。マイクロドライブはE-500で認識でき、正常にアクセスすることはできる。ただし、カシオでは、「マイクロドライブはE-500から供給されている最大電流を超えた最大500mAの電流を必要とするため、利用は薦められない」とアナウンスしている(詳しくはE-500に関するFAQを参照して欲しい)。

 筆者の環境はE-500にマイクロドライブを装着し、ACアダプタを接続、1ヵ月近く電源を入れっぱなしの状態でも、E-500本体やマイクロドライブ自体に異常は認められない。しかし、必ずしも筆者と同様に利用できるとは限らない。そのためマイクロドライブの利用に関しては注意が必要だ。先週の「週刊Wincdows CE通信」ではカシオのアナウンスをチェックせずに、安易にE-500でマイクロドライブが利用できると書いたが、これは明らかに筆者のチェックミスである。ここでお詫びし、あらためて訂正したい。なお、この件についてメールを寄せてくれた読者の方々には、この場を借りてお礼を申し上げたい。ご指摘どうもありがとう。また、E-500以外のハンドヘルドPC、パームサイズPCでもマイクロドライブを利用できるものはあるが、利用に当たってはメーカーに確認してから使うようにして欲しい。


■オンラインソフトで自分なりの環境を構築しよう

 Windows CEの特徴の1つに、ソフトウェアを入手して、自分なりに機能を拡張できる点がある。元々Windows CEはWindowsがベースになっているOSで、当然のことながらユーザーは自由にプログラムを入手し、自分のWindows CEマシンににそうしたソフトをインストールして利用することができる。最近のWindows CEマシンは、本体に内蔵されたROMにさまざまなアプリケーションがインストールされた状態で出荷されるものも多い。そのため、買ったその日から快適にWindows CEマシンを使うことができる。プリインストールされたアプリケーションやツールだけを使っても快適なWindows CEライフを送ることができるが、せっかくだから色々なアプリケーションやツールをインストールして使ってみよう。

 ところで、Windows CEユーザの中には、Windows CEの使い難い点を改良するツールやちょっとした便利なツールを作って、インターネットを使ってオンラインソフトとして公開している人も多数いる。せっかくそういうリソースがあるのに使わない手はない。そこで、「週刊Windows CE通信」でも便利なオンラインソフトを紹介していくことにしてみよう。

 ちなみに、Microsoftが発売している統合開発環境「Microsoft Visual C++ 6.0」とWindows CE用のコードを出力するためのアドオン「Microsoft Windows CE Toolkit for Visual C++ 6.0」または「Microsoft Visual Basic 6.0」と「Microsoft Windows CE Toolkit for Visual Basic 6.0」があれば、Windows 95/98マシンでWindows CE用のソフトを作ることもできる(ただし、CEエミュレーションにはWindows NT 4.0以上が必要)。つまり、開発環境もそろっているわけだ。腕に覚えがあるならば、こうした開発環境を使ってWindows CE用のオンラインソフトを作って、発表するのも面白いはずだ。


■使うときの注意点

 さて、ここでオンラインソフトを使うときの注意点を2つ書いておこう。それは、CPUの形式とハンドヘルドPC用なのかパームサイズPC用なのかをチェックすること。

 まずはCPU。現在市販されているWindows CEマシンのCPUはMIPS系とSH3、SH4、StrongARM系の4種類。この4つのCPUにはバイナリコードレベルの互換性はない。つまり、MIPS用のソフトはMIPSのCPUが搭載されたWindows CEマシンでしか動作しないし、SH3用のソフトはSH3のCPUが搭載されたWindows CEマシンでしか動作しないため注意して欲しい。

 もう一点は、動作するマシンの種類。オンラインソフトを利用するときは、そのソフトがハンドヘルドPC用なのかパームサイズPC用なのかもあわせてチェックして欲しい。


■ちょっと便利なパームサイズPC用オンラインソフト

 今回は、パームサイズ用の便利なオンラインソフトを2つ紹介しよう。今回紹介するオンラインソフトは「TascalTaskMan P/PC」と「TascalExplorer P/PC」の2つ。この2つのオンラインソフトは、パームサイズPC用のツールの定番とも言われる便利なソフト。どちらも、Windows CE用のさまざまなツールを提供するためのプロジェクト「TascalSoft」によって作成されたオンラインソフトだ。


■TaskcalTaskman P/PC

 TaskcalTaskman P/PCは、パームサイズPC用のタスクマネージャだ。パームサイズPCを使う人ならば、このツールは必携だ。パームサイズPCでは、アプリケーションを複数起動できるが、複数起動されたアプリケーションを切り替えるためには、わざわざシステムのプロパティを表示し、そこでアプリケーションを切り替える必要がある。WindowsのようにウィンドウをクリックしたりSHIFT-TABでアプリケーションを切り替えるというわけにはいかないのだ。それに加えて、パームサイズPC用のアプリケーションは終了することができないようにデザインされている。起動されているアプリを終了するためには、アプリケーションの切り替えと同様にシステムのプロパティを表示して、そこで行わなければならない。はっきりいってこの操作は非常に面倒。

 TaskcalTaskman P/PCは、システムトレイに常駐するタイプのツールで、実行するとシステムトレイにアイコンが表示される。このアイコンをタップすると、現在実行されているアプリケーションの一覧と、「タスク終了」、「ファイル名を指定して実行」などのメニューが表示される。リストアップされているアプリケーションのタップすれば、そのアプリケーションに切り替えることができ、さらにタスク終了をタップすると、現在実行しているタスクを終了させることができる。つまり、わざわざシステムのプロパティを表示する必要がないわけだ。ちょっとしたツールだが、非常に便利なツールなので是非使ってみて欲しい。


■Tascal Explorer P/PC

Tascal Explorer P/PC こちらも、パームサイズPCユーザ必携のツール。パームサイズPCには、エクスプローラのようなファイル管理ツールは付属していない。そのため、パームサイズPC本体やCFメモリカードなどのファイル操作は、シリアルやIrDA経由でWindows CEサービスをインストールしたWindowsマシンから行なわなければいけない。これが結構面倒なのだ。

 Tascal Explorer P/PCは、その名のとおりパームサイズPC本体のメモリやメモリカードのファイルを操作するためのツールだ。Tascal Explorer P/PCでできる操作は、ファイルのコピー、削除、リネーム、フォルダの作成、さらにプログラムショートカットの作成、プログラムの実行とファイル操作の基本的な機能はほぼ満足している。なにより、わざわざWindowsマシン経由でファイル操作せずに、パームサイズPCだけでファイル操作ができるため便利だ。これも、パームサイズPCユーザに是非使って欲しいツールの一つだ。


◎関連URL
CASSIOPEIA E-500/507
http://www.casio.co.jp/ppc/e500/
E-500に関するFAQ
http://www.casio.co.jp/ppc/e500/faq/
IBMマイクロドライブ
http://www.jp.ibm.com/oemj/storage/product/mdv96/mdv96a.html
Microsoft Visual Studio
http://www.microsoft.com/japan/developer/vstudio/
TascalSoft
http://www2r.biglobe.ne.jp/~tascal/

(広野 忠敏)
1999/11/10


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