短期集中連載
買う? 買わない? Windows 2000
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北原静香
コンピュータ歴はなんと小学生から。Windows NTやLinux関連の原稿をおもに執筆。プログラムも書いたりしちゃう方であるが、素顔はぱっちりした目がチャーミングな女性なのだ。
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今回はWindows 2000をインストールする前に、やっておきたい(確認しておきたい)ことについて。ところで、この連載もだんだんテンパってきたけど、この記事を読んで購入を決めた人いるのかなぁ? 発売とほぼ同時にバグ修正モジュールが公開されたりするし( 窓の杜参照)、個人的にはもうすこし安定してくるまで導入は待つほうが賢明って思うんだけど。
■ 自分の必要な環境をイメージしよう
これはWindows 2000に限ったことじゃないし、本当はハードウェアを購入する前から考えなきゃいけないんだけど、これから構築する環境をしっかりイメージするのってすごく大事。つまり、自分が何をしたいからWindows 2000を導入するのか、そのために何をしなきゃいけないのかを明確にして、そのためにどうしたらいいのかをちゃんと計画しておくってこと。必要なら内容を書き出すとまとめやすいかも。ちなにみに、Windows 2000のインストールは、新規にインストールするのか、別のOSから上書きインストールするのか、別のOSとのデュアルブート環境にするのかも決めておくこと。
Windows 2000では動かないハードウェア/ソフトウェアって意外と多いので、いままでの作業がそのままできる保証って全然ない。必要なハードウェア/ソフトウェアがWindows 2000で動くかどうかは、ちゃんと確認しておかなきゃ駄目。特にゲームをしたりする人はWindows 98のマシンは別に残すか、デュアル(マルチ)ブートの環境を構築しないと駄目なことが多い。ちなみに、デュアルブート環境を構築するんだったら、ファイルシステムをどうするかもきちんと決めておこうね。ディスクを共有する必要があるんだったらNTFSは使えないから注意してね。
【サンプル 静香のイメージメモ】
●ハードウェア
デスクトップパソコン | 5台 |
ノートパソコン | 2台 |
ルーター(MN128 SOHO、PCとTCP/IPで接続) |
レーザープリンタ(モノクロ、サーバー機に接続) |
インクジェットプリンタ(カラー、必要な時だけ接続※) |
モデム |
※Windows 2000用のドライバがまだない
●ソフトウェア
デスクトップに導入するOS |
Linux | 1台 | いまのまま |
Windows 2000 Server | 1台 | Windows NT Server 4.0から上書き |
Windows 2000 Professional | 2台 | Windows NT Workstationから上書き |
Windows 98 | 1台 | いまのまま |
ノートに導入するOS |
Windows 2000 Professional | 1台 | Windows 98から上書き |
Windows 98 | 1台 | いまのまま |
ゲーム用にWindows 98のデスクトップを1台残しておく。古いほうのノートはWindows 2000に対応してないから98のまま。
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■ バックアップはちゃんととろう
意外ととらない人が多いらしいんだけど、インストール前に必ずバックアップはとっておくこと。アプリケーションなんかはあとからでも入れ直すことはできるけど、ユーザーが作成したファイルや、設定ファイルの類は“絶対に死守”すること。それさえ残っていれば、最悪一からいれ直せば元に戻すとはできる。ちなみに、個人的な経験から、バックアップは複数残しておくことをオススメします。ときどきメディアが壊れたりすることがあるんだよね(本当)。今回私はCD-RとMOに複数のバックアップを残してたりします。
■ BIOSのアップデートを忘れずに
Windows 2000にも対応しているハードウェアでも、BIOSをアップデートしたり新しいドライバが必要になるものも多いみたい。ちなみに私の友人A(仮名)は、BIOSをアップデートするのをすっかり忘れてWindows 2000のインストールを開始して、夜中に電話で「静香~、ThinkPadで動くって言ったじゃん。うそつきぃ。」などと叫んだ大馬鹿者です。皆様はそういうことのないように、ちゃんとベンダーの情報を確認してね。周辺機器のドライバは後から導入することもできるけど、事前にちゃんと用意しておいたほうがインストール作業はスムーズに終了するよ。
■ ドメイン名やコンピュータ名は計画的に
Windows 2000は本来ネットワークを構築するためのOSなので、接続するコンピュータには区別するためのコンピュータ名が必要になる。それに、ネットワークを管理する単位になる「ドメイン」や「ワークグループ」にも名前を付けなきゃいけない。それぞれ自分の好きな名前を付けてもいいんだけど、後から変更するのはすっごく面倒なので計画的に名づけるために、事前に命名規則を決めておくといいと思うよ。それぞれのコンピュータやドメインを特定できるようにわかりやすい名前にしようね。
そういえば、私は人前で言うのが恥ずかしいようなドメイン名を付けたばっかりに、マイクロソフトのサポートのお姉さんに笑われたことがあります(でもわかるお姉さんもマニアだぁーーーー)。皆様もご注意ください。
◎関連URL
Windows 2000日本語版ホームページ
http://www.win2000j.com/default.asp
(北原静香)
2000/02/25
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